ミオ 「せっ、世界が…違いマス…」
ヒロ 「まったくだ、4.5頭身デフォルメ顔の俺たちには入り込めない世界だ…」
ミカはやるとなったら、徹!底!的!に!やる子です
ウイたちは今夜から夜会に参戦なので初めて見るミカの一面に引いてますが
当のミカはいたって平常運転、前日から一足先に参戦して、片っ端から諸侯の方々に突撃しまくってました
貴族界の勢力図を基に、どの侯爵から篭絡させればいいか、どの話術を使うか、どこまで駆け引きをするか、っていう
前日まで万全に企てていた知力戦をフルパワーでもってして戦いにいってます
ちなみにアレ、演技じゃないですからね
マジもんのやつです(そもそもミカは演技とかできないわけで)
かの伯父さんは「今回は不参加」との情報を事前にお爺さんに聞いていたので、不意打ちで駆けつけた伯父さんに会えて
よっしゃー!余すことなく獲物ゲットだぜ!!ってところ
「今宵は月もグラスに~」の件も、別にミカがいきなり気障なポエマーになったわけではなくて
グラスの酒に月を映しながらお話ししましょう、って事です
つまり月を映し続けるには酒を飲みほしちゃダメなわけで、そこそこ酔わないうちに重要な話をしたいです、っていう
暗喩です、暗喩
貴族の社交界では、言葉も着飾って美しく整えるのが当然です(なのでミカの本質とは相性が悪いことこの上ない)
後継ぎとして英才教育を叩き込まれたおかげで、ミカは随分小さい頃から年齢以上に紳士の振る舞いは完璧だったわけですが
外側が出来ていても中身がない、っていう、ただの優秀なロボット状態でした
それが、ウイたちとの旅を経て経験を積んで、年齢も振る舞いに追いついてきて、さて今!
ミカ本人としては、やってることは昔と何も変わっていないのですが、周囲の見る目が格段に変わりますよ
伯父さんも昔からの鉄面皮ミカを良く知ってるだけに、なんかわけもわからずメロメロですよ
あ、伯父さんって言ってますが
彼は、ミカのお爺さんの弟の息子なので、正しくいうと従伯父、なんでしょうけども、まあ簡単に伯父さんって呼んでます
(いい呼び方が思いつかなくて…あと名前考えるの面倒で…)
でミカはこの後、伯父さんとお庭でグラスを傾けながらお話しです
屋敷を空けていた間の旅の話を軽く説明して、公爵の下で公使を務めている事と、ウイたちとの関係の話です
この伯父さんとはちょっと緊張状態にあるので…
(なにせこの伯父さん、「自分の父が長兄ならば、次期後継者は俺だったのに」、っていう)
(まあそんな個人的な感情からミカにも厳しい)
下出に出て、これからも教えを乞いたいって事や、自分を支援するとお得になるよ、って事を匂わせて
篭絡させます
そんな風に、他の侯爵たちにもありとあらゆる戦略を練って攻めに攻めたミカの二日間でした
手段のためには伯父さんだって華麗にエスコート