晴耕雨読を綴る。

3.11から考え方を変えた。液状化と直下型地震に脅える日々。自然の驚異を感じながらも、共生と調和を求めていく!

私の観点(7)・・・偉人をしのび・バルト三国を旅する

2012-09-09 12:07:18 | 日記
 平成20年7月     70歳

 経済大国世界第二位、こんなお話は過去の物語となってしまった。今、日本は政治、経済、外交、教育、文化、道徳、何一つ世界に誇れるものがなくなってしまった。このままずるずると後退を続けてしまいそうな状況である。もう一度、歴史を振り返り、偉人の業績をたどりながら再生日本を考える、そんなひと時があってもいいと思う。

 世界を旅する人を観ると、その国の経済力そのものが反映されている。米国は特別としてドイツを中心とした欧州勢、最近では、中国、台湾、インドの旅行者を多く見かける。日本の旅行者は、少しずつ少なくなっているような気配を感じている。

 去る、12日A紙が「写真が語る戦争」戦時下のユダヤ難民を特集していた。リトアニア日本領事館の前に群がるユダヤ人、日本経由のビザを持って世界に散らばっていったユダヤ難民たちの写真を悲痛な気持ちで拝見した。この裏には、外務省本省の意向に背き、わが身を省みず、人道的見地から何千通ものビザを書き続けた杉原千畝さんがおられたのだ。日本においては知る人ぞ知るであるが、世界のユダヤ人の中で、命の恩人として尊敬され、語り継がれているお人である。イスラエル政府から「正義の人」という同国最高位の勲章をいただいている、日本人が誇りとするお一人であろう。

 リトアニアも独立を勝ち取り、懸命に復興事業に取り組まれている。世界遺産をめぐる観光事業もその一つである。そこには千畝さんの記念碑や記念館がある。あのビザを書き続けた、かつての執務室の椅子に座らせていただいたが、何か熱いものが浮かんできた。感動と癒しと喜びの多い旅であった。


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