仲間同士で話し合っている時、免疫機能って何だろうと言う話になった。
結局は、自分の身体の自然治癒能力だということだったが、これを強化するためにどうすべきかと言う質問に対して、医療に詳しい友人は、免疫機能は危険に遭遇した時の防御反応によって強化されると言うことで、究極は「こん畜生!!」「負けてたまるか!」「エイクソ!」という精神状態において最も強化されると言う。根源は精神力のようである。と言うことは、困難な状況に数多く遭遇し、これを克服してきた人ほど免疫機能が強化されていることになる。困難な状況を避けてきた人には免疫機能の強化は期待できない。免疫機能とはしたたかな生命力そのものにほかならない。
昨今、免疫機能の低下が叫ばれているが、
幼児期から無菌状態で育てられ、身体に害を及ぼすものに対しては徹底して排除する生き方をしている人達の生き様が見えてくる。困難に直面することを自ら放棄し、安易な生き方を選択した結果でもある。世間ではこの困難を「ストレス」と呼ぶが、適度なストレスは生きるために必要であり、ストレスなしに人は生きていけない。生きている限りストレスは必ず存在し、自然に与えられたストレスを適正に処理する方法の中に困難に対する免疫機能が育成される。過大なストレスは人間を押しつぶしてしまうが、この過大なストレスを撥ね返す生命力を保持する人は卓越した免疫力を持つに等しい。
「花粉症だ」「食物アレルギーだ」「ハウスダストだ」「インフルエンザだ」「ウィルス感染だ」等と騒がれているが、
昔はこんな病状はなかった。現在では、これらの病状に対症療法を施す。対症療法とは免疫機能に対してこれを緩和する薬剤を投与する。病状とは、免疫機能が過敏に働いていることでもある。何故過敏に反応しているかの根本の原因を無視して、過敏に反応しない対策を施す。何故過敏に反応しているかの答えは、免疫機能が間違って反応しているのである。間違った免疫機能は学習によって学ぶしかない。当初は困難を伴うが、これを乗り越えれば間違った免疫機能を是正することができる。
免疫機能が間違っていると言うことは、
本来働くべき免疫機能が機能していないことであり、別の免疫機能が過敏に反応して身体に異常を生じさせることになる。これに対症療法で免疫機能が反応しない治療を施した場合、ますます混乱を招くことは目に見えている。ますます本来の免疫機能が機能せず、仕方なく別の免疫機能が過敏に反応し、別の異常が身体に生じることとなる。解決策は、本来の免疫機能を取り戻すしかない。そのために何をなすべきか・・・。結局は、自然の本来の生来の状況に身体を戻すしかない。人間の身体は不思議なもので、危機的な状況に追い込まれると本来の防御本能が目覚める。危機的な状況とは「今畜生!!」「負けてたまるか!」「エイクソ!」と言うような精神状態である。端的には運動であり、健康管理のため運動が推奨されている所以でもある。
免疫機能が活性化されるのは本来の自然な状態の中においてである。
本来の自然な状態とは、本能的な能力が発揮される時であり、本能とは、単純には、自己保存の本能と、種族保存の本能に区分される。自己保存、種族保存を阻害する外的要因に対して本能的行動が無意識に刺激され、触発され、このときに内的要因として各種の代謝物質やホルモンが活性化され、ある種のエネルギーを生み出す。この本能を呼び起こせば、免疫機能も活性化され、機能して、その結果正常な学習が取り戻されるのだと思う。本能を剥き出しにすることは人間としては抑制されるべきことではあるが、根源は本能であり、その行動の実現において理性が求められるのである。本能は最も動物的な能力であり、ほとんどが生後の早い時期に習得され、不可逆的に定着する。
この頃の若い人にこの免疫機能の低下が見られる。
結局「今畜生!!」「負けてたまるか!」「エイクソ!」というような精神状態から遠ざけられているのではないかと思う。よく言う「ハングリー精神」であり「競争心」である。そして、「劣悪」で「汚い」ものを避けて無菌状態で育てられた結果であるとも言える。「劣悪」で「汚い」ものと同居していれば自然とこれに対する免疫力が育ってくる。時にはこの「劣悪」で「汚い」ものに押しつぶされるほどの経験はするが、これを克服すれば以後はこれに屈することはない。この経験は早ければ早いほど若ければ若いほど順応力があるし、後年になると適応力が不足して克服することができなくなる。特に子供の頃はある程度の冒険心をもって果敢にいろんなことに挑戦させるべきだと思う。自然の力は雄大で、意外に強靭な力を内在しているものである。
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