鍬ヶ崎まちづくりについて質問する橋本久夫議員
(インターネット中継 2014.9.18)
(インターネット中継 2014.9.18)
鍬ヶ崎の防潮堤は全面アクリル製に?
宮古市議会の9月定例会で「鍬ヶ崎の防潮堤」に関する質問があった。まちづくりの一部分としての質問であり、鍬ヶ崎のまちづくりの根本に係る防潮堤についての可否を問う質問ではなかった。意味のある質問とはいえなかったが防潮堤に関する質問であり、傍聴しないわけにはいかなかった。「防潮堤整備で窓がつくという計画は本当か?」というものであった。
市長の回答は「アクリルの窓という事は分かっているが、本当に整備されるかどうかは分からない。岩手県に問い合わせる」という相変わらずの県追従型に終始した。
質問者は「現在の水族館の水槽の強化アクリル素材はコンクリートより強い。いっそのこと防潮堤全体をアクリル板でつくったらいかがなものか?」という本音とも、批判とも、皮肉・当てこすりともわからない言葉で締めくくった。投げやりな終わり方は残念である…
といっても質問者は精いっぱいの言葉をもって、覗き窓付き防潮堤のナンセンスさ、不自然さを陳述した。そこのところは大いに多としたい。眺望用、危険察知用、漁模様観察用、風向き察知用、観光客用、圧迫の緩和用、鍬ヶ崎の人をバカにしているのでは? などが質問でありまた回答であったが、しかし、質問者、回答者とも焦点が定まっているものではなく混乱しているだけであったといえる。宮古市議会といいながら地元市民の深刻な問題からは遠くはなれた他人(ひと)ごとの議論に見えた。根本から見ると覗き窓というものが二義的三義的問題だからである。しかし大人の議論というものはそこの土俵から抜け出る事が出来ないでいる。県による問題のすり替えも見抜けないでいる。防潮堤問題は依然として根本から議論しなければ前進しないのに…。地域住民を愚弄する幼稚な猫だましにだまされている。
宮古市藤の川にも防潮堤? 火のないところに煙なし…
当質問時間内に、質問者の橋本議員の方からだったか、高峯聡一郎都市計画部部長の方からだったか、山本正徳宮古市長からだったか、突然藤の川の防潮堤問題が言い出された。高峯部長が何かしら説明(電波途切れで不明)、橋本議員が景観問題を楯に喰い下がった。しかし事前通告がなかった理由で議論は議場から消えてしまった。…その後の事が気にかかる…
☆
質問者の事前通告要旨は以下の通りであったが、どの項目も回答者の市長、部長、課長とかみ合わなかった。住民主体ではなく鍬ヶ崎住民の不満、不安、迷走だけが浮かび上がった。行政の無知、準備不足、役所仕事ぶりが際立ち、URコンツェルン等への丸投げ外注が透けて見えた。特に区画整理事業については住民と市役所の外注先とのトラブルが山と積まれている。
【鍬ヶ崎地区のまちづくりについて】(橋本議員の事前通告書)
鍬ヶ崎地区の区画整理事業が進められている。鍬ヶ崎のまちはどのようなビジョン、テーマによ って再生されていくのか、改めてその概要を伺う。 復興に向けた住民主体のまちづ くりが進められていると思うが、課題もあるので はないか。
(1)整備事業全体における課題は何か (2)仮換地の決定過程はどのように行ったか。 (3)住民との合意形成はどのように行ったか。 (4)区画整理審議会の意見はどのようだったか。 (5)防潮堤整備で窓がつくという計画は本当か。 (6)鍬ヶ崎の歴史文化資源を活かした事業はどのような形で具現化されるのか。
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