立て。

常に立て。





何があっても立っていろ。





ふらつく体に力を振り絞り、





ゆっくりと閉じていた片方の瞼を、





ほんの少しだけ開けて見る。





そして誰にも知られないほどの小さな声で、





そこから見えるものをつぶやいてみろ。





たとえ他の誰かが何と言おうと、





それが真実だ。





たとえ世界がどんなにくだらなくとも、





眠るには、まだ早い。





たとえ若者が知ったような口ぶりで語ろうとも、





決して笑ったりはしない。





何があろうと立っていろ。





きっとそれが証しなのだ。