えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

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韓国・朝鮮の方々に読んでいただきたい「咲くやむくげの花―朝鮮少女の想い継いで」(大澤重人著)

2022年05月03日 14時46分18秒 | コリア
 みなさん こんにちは

 豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に朝鮮半島から無理やり連れて来られた機織り少女のお墓が高知にあり、代々供養が営まれ大切にされている。その史実を題材にした絵本を見つけた新聞記者の大澤重人さんが、少女のルーツを探る「旅」に出るノンフィクション。その旅を通し、日本人が持つ朝鮮へのいわれなき蔑視感、朝鮮人が持つ日本への恨みを解きほぐそうと試みる。大澤さんは新聞社を退社した後も、大津市にある渡来人歴史館に勤務し今も毎日それを目論んでいる。

 大澤さんが朝鮮を蔑視していた少年時代を「恥ずかしい過去と」振り返るところから始まる。記者として高知に赴任した際に『少女』に出会い、記事にする。絵本の著者、その記事を読んだ在日韓国人、キリスト教会関係者、行政を巻き込み、少女のルーツだと思われる韓国・南原市を探り当てる。さらにその南原文化院からの調査団の訪問、調査報告書の完成。そして最後は・・・。

 朝鮮人への支配・差別政策の日韓併合時代、それにあらがい朝鮮人と人間同士の付き合いを続けた日本人。それこそ少女の供養を続ける高知の人びと、絵本にした著者と、朝鮮人と心を通わせる日本人の姿が多く描かれている。
 それは朝鮮の方々に、あの『日本人』の中にも朝鮮へ心を寄せる者もいることを知ってもらいたい、日本人への恨(ハン)を少しでも解きほぐして欲しいとの願いからなのだろう。私も在日の方々と接する際、私自身がそのようにいようと思い交わりを深めている。

 一つ気になった個所がある。この旅のイントロダクションで、機織り少女について、「故郷を忍んで涙を枯らしたが、機織り技術を丁寧に教え地域に愛された。恨を解き異郷に心を開いた少女は現代の私たちのお手本」とある。少女の心はそんなにも単純でなかっただろう。「この少女をお手本」とすべきは日本人なのか日朝の人びとなのか。どちらにしても違和感を持つ。「過去の過ちを今も申し訳なく思い、少女を悼み供養を続ける人たちが日本にいる」で十分でないだろうか。今も日朝の禍根を除こう、将来の日朝関係をより良い方向にしようと渡来人博物館で日々朝鮮に関わる大澤さん。私などよりより深く広く朝鮮にかかわり日朝の懸け橋になろうとしている。その大澤さんの言葉の綾を取るようで申し訳ないが、この著書の骨組みをなしているところなので、あえて指摘したい。

 在日韓国朝鮮人が多く住む大阪・生野で育った私。大澤さんが冒頭切り出したように、私自身も差別感を持っていた。そしてそれを語ることには今でも躊躇する。自らの過ちを吐露した著者の勇気を賞賛したい。
 この著は「曇りなき目を持つ人」に自ら変わろうと立ち向かう大澤さんの自伝でもあり、日本と朝鮮半島との未来のためにいわゆる日本人にもその目を持って欲しいと呼びかける。

 誤解を招く尊大なお願いになりますが、ぜひとも韓国、朝鮮の方々に読んでいただきたい。「こんな日本人(大澤ら)もいる」と知って欲しいです。

 大澤重人著「咲くやむくげの花 ―朝鮮少女の想い継いで」 
 発行所 冨山房インターナショナル 税込み1980円

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