今日は一日茨城県常総市の鬼怒川決壊の映像を見ていた。堤防決壊によって避難遅れの人々の二階から、屋根から、電柱から、ヘリコプターによる自衛隊レスキューの活躍を身につまされはらはらしながら目を凝らしていた。
写真:web 産経ニュースより(2015.9.10)
予想つかない大雨警報はまさに想定外の災害であった。一級河川の堤防決壊は20数年前の事だったらしい。堤防はまさにどろ舟、溢流は当然想定内のところもあろうが、溢流前、水に浸かった時点の堤防決壊だったのではないか? 600ミリの大雨で地盤が弛んでいたといえる(あるいは地盤が弛んでいたところに600ミリの大雨)。予想通り河川のカーブ地点の破断であった…。記録映像はそのように見えた。堤防の決壊幅は時間を追って広がっている。いったん決壊したら満を持していた水量、地盤、連続決壊、自然力、破壊力は人間力ではどうにもならない。心底ハード偏重の官民の防災を思う。