どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

益田の魂!若き天才ジョッキー御神本訓史。

2006-12-07 | 全国地方競馬の話
6日(水)、船橋競馬場にてふたつの交流競走が行われました。
ひとつは言わずと知れた第10競走、中央指定交流「第52回クイーン賞(GⅢ)」。
もうひとつはそのあとの第11競走で行われた、地方交流「総の国オープン特別」です。

まず、「クイーン賞」ですが、単勝4番人気のJRA「レマーズガール」号がトップハンデをもろともせず、果敢に先行しそのまま押し切るという岩田康誠騎手の好騎乗により、見事優勝を果たしました。
道中、少し速いと思われるペースにもかかわらず、逃げる愛知「レイナワルツ」号を積極的に追いかける競馬。
前走の浦和記念で、武豊騎手がレマーズガールに”上がりの競馬”をさせて最後脚を余らせたのとは対照的でした。
速いペースの中、なおかつ後続にも脚を使わせて、最後の直線は逆に他馬を突き放す強さ。
強い馬に強い競馬をされたら仕方ありません。
見事レースを読みきった岩田騎手の判断と最後まで脚をもたせる能力、そして最後の馬を追う技術・・・・・、どれをとってみても完勝、という内容でした。

そういえば、彼は昨日は500万下の馬で、名古屋の交流競走乗っていたような・・・・・。
JRA所属になったにもかかわらず、こうして地方交流競走にも積極的に跨る、岩田康誠という騎手には頭が下がる思いです。
地方の騎手が中央で乗りたい、という逆のパターンは分かりますし、また若い未熟な騎手が騎乗機会を求めて地方に乗りに来る、というパターンはわかりますが、彼のような”一流”という評価のある騎手が、賞金が高額な重賞レースならともかくも、毎日のように違った競馬場での平場のレースに(安い賞金にもかかわらず)騎乗するのは(交通手段が便利になったとはいえ)、大変なことだろうと思います。
地方所属(大井)の内田博幸騎手が平日は地元で乗り、週末に中央のレースに乗りに行くのよりも、この岩田騎手のような毎日の全国転戦はもっと大変でしょう。
地元の騎手にとっては、たまったものではないのかも知れませんが・・・・・。

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船橋 第10競走 「クイーン賞(GⅢ)」 ダ1800m やや重

1着 11 レマーズガール   岩田康(57.5) 1.52.2
2着 6 トーセンジョウオー 内田博(56) 6馬身
3着 12 グレイスティアラ  田中勝(56) ハナ
        ・・・
6着 1 クインオブクイン  濱口楠(52)
7着 10 レイナワルツ    児島真(54)
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次に行われたのが、我等が名古屋の山本茜騎手騎乗の「ウイニングウインド」号が出走する「総の国オープン特別」競走です。
私個人的にはこちらの方が注目のレースでした。

勝ったのは伏兵、笠松の「ゲットトゥザサミット」号。
鞍上は、大井の若き天才ジョッキー御神本訓史騎手でした。
着実に実力をつけてきた馬とはいえ、前走「東海菊花賞」ではウイニングウインドに1秒近い差をつけられて完敗している馬です。
南関東の重賞ウイナー達をもろともせず、金星をあげられたのは他ならぬ御神本騎手の力によるところが大きいでしょう。

御神本騎手といえば、あの廃止になった益田競馬場の”忘れ形見”。
益田では若き天才と呼ばれ、競馬場廃止という絶望の中から、素質を見込まれて大井に移籍。
その移籍後も、落馬による大ケガに見舞われるなど不運などもありながら頑張っているイケメンジョッキーです。
そこがまた若い女性ファンにはたまらないんでしょうねぇ~。

益田の最後の頃は、騎乗手当て2700円、1着の騎手賞1000円、開催手当てが日給7000円というところで戦っていたといいます。
その頃の益田のリーディング沖野耕二騎手(現川崎)をわずか1年足らずのキャリアで抜き去ってしまった天才ジョッキーも競馬場廃止という現実には勝てませんでしたが、それでも高額賞金レースが多く群雄割拠の南関東での現在の彼の活躍を考えれば、逆に力のある彼にとっては良かったのかも知れません。
だから今は一番やりがいのあるところであり、また一番伸び盛りの時期なのではないでしょうか。

今日は、少し速い流れの中団で折り合い、3コーナーから徐々に仕掛けて進出して、直線は混戦模様の一団から~最後、今野忠成騎乗の1番人気「マズルブラスト」号を図ったようにクビ差交わしてゴールしました。
私個人のイメージでは、”御神本騎手=絶妙の逃げ”というイメージがなぜかあるのですが、今日は見事に”差し”の見本のようなレースを見せてくれましたね。
まあよくぞ伏兵馬”ゲットトゥザサミット”をあそこまでもたせて最後に良い脚を使わせるものだと感心します。
普段から戦い慣れている南関東の騎手の有利さが出たレースであったことも事実でしょうね。

どうであるにせよ、これからも若い御神本騎手には期待が大きくかかるところです。

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船橋 第11競走 「総の国オープン特別」 ダ1700m やや重

1着 4 ゲットゥザサミット 御神本(54)1.47.2
2着 6 マズルブラスト   今野忠(57)クビ
3着 5 グッドストーン   石崎駿(53)1.1/2
4着 1 タカラアジュディ  吉田稔(56)1.1/2
5着 10 シーチャリオット  内田博(56)1.1/2
6着 8 ウイニングウインド 山本茜(55) 1/2
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        ・・・

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最後に、注目の「ウイニングウインド」号ですが・・・・・・・。
結果論ではありますが、茜ちゃんは3コーナー手前で一瞬仕掛けるのが遅すぎる感じになってしまいました。
枠が枠でしたし、無理に先行しなくてもあの位置で十分だとは思うのですが、でも4コーナーであの位置ではもう届きませんね。

まあでも、茜ちゃんの騎乗が悪かったとは思いません。
これは経験の差・・・、みたいなものでしょう。
現に名古屋のレースだったら、あのペースでは前は止まるでしょうから、ウイニングウインドの力であれば十分に差せる位置であるように見えましたので、たぶん我慢したのは正解でしょう。

でも南関東のこのクラスのレベルの馬になると、そうそう前は止まってはくれません。
馬の力を信じるならば(他馬を比較して1着になる力があるという自信があるなら)、あそこは無理をしてでも(大外をまわしてでも)早めにいくべくでしょう。
そうでなければ、限りなく可能性の低い”内が開くような”幸運を待つしかないでしょうが、吉田稔騎手がしっかりラチ沿いの経済コースは守ってましたし・・・・・。
また、馬が力不足と考えるならあれでも良かったとも思いますけど。(今回それはないでしょうね!)
どうにせよ、あそこで馬が言うことを聞いてくれなかったのなら、さらにそれも仕方ないことですが・・・・・。

まあ、ただでさえ南関東騎手達は走り慣れたコースなわけですし、またこのレベルの馬も何十倍も騎乗しているツワモノばかりなのですから、まだ今のところは茜ちゃんが何ら責められることなどないと思います。
今回は少し運に恵まれなかっただけのことです。
まあただ、今のところは前々で積極的な競馬をしたほうが彼女にとって良い結果が出るような気はしますね。

私も勝手にいろんなことを言っていますが、あくまで想像にすぎません。
私もそういうことも考えて馬券を買わなくてはいけないということです・・・。
ウイニングウインドからの馬券をシコタマ買って、財布の中の帰りの交通費が無くなってしまった惨めな私です・・・・・。(泣)
お恵みを~~~!!


それでは、また。



(P.S.)
ちゃんと銀行でお金引き出して帰ってきましたよ・・・・・。
あと、千葉のY君、Yさん、ありがとね・・・・・。


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2 コメント

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なんと申し上げればよいのか・・・ (セントレア)
2006-12-07 20:03:38
まことにもって、ご愁傷さまです。
お気の毒なことです。

何しろ、新人ゆえに、調子の波が荒いことが原因でしょう。<m(__)m> 
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>セントレアさま (tsu-bo)
2006-12-18 04:33:19
御慈悲なるコメントありがとうございます。
でもこんなことでめげていては旅打ちはできません。
次回もいざ行かん。。。の心持ちであります!
お金が続けば・・・ですが・・・。
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