悪は滅びるというが、本当であるようだ。正確にいうならば、淘汰されるということなのだろう。かつてワシのことを攻撃していた２人が共に滅びつつある。
ひとりは役員の資質を日々疑われているし、もう一人の営業の人間はここ数か月、外出を禁じられている。外出を禁じられた営業というのは、実質クビということでもある。
といって、表だって裏で悪口を言うつもりはない。ここで、そらみたことかといっても、絶対社内でもらしては駄目である。そんなことをしたひには、必ずその報いが返ってくる。彼らと同じ仕打ちを、今度は自分が受けることになる。
といいつつ、日々彼らの堕ちてゆくのを見るのが楽しみでもある。サラリーマンは残酷であるが、楽しくもある。カラオケを同僚同士で行く楽しみだけではないのだ。