えびす顔の造花卸売問屋元社長からの手紙

かすかな希望を抱いて幸せを自慢する尊大な手紙。重複掲載御免。造花仏花の造花輸入卸売問屋ニューホンコン造花提供

「万延元年のフットボール」読了

2007年11月09日 23時12分24秒 | 本・セミナー
 やっとこさ「万延元年のフットボール」(大江健三郎著)を読み終えた。

 ちょっとちょっと読んでいくものだから、どれほどかかっただろうか、3ヶ月は有に超える。
 記憶力も年々薄くなってきているので、読み終える頃には冒頭のストーリーもかなり忘れてしまっている。

 それでも覚えている限りで感想を綴ると。
 時代をまたいでストーリーが幾重にも重なっている。
 具体的には万延、終戦の混乱期、そして「今」と。
 テーマも作者の個人的なことから社会のことと広い。
 こちらも具体的に言うと、小さい頃のこと、長男が障害者で生まれたこと、夫婦のこと、天皇制のこと、差別のこと、自由と民主主義のこと、社会と自己との葛藤など。

 作家大江健三郎がこの本を書いた時に直面していた問題全てを吐き出した「力強さ」を感じる。

 結末は「かすかな希望を抱く」作品になっている。
 
 しかし、終わりの数ページさえ変えれば読者に「かすかな希望を抱かす」作品が「どん底に落とす」作品にも変る。

 大江さんはどの時点でこの結末を用意したのだろうか。本を書く前からだったのか、それとも書き進めるうちにそう決めたのだろうか。
 もし本を書く前から決めていたとしたら、それを変える誘惑にもかられたんじゃないだろうか。

 あしからず。

 
 沖縄での集団自決に軍の命令があったかどうかの記述を巡り、大江さんらが出版の差し止めなどを求められた訴訟で、今日9日、大江さんらの陳述がありました。
 被告、原告の主張は真っ向から対立しています。事実はどうだったんでしょうか。
 次はその係争となっている本「沖縄ノート」を読みましょう。

これから先は宣伝です。
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