えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

心が重たくなるむっちゃええ映画「先祖になる」

2014年04月07日 14時46分18秒 | 災害
 東北のみなさん こんにちは

 東日本大震災をテーマにしたドキュメンタリー映画「先祖になる」、上映時間が118分と聞いて、ほんとに不謹慎ですみませんが冗長じゃなかったらいいのにと思ってしまいました。おととい、仲間の片山忠明(写真中央)さんが大阪で開いた上映会で観てきました。どうしてもその感想を披露したくなりました。ネタバレにご注意ください。

 消防団員だった息子が老人を助けようとしていて津波に流され亡くなりました。その息子のためにも、街の復興のためにも津波でぼろぼろになった自宅をその地で建て直そうと決意するきこり。そうでなく津波の被害に遭わないよその土地で建てるのが命を失った息子のためと、妻。自ら伐った木で家が建っていきます。それは復興が遅々として進まない町の様子とは裏腹に。津波で街を襲った海から昇る朝日に赤く染まったきこりの顔はとても穏やかです。あの大震災、津波を経験していない観客さえも、他人事ではなく自らにも起こりうると予感させる結末が用意されています。

 家の再建と正反対に崩壊していく何か。津波という大災害にあっても、やる気さえ、希望さえ持ち続ければ何事もみごとに克服できる、幸せになれる。そんな単純なストーリーは語られていません。観終え重たい余韻が残りました。

 むっちゃ、ええええがです。

コメント
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