つれづれ日記

不動産鑑定士 佐藤栄一が仕事や生活で感じたことをつづります

「福島の中小、地元離れず」

2012-07-06 12:27:14 | 原子力発電所事故
「ふくしまの中小、地元離れず」
これは、6月29日の日本経済新聞東北版の見出しです。

福島県は、巷では「原発事故に伴う人口や企業の流出により地域経済が停滞している」とされています。

人口は、確かにもとの居住地に住んでいない人が16万人、県外避難者が6万人と言われ、大変な状況です。

一方、企業の流出についてはあまり具体的な数字が出ていませんでしたが、上記記事によれば、帝国データバンク郡山支店の調査で、平成23年に福島県から県外に本社を移した企業は14社、転入は17社で、差し引き3社の転入超過になっているとのことです。

原発事故にもかかわらず、県内企業は”踏みとどまっている”のです。

見知らぬ土地で再出発するのは難しいという事情も当然あるものの、「福島でがんばりたい」という意志が強く表れているともいえます。

私たちもイメージでものごとを決めつけずに、数字をきちんと押さえるようにしなければならないと思います。