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なまはげ被害が拡大

2008年01月16日 01時11分00秒 | 社会・経済
数日前、「昨年の大晦日になまはげの扮装した男がホテルの女性浴場に侵入」というニュースが流れた。ワイドショーなどでも多く報道され、ニュースブログでも取り上げたサイトが見られたが、当ブログでは特に取り上げなかった。「どこにでもはみ出し者はいるもので、これは個人の問題」という判断によるものだった。たまたま一人の助平男がなまはげの扮装をしていただけ――という見方であったが、どうやら雲行きが怪しくなってきた。

なまはげのセクハラ、ほかにも7件。温泉郷協組の調査で判明
断定はできないが、この書き方を見ると犯人は31日の男一人ではなく、このなまはげグループの組織的な物と感じる。連想するのは大学のクラブが集団で女性を暴行するような事件があるが、それに近い組織の体質的な問題である。

昔から祭りは無礼講みたいな風潮があり、ハメを外す若者達もいる。そんな雰囲気がエスカレートして破廉恥なまはげが恒常的に行われていたのではないか?
そんな疑問が頭をよぎる。

読売の秋田版に気になる記事を見つけた。
観光地襲う特殊な「病」。
男鹿温泉郷はじりじり低迷していった。過去20年間だけを見ても、男鹿市全体の宿泊客数は93年の39万4000人を境に、2004年には24万7000人へと激減、若手経営者は再起をかけて奔走している。  (中略)
 秋田県観光連盟が04年秋にまとめた観光地に関するアンケートによると、田沢湖、男鹿半島、角館などの知名度は90%前後。だが「また行きたい」と答えたのは、白神山地を除き10~40%に過ぎなかった。

温泉ブームと長年言われ続けるが、温泉地にも格差が進行しているようだ。今回のなまはげ事件にも、あるいはこうした地元の閉塞感が何らかの影響を与えているのではないか?
そんな思いを強くした。
少なくとも一人の助平男がいただけの問題ではないような気がしてきた。

コメント
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