善良な人ぶるのはけっこうだが、善い人になるのは難しいものである。いいかえると、自分が気が付かないうちに罪を犯していることさえあるということである。
よかれと思った行動や発言で知らず、知らず、自分が他人を傷つけてしまっているということを連想されるかもしれないが、それのみに限らない。
もらっているお給料に見合うか、またはそれ以上に収益を上げていないと、それは罪である。毎月、50万円の給与をもらっているのに、10万円程度の仕事しかしていなかったら、毎月、40万円を窃盗していることになる。
幼稚なたとえをしているようだが、これはまちがったものではない。善人として生きてゆきたいと思ったら、電車で席を譲るだけではなく、あらゆる角度から自分自身の行動を反省しないといけない。