魔性。
なんてか。
以前、ドラマか映画かで“魔性の剣”とかいう設定の話を覚えている。
人の生き血を欲しがる剣。
それを手にした所有者を恐ろしい殺人鬼に変えてしまうという呪い話。
もしかしたら、ドキュメンタリー風のホラーバラエティーだったかも知れない。
自分にとっては魔性の剣ならぬ、魔性のドライバーなのが“ミズノ・ザ・クラフト611”。
なぜか、あの打感が忘れられないのである。
打ちたくて、打ちたくて仕方なくなる手に残った感触。
アバラが折れていようとも、何とか打てないものか。
毎日毎日、仕事帰りに練習場の脇を通るたびに誘惑に駆られる。
そして出した結論。。。
「これはチャンスかも知れない。」
恐る恐る振ってみると、ハーフスイングは出来なくはない。
アイアンも同様。
これはオーバースイングが治らない自分にとって、恰好のチャンスではないか。(笑)
これを機に、徹底的にハーフスイングを極めてやろう。
ドライバーやアイアンの正しいインパクトゾーンを、身体に染み付けてやろうではないか、と。
ま、あくまでドライバーを打つための勝手な言い訳だったはずなんだけれど。
ゴルフ狂いの自分に触発されてか、新しいドライバーを買うと言いはじめた父。
70過ぎの御老体、最近はろくに練習したこともない。
以前やっていた頃も、ドライバーで150Yがせいぜいだったヒトである。
100歩譲って、シニア向けと評判の“ダンロップ・ゼクシオ“のR2シャフトなんかを薦めたにもかかわらず・・・、買ったのは長尺。。。
それも“ミズノ”?
オイオイ。
親子揃って、見栄っ張りというか、身の程知らずと言うか、、、ハッキリ言って馬鹿?(笑)
そんでもって初打ち。
付き合って(喜んで?)練習場へ。
ただ二人ともミズノの凄いの持っているのに、親子揃って150Y以上飛ばないドライバー。
並んだ打席で、何か笑える二人だった。
父曰く、
「それよりお前、パターの練習したら?」
・・・・・ごもっともでございます。。。
アバラの骨が折れようと、出来ること、やるべきことは数え切れないほど多いのでありました。