能登のみなさん こんにちは
このブログで何度もご紹介しました在日コリアン高齢者生活支援ボランティア養成講座「モヨラ」 は昨日、大阪・生野区社会福祉協議会で開催。約35人の方にお集まりいただき、盛況のうちに終えました。ご参加いただきましたみなさん、ご協力いただきましたみなさん、ほんとうにありがとうございます。
吹田傾聴「ほほえみ」代表の長谷川美津子さんは、参加者を二人一組にして、実際の施設で入所者からお話を「聴いている」状況を再現。ロールプレーをさせながら、お話。例えば朝の忙しい時に家族に話したことを相手が忘れてしまって、「朝ゆったやん」と責めても、相手は漠然と聞いていて、耳を素通りしているから仕方ない。傾聴はそんな聞き方ではなく「一所懸命注意深く耳を傾けて『聴く』」こと。だから1時間も続けるととても疲れると。そして介護保険制度についても話し、入所者を入浴させると点数がつき報酬が支払われるが、生活向上に大事な「傾聴」には点数がつかないと、現行制度の不備を指摘しました。
続いて、旧コリアボランティア協会代表代理のの鄭炳熏(ビョンフン)さんが、在日コリアンとして育った自らの生い立ちや同協会の活動を紹介。1994年にコリアボランティア協会が発足した翌年に阪神淡路大震災が発生。西宮の倒壊したマンションから着の身着のまま大阪に逃げてきた。その様子を当時の協会代表康秀峰(カン・スボン )に伝えると、すぐに支援となり、3日後には救援に向かった。最初、支援先ではよそ者扱いだった。しかし自らも被災したことを打ち明けたら、「コロッと」態度が変わった。それからは行くとお酒を飲ませてもらった。今思うと何をやっていたんだろうと。「やって」と言われたことと、傾聴をやっていただけ。だから長く続いた。協会は昨年閉じたが、これからも支援してきた長田とのつながりは続けていく。
さらに父親が強制連行で日本に連れてこられた話も。朝鮮に住んでいた父は18歳の時、目隠しされてトラックに載せられ釜山に連れていかれた。そこから船に乗せられ着いた先は北海道の炭鉱だったと。
主催の生野区在日韓国朝鮮人・多文化共生ネットワークじゅうみんといろとモヨラは、福祉施設での介護ボランティアを募っています。ご関心をお持ちの方は、以下のe-mailアドレスへご連絡ください。司元にお尋ねいただいてもかまいません。よろしくお願いします。
maumderobu@helen.ocn.ne.jp
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