どんこの空(そら)に 。

きっと何かが足りない~それを探す日記~

父のお煮しめ。

2009-01-04 | Sandstorm

遅ればせながら、あけましておめでとうございます。
特に最近思うところがあって、今年はブログも生活も、これまで以上に気取らず力まず行きたいと思っています。
でもそれって、考える以上に難しいことだと思います。
若い頃には到底できなかったそんなやり方も、今ならきっとそれもできるような気がしています。
また今だからこそ、それも意味のあることなのでしょう。
私は社会的に出世しない人間であることが最近ようやくわかってきました。
そういう生き方や考え方ができないダメ人間だったのです。
でもだからこそできること、言えることがあることもわかりました。
そんな自信めいたものが、ようやく自分の中に生まれてきた気がするのです。
テレビや雑誌では、いつも一元的な価値観で物事が語られることが非常に多いですね。
特に社会が経済的に不景気になってくると、みんな逃げ腰で保身的になり、まるでそれに付け入るようにお上の論理が加速して押し付けられるようになる。
またそれと同時に、興味本位で排他的な論理が私を誘惑するようにもなる。
私にそんな論理は通用しないよ。。。
幸運にも私はまだひとり身で、守るべきものなど持たない人間。
第三者から見れば、私は厄介な人間なんだろうなと思います。
私も一歩間違えば、今頃どちらかの側の人間になっていただろうにね。
だってそちらの方が楽だから。
人間なんてそんなもの。
私なんてそんなもの。
ただ投げやりになったりしない。
ただ逃げ回ったりしない。
誰かを貶めたりしない。
押し付けない。
でもそれって、考える以上に難しいことです。
逆にできないからこそ、そんな風に思うのかも知れません。
気取らず力まず・・・、一応、今年の目標です。







今日は久しぶりに早く帰宅。
家では、父が煮物を作って待っていました。
母の口や手足がまだ今より動く頃に、父が母から教わった料理のひとつ。
それまで料理なんかしたこともなかった父でしたが、今は少なくともレパートリーは両手以上の数があるように思います。
いつも味付けが濃すぎる父の料理ですが、今日はいい感じ。
野菜の素朴な香りと旨みが、私の鼻と空腹に沁み込むようでした。
「美味いだろう?」
と自慢する父。
訊いてもいないのに、調理の細かなコツを勝手にしゃべっていました。
他におかずは、切り身の焼鮭とほんだしに海苔を浮かべただけのお吸い物。
たったこれだけでしたが、御飯3杯も食べてしまった。。。
紅鮭の塩っけと野菜の素朴な味が妙にベストマッチだったのです。
ここ十数年、外食ばかりの贅沢三昧を謳歌していた私ですが、食事って本当はこれで十分なのだと改めて思います。
私以外の世間様は、今はお正月。。。
私の家族も例外にあらず。
一昨日はすき焼きで、昨日はスーパーで買ってきた握り寿司でした。
でも、私の夕食はこれで十分。
今日が3日間のうちで一番美味しく食べれたような気がします。
第一、私に正月気分なんて全くないしね。(笑)







ただ以前、絶品!と褒めた”豚の生姜焼き”を、中4日のローテーションで夕食に起用するようになった父。
この「お煮しめ」も、褒めたらたぶん先発投手陣に加わっちゃうんだろうなぁ~・・・。(笑)
どんなに美味しい料理でも、毎週食べてたら飽きるでしょ?普通!
父には十分感謝しているのですが・・・。
「イヤなら食べるな。」(キッパリ)
毎度こんな感じですからね。。。













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