つれづれ日記

不動産鑑定士 佐藤栄一が仕事や生活で感じたことをつづります

住まい方の変化

2009-12-06 23:10:28 | エッセイ
このほど、母が、これまで住んでいた郊外の一戸建て住宅を売却して、市街地中心部のマンションに引っ越した。

マンションの近くには、スーパーや文化施設等があり、車や自転車の運転ができない母にとっては便利なところだ。

また、母に言わせれば、一戸建ては父と二人で住んでいたときは良かったが、父が亡くなり一人になってからは、歳とともに建物や庭の管理が大変になってくることが確実なので、まだどうにか体のきく今のうちに快適に過ごせる市街地のマンションに引っ越す気になったのだという。

しかし、母にとっては生まれて初めてのマンション暮らし。引っ越して早速、集合郵便受けの使い方がわからない、ゴミ置き場にゴミを置きに行ったら鍵がかかっていた等など、さまざまな連絡がわたしに飛び込んでくる。

母の取った行動はいわゆる「都心回帰」の一例と思うが、現実として、市街地中心部が高齢者にとって快適に過ごせる場所なのかどうか、母にとっても私にとっても”実験”が始まっている。

ただ、より快適な住まい方を求めて母の取った思い切った行動自体には大いに敬意を表したい。