地球上のどこかの、もっともっと空に近い場所。
空の広さと、風の冷たさと、山の偉大さと、太陽の暖かさを感じるところ。
孤独と信頼とが、心に鮮やかにコントラストされて映される。
晴れた日の雪山の頂は、そんな場所だ。
人はちっぽけなものだとよく言われる。
それを体感する。
畏敬の念。
それは言葉ではとても表せない感覚である。
空は果てしなく、地平との境まで続き、果てしない向こう側から吹き付けてくる冷たい風が、容赦なく顔を刺す。
一人取り残されたらと怯える孤独。
傍らの笑い顔に寄せる信頼。
ただ依存することだけの心を許さない世界。
そこは、まるで光の国。
天から射す光と、照り返しの光。
さえぎるものも、何もない。
目がやられるほど、危険なくらいの光量。
光の国では、誰もがマリオネットから解放される。
滑り出したら自然と顔から笑いが出る。
ゲレンデで人間が山ほどいるような場所ではない。
自分と自分の知った顔以外、誰もそこにはいやしない。
そこではカッコ良く見せようなど、まるで意味を持たない。
自然と笑いが込み上げてくるのは、きっと皆、心から楽しいからだろう。
楽しいとはこういうことだ。
そのとき、初めて知った。
誰のためでもなく、何のためでもなく、人は笑えるものなのか。
それはたとえ、ひとときだけの陽炎であるとしても。
そこにマリオネットは、間違いなくどこにもいなかった。
同じ景色でも、見る者の心によって見え方が違うのだという。
知識。
そして経験。
個のなかに刻まれた過去の記憶が、心に違ったものを映すらしい。
何を見て、何を感じるか。
心豊かにありたい。
そう思う。
光の国の記憶は、きっと人を大きく変える。
許容も、包容も、寛容も。
同じように見えても、ただ甘っちょろいのとは違っている。
ただこんな時代だからこそ、そう思えないのも仕方ないことだと思う。
感じることは、ひとりひとり違うのだから。
世の中には、もっと暗い裏の世界もある。
道徳や理想論など意味を持たない世界。
そこに生きる人もいる。
情報が溢れ、知識だけが膨らみやすい世界になった。
ネット、フィクション。
そこから抜け出せない人もいる。
空と風と、山と太陽と。
それらに魅せられ、経済社会から自ら外れる人もいる。
私といえば・・・、
まだ、こんなところにいる。
いろいろな世界を見た。
いろいろな人を見た。
自分だけが正気だと思うのは、一番危険な妄想なのかも知れない。
でも、人はそういう風にしか生きられないものなのだ。
これでいいのか、と常に自問する。
これでいいのだ、と信じたいと願う。
ただ、心豊かにありたい。
そう思う。
光の国の記憶を、私はきっといつまでも忘れない。
火曜日の名古屋競馬は、個人的に見どころ満載の一日でした。
特に9レースのJRA交流競走には、注目の3歳馬原口厩舎のスギノブライアン号が出走。
メインレースでは、長期休養明けの実力馬カモンネイチャ号に、加藤誓二ジョッキーに初重賞制覇をもたらしたツルマルツイモツイ号が激突しました。
柿原騎手、横井騎手、宮下騎手も共に有力馬の騎乗があり、興味津々。
広域場外では、岡部誠ジョッキーが出場した川崎のジョッキーズグランプリ(佐々木竹見カップ)の発売があり、もう十分すぎるほどお腹一杯になる一日でした。
まずスギノブライアン。
勝ちました!
凄い凄い。
半信半疑でしたが、JRA馬相手に見事なまくり勝ち。
ブログで語っていた原口先生の話は、やはり間違っていなかったのですね。
これは、今日イチで嬉しい馬券。
名古屋のいぶし銀、戸部騎手の手綱捌きも見事でした。
注目のメインレースでは、わずかの差でカモンネイチャの勝利。
枠順、展開など色々な要因もあるでしょうが、前走に続き加藤誓二騎手にとっては悔しい敗戦となりました。
技術的なものはわかりませんが、勝ち馬をマークして最後の4コーナーで外を選んだ判断も決して間違いではなかったような気はします。
でも、こういった微妙な差を勝つか勝たないかは大きな違い。
次があれば、また馬券を買って注目します。
丸野騎手は、今年こそ子供の机を完成させて頂きたいものです。
佐々木竹見カップの岡部騎手。
なんと昨年に続いて、今年も第2位という結果に。。。
嬉しさ半分、悔しさ半分。
でも2着→3着と、どちらのレースも馬券に絡んでくれましたし、十分に本領は発揮できたのではないでしょうか。
それにしても、相変わらず優勝には縁がというか、運がないというか・・・。
優勝したのは、1着→4着の内田博幸騎手でした。
今度は2月に園田でゴールデンジョッキーカップが行われるようです。
名古屋からは、今年は安部幸夫ジョッキーひとりだけの参加のようです。
そういえば昨年は、園田までフラっと生観戦しに行きましたね。
紹介式の吉田稔ジョッキーの表情が、あまりにも印象的だった一日でした。
今年もやはり、中央に挑戦するのでしょうか。
あんな顔はもう見たくないと思いますね。
さて今週木曜日の名古屋のシリーズメインのレース「マイル争覇(SPⅡ)」の出走メンバーと枠順が発表されました。
なんとキングスゾーン号に、ムーンバレイ号、マサアンビション号、ストライクリッチ号などなど・・・・・。
他にも他地区からの参戦もあり、とてもSPⅡのレースとは思えないメンバー構成となりました。
マイル戦、右回り、能力・・・、どの馬も一長一短。
馬券はともかく、どれが勝つかとなると面白いレースとなりそうです。
1月29日(木) 名古屋競馬
10R 「マイル争覇(SPⅡ)」 ダ1600m・右
1-01 ヒカルアルタイル (セ8)57 阪野学
2-02 マヤノグレイシー (牡10)57 宇都秀樹
3-03 チョウカイロイヤル (牡8)57 丸野勝虎
4-04 ストライクリッチ (牡5)57 向山牧
5-05 キングスゾーン (牡7)57 安部幸夫
5-06 ムーンバレイ (牡8)57 吉田稔
6-07 スマイリングフィル (牡6)57 松平幸秀
6-08 テーマミュージック (牝8)55 岡部誠
7-09 マサアンビション (牡10)57 戸部尚実
7-10 レオマジック (牡7)57 大畑雅章
8-11 カセギガシラ (牡9)57 佐藤友則
8-12 エイシンイーデン (牡7)57 花本正三
こうやって出走表を見てみると、キングスゾーン以下の若い世代がいないと実感しますね。
そろそろ次の馬が出てきて欲しいと思うのも、実際に正直なところです。