これが私の生きる道

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角田光代「対岸の彼女」を読んで

2005年09月18日 09時33分27秒 | 読書
 もういつ予約したのか忘れてしまいましたがやっと借りられました。
面白かったというより随所で共感できるようなエピソードがありました。

 学生時代の友達関係は脆いものっていうのは分かりました。
この本に書かれているようなある日突然無視されたりいじめられたり
ということはありませんでしたけど
ある種の力関係によって成り立っているなって感じることは多かったです。

 メジャースポーツ系(野球、サッカーなど)の固まりがヒエラルキーの頂点にいて
その他少数派が乱立する構図は男子生徒の典型です。
でもメジャースポーツのグループは互いに仲がそんなにいいわけではなくて
肩書きだけで集まっているので、卒業後は連絡も取り合わないだろうなぁ
っていう感じはしていました。

 同じ中学から一緒の高校に行った奴がいて、
そいつはサッカー部でいわゆる中心的な人物でした。
その彼と登校中一緒になったのでしゃべっていると
これまたバスケ部の超中心人物だったやつがやってきました。
すると自分はいないかのようにそのバスケの彼とずっとしゃべって行っちゃいました。
 あれは悲しかったな、彼からすれば悪気はなかっただろうけど
それだけに残酷というか現実をつきつけられた気がしました。

 たぶんこういうことがまれにあったから芸能人には憧れるのかもしれません。
だって芸能人になれば学生時代、頂点にいた人たちよりも
ヒエラルキーの上に行けるじゃないですか。
実質的にはそんなことでは上に立てないかもしれないけど
自分はそう信じています。

 よく芸能人で昔いじめにあっていたっていう人がいますよね、
あれって公言することで復讐しているんだと思うんですね。
 いじめたほうはただのおじさんやおばさんになったのに
自分より下にいた彼氏、彼女がテレビに出ているんですからね、
いじめを受けていたほうは痛快でしょうね、
じゃなきゃわざわざいじめられていたなんて言わないですよね。
自分もいじめられていたら、石にかじりついてでも芸能人になったのにな・・・

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