妻が車のカードキーを持っていったので、マスターキーで車に乗った。
乗る時はドアキーを入れてからドアを開けてキーを差込み電源を入れるまで6秒でやらないと警報が鳴り出す。ところが、キーが入りにくいし、入っても引っかかって回らない。この方法は販売店に聞いても解らなくて、あちこち調べ回ってやっと見つけた。間に合わないと持ち主が泥棒扱いにされる。本来、カードリモコンキーで乗る前提で設計されているのである。
従来のキーで乗るのは不便この上ない。
泥棒除けのセキュリティーガード機能が効いて時々ロックしてエンジンがかからなかったりギアが入らなくなったりして動かなくなる。困ったものである。従来から高級車にはほとんどセキュリティーがついていたが、盗難に遭うのは高級車ばかりである。簡単にはずされる盗難防止機能では意味がない。
私の知人で、自宅の屋内駐車場から車が盗まれた。
一千万近い高級車だ。下見を入念にして周到に準備して犯行に及んだのだろう。自宅に居たにもかかわらず全く気付かなかったそうである。テレビで見たが、どこかの郊外で分解して中古パーツとしてパッケージし直して輸出し、海外で組み立てて売り飛ばすようである。結局警察に届けたにもかかわらず見つからなかった。
この前テレビを見ていたら、国際的な車窃盗団の特集をやっていた。
驚いたのは、一般市民が窃盗団を捕まえようと活動していることであった。GPSを仕込んだ高級車を餌としてわざわざ置いて盗ませて、アジトを見つけて警察に通報するのである。まるで魚釣りか蜂の巣探しのゲームのようだった。それにしても何故一般人ができるのに警察にできないんだろうと疑問に思った。日本は盗難車天国で海外諸国に多大の迷惑をかけているのである。
高級乗用車だけでなく重機や建設機械も盗難に遭っている。
海外を旅行すると、あちこちで日本製の重機や建設機械を見かける。何故日本製と解るかと言うと、「○○組」とか「□□建設」「△△重機」と太めの大きな力強い漢字で側面に表記してある。操縦しているのは現地人であり、日本の会社が持ち込んだものではなさそうである。たぶん日本で盗難に遭って海外に売り飛ばされた果ての姿だろう。現地人は漢字を何かのマークだと思っていて何も気にしていないが、我々の眼には強烈に飛び込んでくる。
この頃は大衆車にもセキュリティーがついている。
確かに安心はできるが、意味があるのかな?と思ってしまう。宣伝のための機能で、実際の効果は眉唾だし、わざわざ大衆車を盗む効率の悪い泥棒は居ない。せいぜい子供の悪戯防止くらいではないか。それでも相当の金をかけているんだろう。そして、その代償として従来のキーでの操作は緊急手段用のため使いづらい。何とかして欲しい。
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