えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

伊藤和也さんを悼みご冥福を祈ります。

2008年08月28日 00時17分35秒 | ドンキホーテ
 アフガニスタンで拉致されたペシャワール会のボランティアワーカー伊藤和也さんがご遺体で発見されました。最悪の結果です。

 手元に4年前の同会会報NO.80(2004年7月7日発行)があります。伊藤さんは当時、農業用水路建設に携わっていて、その様子を載せています。

 現地の生活を、
 「最初はうわー暑いなと思っていたのも、最近は今日も暑いなーと漠然と感じるだけ。温度計もないので、周りの人が今日は四〇℃、五〇℃だったといってもいまいち実感がありません。」
 とひょうひょうと語っています。

 そして政治情勢の急激な変化に備え、工事を急がないといけないとした上で、
「自分自身が出来ることを全力でやっていきたいと思います。」
 と決意を述べています。

 また、用水路への地元住民の期待の大きさを以下のようにほのぼのと伝え、
 「測量するときレベル(水準点)をペンキでマークをつけていくのですが、マークを踏みそうな子供に『ここのマークが消えると水が来ないぞ』と言うと慌てて足を引っ込めたりと、小さい子まで水が来るのを待っているんだなと思います。」
 責任の大きさをかみしめています。

 そして最後に、
 「現在このような環境で自分が仕事を出来るのも皆様のご厚意のおかげです。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。」
 と感謝の気持を表しています。

 とっても素直ないい文章です。40度、50度の気候をさらっと受け流す懐の大きさ。そしてやりぬく決意。期待に応えようとする情熱。さらには無私のボランティアワーカーとして働きながら、感謝の気持を述べる。伊藤さんのお人柄、気概が滲み出ています。当時、27歳にして私など足元にも及ばない天晴れな若者です。若すぎる死に心が痛みます。
 
 伊藤さんのこれまでのご活躍に最大の敬意を表します。そして死を悼み、ご冥福をお祈りします。
コメント (2)
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