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先週日曜日に珍しく休みが取れて、2年ぶりに第50回デサントレディース東海クラシックを観戦してきました。
会場の新南愛知カントリークラブは、去年の年末に愛知県民体育大会ゴルフ競技予選でラウンドしたゴルフ場。
自分のような一般庶民がめったに回れるコースではないので、今でも印象深く心に残っているコースです。
珍しく朝早く着いたので、まだ選手が来る前のコースを思い出しながらブラブラとお散歩。
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<お目当ての真夕プロも桃香ちゃんも予選落ちとは?>
9番ホールはティーショットでフェードを打とうとして引っ掛けていまい、左サイドのせり出している太い幹に擦るように当たって助けられたな~とか、名物15番ホールでは3打目を左の池を嫌って逆に右サイドのバンカーを越えてトンネルの方まで行ってしまい、キャディーさんに“あそこは暫定球打っといて下さい”と言われてびっくりしたこととか・・・ブラブラしながら思い出し笑いしてました。
なんと言っても一番の思い出は最終18番ホール。
パーセーブでジャスト90ストロークで、それが最初に決めていた目標スコアだったのでティーショットからガチガチに緊張してましたね。
距離はあまりないミドルホールですが、フェアウェイの傾斜に池やバンカーが効いていて、さらに冬場でも深いラフはセカンドショットの難易度を上げています。
特にプレッシャーがかかる場面では相当の判断と決断を要求される中途半端なショット厳禁のホールです。
前回の観戦ではわからなかったことが、一度コースをラウンドしたことによって今年は少し違った視点で観られるので楽しかったですね。
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<去年、左の太い幹に当てた9番ホールのティーより>
最初しばらく6番ショートホールに張り付いていましたが、原英莉花プロの組がが来そうだったので5番グリーンに移動。
トリのあとさらにティーショットOB、さらに打ち直し後2オンを狙って奥のバンカー、結局それも寄らず入らずでダボ。
それにしてもあの組に付いていたボランティアのオッちゃんのボソボソつぶやきは、グリーン上の原プロには可哀想だったかな。
特にあの時は心が揺れている正念場だっただけに余計に気になったかも。
あのあと6番へ向かう通路の原さんは、ギャラリーの声にも反応しないほど激オコ状態(自分に?)で立ち去るような感じで、あそこはターニングポイントだったかも知れません。
自分は当然、そのあとの渋野日向子プロの組までそこにいましたが、対照的にシブコさんは2オン狙いの奥のラフからあっさりバーディーを取っていきました。
たぶん、この日の2人を象徴していたホールだったのではないでしょうか。
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<ギャラリープラザの選手紹介ボード>
自分はそのまま丘を上がり、大名行列のようなシブコ組に付いて6番ショートへ戻りました。
ここでもシブコさんは見事バーディー。
ボランティアさんのスコアボードを見て、もしやの予感はありましたかね。
でも最終組の3人は終盤のホールにめっぽう強いですから、よほど離しておかないと厳しいという見方の方がまだ強かったです。
再びしばらく後続組の6番ホールに張り付いていましたが、朝早かったこともあり最終組を待たずに半分グロッキー(笑)。
ヘロヘロになりながらギャラリープラザへ戻りました。
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<午前中は風もなく蒸し暑くて汗だく>
しばしの休憩・・・と思いきや、もうその頃にはギャラリープラザは凄い数の人、人、人・・・。
座る場所にも苦労しながらようやくの昼ごはんにありつきました。
蒸し暑さもあり、睡眠不足もあり、情けない話しばし立ち上がることもできない感じでした。
もうすでにコースに戻って誰かを追いかける気力も体力も失ってましたかね。
ボーっとギャラリープラザのスコアボードを見ていたら、渋野プロがさらに伸ばしてトップと1打差に!!
トップの3人も思いのほか伸びていません。
その頃からギャラリープラザにも相当な風が吹いていて、ゴミが飛ばされていってしまうほど。
これはもしかすると、もしかして・・・。
それでもまだ“まさかねぇ~”という気持ちの方が強かったように思いますが。
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<風雲急を告げるギャラリープラザのスコアボード>
風も吹き始め少し体感が楽になってきたので、あとは16番あたりに張り付いていようと意を決して歩きました。
だいたい毎年16番ショートホールあたりから本当の勝負の正念場になってくることはわかっていますし、誰かに付いて歩く元気ももうありませんでしたから。
まだ申ジエさんらの最終組がハーフターンすらも終わってなかった時間からですよ(笑)。
どんだけ体力ないねん。。。
ただそれが運良く16番ショートホールにたどり着いた時、ちょうど最終組から7組前のシブコ組がティーイングエリアでグリーンが空くのを待っていました。
ボランティアさんのスコアボードを見たら、その時点ですでにトップタイ。
大名行列のようなギャラリーは午前中よりさらに膨大になっていました。
シブコさんのティーショットは、まるで自分の肝心な場面で出てしまう球のようにつかまりすぎて左奥のラフへ。
何とかグリーン近くまで付いていき、あのミラクルチップインバーディーを目の当たりにしました。
すげ~、入れちゃったよ~!
口から思わず出た言葉は偽らざる本音。
さて、これで渋野日向子プロが単独トップです。
そこでその日初めて、渋野プロにも現実的に少しチャンスが出てきたと感じました。
もうその時点で、相当風も強くなってましたし。
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<選手が来る前の朝イチの18番ティー>
はてさて、このまま最後までシブコ組の大名行列にに付いていくか、それとも当初の予定通りこの辺りで張り付いて後続組のプレーを観るか少し迷いましたが、まあ直感でこのまま最終組がやって来るまでこの辺りで上位組を観て、最後に最終組に付いていく方が試合として面白く観れるかなぁと思い、そこに留まることにしました。
すぐ隣の名物15番ロングホールのセカンドショットの攻め方を観たり、16番ショートホールのティーショットを観たりしていました。
そして最終組・・・。
15番は3人ともセカンドはレイアップ。
追いかける組の若手とは全く対照的な攻め方で、それも試合の流れてして面白かったですね。
結局そこから最後まで最終組に付いていき、自分も一緒にホールアウト。
結果はもうご存知の通り、申ジエさんもテレサさんも皆スコアを伸ばせずに渋野日向子さんの大逆転勝利となりました。
最後はテレビの中継録画には映っていませんでしたが、テレサルー選手が優勝が懸かったパットを打つ直前にボールが動いてしまうほど風が強くなっていて、これも運なんでしょうね。
早いスタートだった幸運も含め、この日は“渋野日向子の日”だったということでしょう。
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<優勝者の表彰式は、もちろんシブコ節が炸裂>
さて表彰式まで見届け、空いてきたのを見計らって帰途に。
身体はヘロヘロでしたが、最後の方は試合が面白くて疲れを忘れて観入ってしまい疲れを忘れるほどでした。
風が出てきて体感が楽になったこともあるでしょうが。
気になったのは原英莉花プロで、あのあと結局最下位まで転落してしまったようです。
予選までは優勝した渋野日向子プロとずっと同伴で同スコア、最終日まで同じ組かと思われていた同じ黄金世代のライバルに、ここまで明暗がクッキリと出てしまうとは。
やはりあの4番5番ホールのちょっとしたほころびから、最終的には渋野プロとは大きな差になってしまいました。
ゴルフは怖いですね。
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<朝イチに18番ホールのグリーンを臨む>
余談ですが、去年ラウンドしたとき、自分の最終18番は結局パーセーブできました。
原英莉花プロやテレサループロに負けてない!?(笑)
同じホールでプロだってボギーを打つ・・・少し自信になりました。
ま、ガラスよりもモロい自信ですが。。。(笑)
とにかく今年は例年以上に盛り上がり、自分としても最終日に優勝争いを観戦できて満足感のあった大会でした。
ただ来年はまた、ぜひ服部真夕プロも三浦桃香ちゃんも応援したい!
できれば優勝争いで。