昭和な居酒屋さんでいただく真面目な定食 信濃

　平日の午後1時過ぎに1人でランチに行きました。千葉銀座通りから千葉市美術館方向へ少し行ったところにひっそりとたたずむ居酒屋さん。お店の外にランチメニューの書かれた黒板はでているものの、「信濃」と染め抜かれた臙脂ののれんがかかる間口は半間と狭く、中の様子はわかりません。しかも相当年季がはいっていて、おひとりさまランチ歴1年数ヶ月のあたくしごときが気軽に入れる外観ではまったくないのです。
　しかーし！近所で長くご商売をしている方におすすめランチスポットとして真っ先に教えていただいたのがこちら！ジモトの方のほんとのクチコミに後押しされて、勇気を出して引き戸を開けたのでした。

　厨房に面したカウンターと小上がりには先客はおらず、女将さんが入口の近くは寒いからカウンターの奥へどうぞと温かく迎えてくれました。奥の座敷には先客が1組いるようです。厨房のご主人もやさしげな雰囲気。外観と同様、店内もお世辞にもキレイとは言いがたい年季のはいりかたなのですが、ご主人と女将さんの感じがよいので、かえって落ち着くかも。なんだか、学生時代にサークルの先輩に連れて行かれた居酒屋さんを思い出してしまう昭和なお店です。

　外の黒板には、
帆立フライ定食￥950
豚カツ定食￥850
海老フライ定食￥850
酢豚定食￥850
焼魚定食￥800
煮魚定食￥850
全てに小鉢2品・サラダ・みそ汁・ライスがつくとあります。

　カウンターの前にはガラスの冷蔵ケースがあって、お魚が何種類も並んでいます。今日の焼き魚は何ですか？と聞くと「ほっけ、赤魚、銀鱈、生の鰊」で種類によって値段も少し異なるとのこと。ほっけは自分んちでもよく食べるけど、赤魚は久しぶりだなーと赤魚￥850を注文することにしました。

　ご主人が魚を焼き始め、サラダと小鉢を用意し、1人分のお味噌汁をあたため、魚が焼きあがる少し前に女将さんにそっと合図すると、女将さんがご飯をよそって定食が完成！
　運ばれてきたお膳には、大根おろしのそえられた大きな赤魚、トマト・キャベツ・レタス・人参のサラダ、筍・牛蒡・しめじの煮物、蓮根のきんぴら、わかめのおみそ汁とたっぷりのぴかぴかご飯がのっていて、すごいボリュームです。ご飯を半分にしてもらえばよかった！
　せっかく買ったデジカメを忘れてしまったので、ケータイでぼけぼけ写真を撮って、いっただきまーす。
　赤魚は脂がのり、絶妙の焼き加減でうまいです。煮物もきんぴらもご飯によくあうので、わしわしと完食。お茶のおかわりもさりげなく、お腹いっぱい、大満足です。
　私のあとにはお客さんがいなかったので、厨房のお2人もちょっとのんびり、TVもBGMもない静かな店内でオバマ大統領の就任演説の話などを淡々とされていて、なんだかほのぼのとしていいなーと思っちゃいました。
　リアルクチコミを信じてよかった。次回は、煮魚定食にしてみよう！ごちそうさまでした。

★★★☆



店名■信濃
住所■千葉県千葉市中央区中央3丁目15-2
電話■043-225-3952