北方四島はだれのもの

　ロシアのメドベージェフ大統領が国後島を訪問した1日の毎日新聞夕刊、一面でその様子を大きく紹介し中面には解説記事、そして社会面では元島民の声を取り上げました。

　社会面のその記事、「古里　遠くなる」、「政府対応に怒り」などの見出しで、平均年齢77歳に近い元島民の怒りや落胆、懸念の声を載せていました。

　しかしながら、そこには先住民族として暮らしていたアイヌの人たちの声はありません。アイヌの人たちは今回の騒動をどう見ているのでしょうか。元々の持ち主である自分たちがが全く蚊帳の外に置かれ、侵略者の日本、ロシアが勝手に土地を取り合っている。さぞや理不尽を感じていることでしょう。

　北海道も「日本人」が先住のアイヌの人たちから奪い取りました。「北方四島が日本の領土となったなら、せめてその全てをアイヌの人たちにお返しする」、そんな主張もあります。よい考えだと思います。