創業大正五年の老舗で浜名湖産の鰻をいただく をざわ

　平日の午後1時過ぎに1人でランチに行きました。千葉市内では老舗の部類に入るうなぎ屋さん。でも、ぐるなびを見ると和食全般を扱っているようで、おすすめの日替りランチは￥750、ちょっぴり贅沢に「をざわ味わい膳」￥1,250なんてのもあります。和食の気分だったので階段を上って2階のお店に入りました。

　個室や大広間もあるお店ですが、テーブルも10卓以上あり、テレビがついてる店内には先客が3人。私の直前に入店したフォーマルな服装の家族連れは個室に入ったようです。
　温かいおしぼりとお茶がでてきてメニューを広げると、「今日は厨房がたてこんでいるので鰻だけになります」。が～ん！手を拭いてお茶飲んだ後に、いい年したおばさんが「じゃ、またにします」と席を立つわけにもいかず、一番お安いうな重（特）￥1,700を注文しました。特上は￥2,300なので（特）が意味するのは「特別に安い」でしょうか？

　うーむ、それにしても、うなぎ屋に来ておいて言うのもなんですが、普通の日にうな重とは…納得がいかない。実家が印旛沼の近くのせいか、はたまた父の好物だからか、幼い頃から鰻はお客さんが来た時にだけいただける「ハレ」の日の食べ物でした。父が白焼きを買ってきて、母がうな丼にします。母から「串はまわしながらはずすんだよ」とか教わりながら何人分も用意して、親戚のおじさんやおばさん達と食べるのです。なんでもない日に食べるものじゃないんです。人数が予定より多くなって鰻が半分なんてこともありましたが、たれをかければ鰻がなくてもいくらでもご飯が食べられたなー…そんな遠い日の郷愁にひたっていたのは10分ほどでしょうか。うな重がやってまいりました。

　半月盆にうな重・肝吸い・お新香・うなぎのたれがのっています。たれは足りなくなったら追加してくださいとのこと。（特）だからか、鰻はちょっと小ぶりで厚みもあまりありません。それでも甘辛いたれの塩梅もちょうどよく普通においしくいただきました。最後に鰻がなくなってご飯だけになっちゃったのでたれを追加したら、こちらはしょっぱかった。お新香ももう少しがんばってほしいし、何よりも和食のお店なんだからお茶はもっといいお茶使いましょうよ。
　食後にはランチタイムサービスのコーヒーとお茶のおかわりも来ました。コーヒーは保温ポットから注がれたとだけ報告しておきましょう。

　あたくしにとって、やっぱり鰻は「ハレ」の日の食べ物だなー。次回はぜひ日替りランチをいただきたいものです。

★★★



店名■うなぎ和料理 をざわ （おざわ）
住所■千葉県千葉市中央区中央1-2-12
電話■043-224-1305
営業時間■11:00～22:00(L.O.21:30)