福島の原発事故で、避難区域が示されている。
未だに同心円だ。防災の観点から平時からシミュレーションに基づいたハザードマップが作成準備されており、これを活用するのが本来であろうが、一回も出てきていない。結局ハザードマップは絵に描いた餅のただの安心材料で、実用には程遠いものだったようである。当然ながら、単なる同心円よりもハザードマップに基づいたほうが確証も高いし信用に耐えう るものとなる。この時点で周辺何キロの同心円にするかを議論しているようでは誰も信用するものは居ない。しかも、これから「モニタリング」と称して周辺地域を測定しはじめると言う。日本全体が、そして世界が不安になるのも当然だと思うし、危機管理のために準備していたものが「ゼロ」に等しい惨状である。
原子力発電所の内部の構造について、明確な画像なり映像なりが示される事もなかった。
それほど情報が公開されていなく、ただ「安全だ」「安心だ」と周囲に対して唱えていただけのようである。断片的に少しずつ解説者が知りえた情報で報道されてはいたが、全体の詳細が即座に報道された記憶はない。たぶん報道機関にもその情報はなかったんだろう。災害の対策にあたっている人(自衛隊、消防、警察等)にさえ公知されていなかったのではないかと危惧する。情報のない中で復旧作業に当たっている人達は大変な思いをしているのだと思う。原発事故を収束できるのは技術者でも有識者でも科学者でも政治家でも官僚でもない。最先端の現場で作業している職員の人達である。また、そういう現場を知り尽くした職員にしか作業はできない。周囲の人達が用意できるのは全体の方針と現場作業を支援する事のみである。
放射能汚染についても風評被害がひどい。
結局は目に見えなくて、政府なり公的機関の情報が不十分で信用できないからである。一般国民は科学的なデータを突きつけられてもどうしようもない。これが何を意味し、身体への直接の影響がどれほどあるのかが知りたいのである。政府が決めている基準も一般国民には信用できないものとなっている。なにしろ基準がコロコロと変わるし、その説明もしどろもどろである。落ち着くところは世界的な基準になったが、この世界的基準の意味するところも基準を示す側の誰も具体的に理解して説明できる人がいない。ただ数字があるだけで、これで「大丈夫」と言われても信用できるはずがない。基準そのものが信用できないし、基準を示されても一般国民はこれを満たしているか確認できる術もない。これでは風評被害が拡大するのも当然で、結局は一切拒否するしか方法はなく、ヒステリックなほどの拒絶反応があちこちで見られる。是非、国民の側に立った情報公開に努めてもらいたい。
「直ちに人体に影響を及ぼすレベルではない」と言われても困る。
それでは、いずれかは人体に影響を及ぼすのかと不安になるだけである。基本的には軽度の放射能はそれほど人体に影響を及ぼす事はないことを具体例を挙げて説明するところから始まるべきである。自然放射線に対してどれ程か、ラジウム温泉に対してどれ程か、レントゲンやCTスキャンに対してどれ程か、などである。また軽度な放射線は身体に好影響を及ぼすことも、太陽自体が放射線を発している事も、そして、その程度は全く問題ないことや人間の身体には免疫能力があってこれを排除する事、自然には放射能の浄化能力がある事などを根気よく説明すべきである。ただ単に「どこどこで何マイクロシーベルトが検出され基準値を超えました」では不安を煽るだけで真の意味での情報は伝わっていない。測定されていない地域の安全には言及していないし、基準を超えたらどうなるのかも言及していない。確かに高濃度の放射線や直接の体内被曝には注意を要するが、それ以外はほとんど影響がないし、発ガンの可能性が高くなるといっても、タバコの煙や排気ガスのほうがよっぽど影響が大きいのが実態であろう。
最悪の事態とは、一番重要なものが欠落する事であろう。
大地震や大津波やテロリストは予測できなくても、「電気がなくなったら」「水がなくなったら」「放射性物質が露出したら」「施設が破壊されたら」などは当然予測して対策しておくべきであろう。今回は全くその対策がお粗末だった事が露呈した。そして急場しのぎの対策に終始した。確かに急場しのぎとは言え創造的な英断を持ってその時点においては的確な対応がとられたために大惨事になることなく収束状態になりつつあるが、どう考えても綱渡り的な危険性は否定しようがなく、大惨事になる可能性は十分すぎるくらいにあった。それもこれも平時からの準備がただの机上の空論で、現実的かつ具体的なものでなかったことに尽きる。防災訓練も形だけの中身のないもので決まりきったシナリオに基づいた手順確認に終始していたのだろう。今回は貴重なシミュレーションデータを収集できる絶好の機会でもあるので、たくさんの教訓を取り入れて、安全でクリーンな原子力発電を目指して一刻も早く失墜した信用を取り戻してもらいたいものである。
未だに同心円だ。防災の観点から平時からシミュレーションに基づいたハザードマップが作成準備されており、これを活用するのが本来であろうが、一回も出てきていない。結局ハザードマップは絵に描いた餅のただの安心材料で、実用には程遠いものだったようである。当然ながら、単なる同心円よりもハザードマップに基づいたほうが確証も高いし信用に耐えう るものとなる。この時点で周辺何キロの同心円にするかを議論しているようでは誰も信用するものは居ない。しかも、これから「モニタリング」と称して周辺地域を測定しはじめると言う。日本全体が、そして世界が不安になるのも当然だと思うし、危機管理のために準備していたものが「ゼロ」に等しい惨状である。
原子力発電所の内部の構造について、明確な画像なり映像なりが示される事もなかった。
それほど情報が公開されていなく、ただ「安全だ」「安心だ」と周囲に対して唱えていただけのようである。断片的に少しずつ解説者が知りえた情報で報道されてはいたが、全体の詳細が即座に報道された記憶はない。たぶん報道機関にもその情報はなかったんだろう。災害の対策にあたっている人(自衛隊、消防、警察等)にさえ公知されていなかったのではないかと危惧する。情報のない中で復旧作業に当たっている人達は大変な思いをしているのだと思う。原発事故を収束できるのは技術者でも有識者でも科学者でも政治家でも官僚でもない。最先端の現場で作業している職員の人達である。また、そういう現場を知り尽くした職員にしか作業はできない。周囲の人達が用意できるのは全体の方針と現場作業を支援する事のみである。
放射能汚染についても風評被害がひどい。
結局は目に見えなくて、政府なり公的機関の情報が不十分で信用できないからである。一般国民は科学的なデータを突きつけられてもどうしようもない。これが何を意味し、身体への直接の影響がどれほどあるのかが知りたいのである。政府が決めている基準も一般国民には信用できないものとなっている。なにしろ基準がコロコロと変わるし、その説明もしどろもどろである。落ち着くところは世界的な基準になったが、この世界的基準の意味するところも基準を示す側の誰も具体的に理解して説明できる人がいない。ただ数字があるだけで、これで「大丈夫」と言われても信用できるはずがない。基準そのものが信用できないし、基準を示されても一般国民はこれを満たしているか確認できる術もない。これでは風評被害が拡大するのも当然で、結局は一切拒否するしか方法はなく、ヒステリックなほどの拒絶反応があちこちで見られる。是非、国民の側に立った情報公開に努めてもらいたい。
「直ちに人体に影響を及ぼすレベルではない」と言われても困る。
それでは、いずれかは人体に影響を及ぼすのかと不安になるだけである。基本的には軽度の放射能はそれほど人体に影響を及ぼす事はないことを具体例を挙げて説明するところから始まるべきである。自然放射線に対してどれ程か、ラジウム温泉に対してどれ程か、レントゲンやCTスキャンに対してどれ程か、などである。また軽度な放射線は身体に好影響を及ぼすことも、太陽自体が放射線を発している事も、そして、その程度は全く問題ないことや人間の身体には免疫能力があってこれを排除する事、自然には放射能の浄化能力がある事などを根気よく説明すべきである。ただ単に「どこどこで何マイクロシーベルトが検出され基準値を超えました」では不安を煽るだけで真の意味での情報は伝わっていない。測定されていない地域の安全には言及していないし、基準を超えたらどうなるのかも言及していない。確かに高濃度の放射線や直接の体内被曝には注意を要するが、それ以外はほとんど影響がないし、発ガンの可能性が高くなるといっても、タバコの煙や排気ガスのほうがよっぽど影響が大きいのが実態であろう。
最悪の事態とは、一番重要なものが欠落する事であろう。
大地震や大津波やテロリストは予測できなくても、「電気がなくなったら」「水がなくなったら」「放射性物質が露出したら」「施設が破壊されたら」などは当然予測して対策しておくべきであろう。今回は全くその対策がお粗末だった事が露呈した。そして急場しのぎの対策に終始した。確かに急場しのぎとは言え創造的な英断を持ってその時点においては的確な対応がとられたために大惨事になることなく収束状態になりつつあるが、どう考えても綱渡り的な危険性は否定しようがなく、大惨事になる可能性は十分すぎるくらいにあった。それもこれも平時からの準備がただの机上の空論で、現実的かつ具体的なものでなかったことに尽きる。防災訓練も形だけの中身のないもので決まりきったシナリオに基づいた手順確認に終始していたのだろう。今回は貴重なシミュレーションデータを収集できる絶好の機会でもあるので、たくさんの教訓を取り入れて、安全でクリーンな原子力発電を目指して一刻も早く失墜した信用を取り戻してもらいたいものである。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます