愛知県競馬組合の構成団体である愛知県から、05年度より3年間の収支状況により廃止への判断を突き付けられている名古屋競馬。
それまでの累積赤字は約40億円にも上っているというのが実情です。
ちなみにJBC開催のあった2005年度は、4600万円の黒字。
昨年2006年度も、どうやら前年度同様、3200万円程度のわずかながらの黒字の見込みです。
無知な私の為の貴重な有難いブログ → セントレア様の記事
累積赤字が、4000000000円。
2005年度 +46000000円。
2006年度 +32000000円。
こうやって並べてみると、名古屋競馬から借金苦から逃れられるのはいつの日か・・・との思いにもさせられてしまいます。
セントレア様の記事にも掲載されておりますが、
この黒字の内容を分析すれば・・・・・
①.他の地方競馬場での場外発売の増加。
②.インターネット投票の増加。
③.人件費などの経費削減の効果。
の3つが主な黒字転化の要因だそうです。
”それならば、この3つをこれからもどんどん推し進めて行かねば!”
と考えることは少なくとも間違ってはいないように思います。
少なくとも愛知県からの存続への条件を満たすために、2007年度もわずかながらでも前に進んだという結果を残さなければ未来はありません。
それでも以上3つの方策をこれからも進めたとしても、名古屋競馬から累積赤字が全て無くなるのは、ざっと概算して100年後!?
これはまぎれもない事実です。
①.他の地方競馬場での場外発売という方策は、金沢など他の地方競馬場との連携強化によって今年もさらに推し進められています。
また大井競馬場のふるさとコーナーでの馬券発売の日数も増えているように感じます。
相互連携の強化は、どの競馬場においてもいまやなくてはならない必須項目でありましょう。
しかしながら、水を差すようで申し訳ないのですが、現状ではほとんどの地方競馬場が廃止の危機に晒されるほどに経営は悪化しています。
まずどの競馬場も売上げの分母は知れていますし、決定的な収支改善の特効薬とまではならないと考えるのが普通でしょう。
また、この相互連携ですらあまりにも過信しすぎれば、もしやひとつの競馬場の廃止によって連鎖的にバタバタと。。。という可能性だって大いにあります。
②.インターネット投票の増加という新たな馬券購入の幅を広げるという方策は、これからの時代を考えれば効果で、やり方次第によっては大きな成功を収める可能性はあるでしょう。
それにはもっと、自宅などで競馬を楽しめるようなシステムをさらに構築していかなければなりません。
自宅でファンが楽しく予想するためには???
映像、オッズ、そしてなによりも予想しやすくするための情報がもっともっともっと!必要でしょう。
当然そこにはある程度の金額も必要になってきます。
しかしながら、これはある意味少々特異な方法であり、現場の盛り上がりという点には全く効果を示しません。
やはり競馬は競馬場へ行ってナンボ。
実際に競馬場で競馬を見てその緊張感溢れる雰囲気を身近に感じたり、その他場内で楽しい体験ができなければ、ファンは自宅で競馬に興味も湧かないでしょう。
もし映像の中の競馬場が閑散としていて盛り上がる雰囲気すらも感じられないとしたら、ファンはその競馬場に足を運んで”地域活性化”や”場内飲食等の二次的売上効果”などをもたらしてくれることもありません。
さすれば当然、伸び悩み・・・どころか縮小均衡の方向に向かってしまうかも知れません。
これは、ナイター開催などのとは全く正反対の、、、というか並行して進められて初めて大きな成果が得られるものだと考えます。
最後に③.人件費などの経費削減というやり方。
ムダを省く。。。ということは非常に素晴らしいことです。
これまでいかに多くの本来不必要なお金が、ありえない所に消えていったのでしょうか?
しかしながら、これはもうすでに限界に来ています。
このままでは競馬自体の魅力に大きく影響してしまいます。
馬のレベル、人のレベル、サービスの質のレベル・・・・・。
すでに有能な馬、人材、そして賢い馬主はどんどん他に流出しています。
もうこれ以上下げてしまったら、関係者はもとより、ファンも別の意味で離れて行ってしまいますよ。
この経費節減だけで、40億の黒字には絶対なりません。
あくまで継続していかねばならないことであっても、このやり方にさらに期待することは自らの首を絞めることになってしまうことは明白であります。
それぞれ効果を示しているからこその2年連続の黒字であることは認めます。
2007年度も少なくとも黒字を計上しなければならない以上、しばらくはこのまま継続した努力でやりくりしていくしかないでしょう。
しかしながら、これらの方策は、全てにおいて必ずやいつか限界が来ます。
これは確実に言える事です。
根本的な部分。。。
ファンの増大を図るための方策。
そのためのファン層の拡大のための努力や、時代の流れに合ったサービスの質の向上などある程度の先行投資を続けながらひとつひとつ推し進めなければ、未来はないと思います。
なにより地方競馬の人気を上げるための努力をして行かなければ、ただただ苦しい思いをして存続させているだけの時間が過ぎてゆくだけではないでしょうか?
それでは悲しすぎます。
関係者の方々も、それを望んでいるのでしょうか?
馬は、昔から何も変わってはいません。
でも競馬は、確実に変わってきています。
少なくとも、人々の生活の中での”競馬の位置づけ”や”競馬に期待するもの”は。
私は、名古屋競馬がもっと楽しく、そしてグローバルな夢を感じさせるような舞台であってほしいと願います。
ないものねだり。。。なのでしょうかね?
<P.S.>
~競馬法を無視した!?新しいミニ場外発売所の設置案。~
①.銀行や証券会社の投資窓口の横に馬券券売機を設置する。
当然オッズモニターの設置も同様に。。。
お金はあるところにはある!
単勝3倍!なんて高利回り!なんて感じる人もいるかも?
②.宝くじ、toto売り場の横に馬券券売機を設置する。
これは庶民向きの方策ですね。
夢を買う?それなら競馬の方がよほど確率が。。。
これが殺し文句でしょう!?
お金握って来る人ばかりなので入れ食いかも?
③.名駅の新幹線自動券売機の横に馬券券売機を設置する。
列車1本遅らせて座ってゆったり行きましょう!
もしかしたらタダ乗り同然になりますよ!
これが殺し文句でしょう!?
たとえ外れたとしても、
グリーン車乗ったと思えば、たかが知れてます。
これは全て冗談です。。。(笑)
真に受ける人はいないと思いますが。。。(爆)
でも、何も”競馬をやってくれ!”と勇んで薦めるような券売所である必要はないのです。
お金はあるところにはあるし、人は集まるところにはワンサカ嫌になるほど集まってくるのです。
お金も皆、使うところでは容赦なく何も疑問もなく使います。
”ちょっとオトクかな?”
そう感じさえしてくれれば良いのです!
”100円から買えてちょっとドキドキ、当たればオトク!”
Oh!Yeah!!
きっと名古屋競馬の売上げも倍増するでしょう。。。(笑)
それでは、また。