昔々の話、ある国税査察官OBの方が話していたことを思い出した。裏金造りをした経理マンに、いくらもらったかを問いただす場面において、相場は10%だと言い切っていたことを。民間会社においても、その事実が露見した場合、ただではすまないことを警察、県職員がせっせと税金をちょろまかして自分たちの飲み食いに使っていたという、とんでもないことが、全国あちらこちらで起きている。なんだこれは!自分たちで稼いだ金ではないぞー。税金だぞー。
国会周辺でもこれと似たことが随所にあるようだ。いわゆるお手盛り手当てというか、公務員の給与を上げることにより、それに連動して議員様の歳費(報酬と同意)も自動的に増えるというシステムになっているとか。国民全員が阿部先生の本を読まれることをお勧めします。私に財力があれば、全国の一人ひとりにプレゼントしたい気持ちである。
議員の方々には、それなりの対価を払ってもよいと思う。しっかり、まじめに国民の側に立って、国民の生活を見て政治判断をしてくれるのであれば、いくら払っても結構だ。しかし、実体はそうでないから少しのお金も払いたくなくなるのだ。
某テレビ局が、議員宿舎の問題を取り上げていた。民主党の河村議員が、先頭に立ってこの問題を追及しているようだが、次から次に立派な御殿が建設されている。公務員宿舎もそれに続いて、いけいけどんどんなのだ。これこそ、政官癒着の何者でもない。何処の誰が、この不可解なシステムにメスを入れてくれるのだろうか。われわれが、生きている間に、これぞ日本さすが日本といえる政治、社会、経済体制ができないものだろうか。
世襲の政治家、金持ち優遇政策、企業の優遇税制、この対極にある国民の悲痛な叫びに耳を傾けてくれる政党、政治家はいるのかいないのか。次の地方選挙、衆参選挙においてしっかり見極める目を養ってほしいと思う。こんな新年発想になってしまった。
最後に、阿部先生のホームページアドレスを記しておきます。
P.S. 私、阿部先生と何の関係もありません。たまたま図書館で、先生の図書に触れたに過ぎません。先生の指摘された事実に唖然とし、共感を覚えた一人の市民です。先生のますますのご活躍を期待いたします。