これが私の生きる道

こむずかしいことやきれいごとは
書いてありません。
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読んでみてください!!

横山秀夫「ルパンの消息」を読んで

2005年09月20日 18時45分13秒 | 読書
 筆者が15年前に書いた処女作だそうです。
処女作らしく自分の持っているものを全て注ぎこもうという意欲が
溢れている感じで、盛りだくさんな内容になっているように感じました。

 話もトリックも面白くてスラスラ、ページが進みました。
ただ一つ許せないのが秋間幸子という婦警ですね。
他の小説家も犯しがちなことですが
美形で頭もキレて、っていう人物を出してしまいました。

 こういう人が出てくるとひいちゃうんですよね、またかよって・・・
美貌な人を出すなっていうんじゃなくて
わざわざ文で説明しなくていいって思うんですね。

 例えば乃南アサの小説に出てくる音道っていう婦警さんがいるんですけど
物語を読んでいけばこの人は絶対美形に違いないだろうと
読者のほうで勝手に想像するもんです。
その想像する楽しみを奪わないでもらいたいって思うんです。
魅力的な人物を出したい気持ちはわかりますが
そこは堪えてもらいたい所です。

 逆に推理小説では家の中の平面図とか地図とかは付録でつけてもらいたいです。
そうしないと文章を読んでいてもさっぱりわけが分からないので・・・

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