【“落合&谷繁”体制大丈夫? 中部メディアに衝撃…中継視聴率6%割れ】
(8/24 夕刊フジの記事より)
ここにきて調子を上げてきたリーグ最下位の中日。首位・阪神までは依然10ゲーム差で、クライマックスシリーズ(CS)進出圏内の3位・ヤクルトにも5・5ゲーム離されているが、まだまだ戦意は衰えていないようだ。
息を吹き返しつつあるグラウンド組と対照的に、ここにきて深刻な痛手を負ったのが、地元中部地区のメディアだ。
あるテレビ局関係者は「地元民放局が中継した14日・巨人戦(ナゴヤドーム)の視聴率が中部地区でついに6%台を割ったのです。1990年代まで25-30%を獲得していた中日戦の中継も、いまや1ケタが当たり前。それでも、どんなにひどい試合展開でも6%以上はあった。いわば“聖域”でした。それがゴールデンタイムのナイター、しかも巨人戦で崩れたことは中部メディア全体に取って衝撃です」と沈痛な表情だ。
さらに「要因は中日の成績不振。谷繁監督に対しては『この戦力では致し方ない』と同情するファンが多い。一方で、クビ同然に放出した井端、堂上、吉川が巨人で大活躍しているのですから、編成責任者の落合GMへの風当たりは強烈」と解説する。
白井オーナーの信頼が厚い落合GM、4年契約の2年目の谷繁監督の体制は基本的に来季も安泰といわれるが、混セから取り残されたままではファン離れが加速、取り返しのつかない事態を招きかねない。遅ればせながらの快進撃で危機を回避できるか。
(記事より)
『危惧していた事態をやはり招いている様ですね!
あれだけ球団に忠告してきましたよね。
どうする、ドラゴンズ?
シーズン前からも以下の様な記事ありましたよね…
それでも来季の体制変えずに行きますか?』
(3/23 産経NEWS記事より)
【「試合面白くない」CM企業もソッポ、落合GMドラゴンズ…さすがに星野さんも本音がポロリ】
待ちに待ったプロ野球開幕。各球団の本拠地では「今年こそ優勝」と大いに盛り上がる。
ところがここ名古屋ではとんでもないことが起こっていた。なんと中日ドラゴンズのホームゲームの試合中継に「スポンサーがつかない!」と民放各社から悲鳴があがったのだ。
ドラゴンズの試合は東海テレビ、CBCテレビ、テレビ愛知など地元放送局3社が中心となってそれぞれ年間15試合から10試合を中継する。1試合を放送するには球団に支払う放映権料と中継費用を合わせて約1500万円から1000万円かかるといわれている。これがスポンサー料となる。もちろん1社でなく複数の企業でスポンサーとなるのだから、1社の料金はそんなに高くはない。
全国放送ができる巨人戦や阪神戦。パ・リーグでは大谷人気の日本ハム戦はなんとか売り手がつくという。だが、その他のカードはなかなか売れない。
「というより、ドラゴンズ自体に人気がないんですからどうしようもない」
民放各社は今年の不人気をある程度予測していた。そこで例年よりも中継試合数をあらかじめ減らす作戦に出たが、それでもすべての試合を売り切るのは至難のわざだったという。このままの状態が来年、また次の年と続けば、ドラゴンズの試合中継が“地上波”から消えてしまうことも「十分有り得る」と放送関係者は言い切った。
いったい何が不人気の原因なのか。やっかいなのは「成績不振」がその理由ではないことだ。昨シーズン中日は28年ぶりの2年連続Bクラスに低迷した。その成績が原因なら勝てば問題は解決する。ところがスポンサーを断ってきた企業のほとんどが『中日の試合は面白くないから』をその理由に挙げた。
「面白くない試合」-このフレーズがファンの間で聞かれるようになったのは、なにも昨シーズンからではない。実は落合博満GMが監督を務めた平成15年から聞こえていた言葉だった。あるドラゴンズファンはこう言った。
「落合さんが監督だったときの試合は実につまらなかった。ペナントレースに勝つために-とWBCに選手を出さなかったし、ホームランを打ってもガッツポーズもさせない。ファンサービスする陽気な選手は、トレードに出されたんですから」
落合監督の“ガッツポーズ禁止令”はウソのような本当のお話。ある選手が試合でホームランを放ち、ガッツポーズをしながらベースを1周した。試合後、監督に呼ばれた。てっきり褒められると思っていたら-
「お前はなぜガッツポーズなんかするんだ。あんなものは相手をカッカさせ逆にやる気を起こさせるだけ。勝つためには必要ない。2度とするな!」としかられたという。
ファンは続けた。「たしかに落合中日は勝ちました。でも試合は面白くなかった。だから監督をクビになったんでしょう。その人がGMになっても、ファンがワクワクするような魅力あるチームを作れるとは思えないんですよ」
厳しい指摘はファンだけではなかった。昨年11月に地元名古屋のテレビに出演した楽天・星野仙一シニアアドバイザーが「立派なスタジアムがガラガラに見える。何故なのか?(中日のOBとして)しっかり提言しないといけない。考えてみれば、これ(落合獲得)が失敗だった」と発言した。
1986年オフ、星野監督自らが巨人との争奪戦の末、牛島和彦投手、上川誠二内野手ら4対1のトレードでロッテから三冠王・落合を獲得した。「失敗」とは自分さえそのトレードをしていなければ後の「監督」も「GM」もなければ、いまの暗黒時代も来ていなかったという意味である。
その昔、中日は「12球団一選手を大切にする球団」と言われていた。入団する有力選手のほとんどが“終身雇用”が約束された。現役を引退しても系列の地元放送局や新聞社の野球解説者になれたし、指導者への道も開かれていた。球界以外の再就職先探しも球団が親身になって相談に乗った。
選手たちも球団に忠誠を示した。他球団からコーチや監督の要請が来ても、必ず「中日の了解を得られるなら」と条件を付けたし、選手と球団とのきずなは深く、それが中日軍団の“強み”だった。だが、球団経営が苦しくなったとき逆にその関係は、非情になれない“弱さ”となった。そんな中、一昨年オフ、“コストカッター”として落合氏が球団に返り咲いたのである。
考えてみれば落合氏自身の監督時代から始まった不人気が原因で、経営難に陥った球団の再建をその落合氏に託したのだから、なんともおかしな話である。
落合GMは井端弘和内野手や山本昌投手ら大物選手には減額制限を大幅に超えた年俸を提示し「イヤなら必要ない」と突き放した。制限いっぱいのダウンを飲んだ選手は実に18人。なんと2年目は現状維持が慣例だったルーキーたちや裏方さんたちも給料を減らされた。
総額8億円超のコストカット。落合GMでなければできなかった“功績”?ともあれ、経営難という球団の危機は回避された。だが、そんな荒療治は1度で終わらなければいけなかった。次に球団が目指すことは離れたファンを呼び戻すこと。
(1)FAで魅力ある選手を獲得し戦力をグレードアップさせる。
(2)コストカットを控え、ベテラン選手のやる気を起こさせてチームをけんいんさせる。
(3)徹底したファンサービスにつとめ、負けても楽しめる試合をする-だが、現実はそのすべてで逆行した。
大リーグ帰りの中島裕之内野手をオリックスに奪われ、金子千尋投手の獲得に失敗。西武の炭谷銀二朗捕手にもふられてFA全敗。1月5日に行われた年賀式では白井文吾オーナーが「某有名選手は来てくれなかったが『あの程度の選手は自前で育てあげる』という意気込みを監督やコーチは持っている」と語った。
周囲の大反対を押しのけてGMにした落合氏をオーナーがかばうのは仕方がないにしても、オーナーにこんな発言をさせた球団フロントは球界関係者の失笑を買った。
獲得に失敗したからといって、その腹いせに昨シーズン最多勝(16勝)と最優秀防御率(1・98)の2冠。沢村賞に輝いた選手を「あの程度」呼ばわりしてオーナーへ報告するのは、相手選手に対して非礼も甚だしい。球界関係者の間で「FA制度を受け入れている球団としての資質が問われる行為」と非難の声があがるのも当然である。
コストカットも断行された。昨シーズン、球団タイ記録の186安打を放ち、打率はベストテン4位の・318、チームトップの28盗塁をマークした大島洋平外野手の年俸を「君の守備力ではこれ以上出せない」と1775万円増の7400万円(推定)に抑えたのだ。
これにはさすがの大島も不満を訴えた。一昨年、限度額いっぱいの25%ダウンをのまされ、今度は頑張ってもアップ率を抑えられる。「納得できるまで話し合いたい。調停の覚悟もあります」と平田良介外野手ととともに契約を保留。地元スポーツ紙に「中日に激震」と大見出しが踊った。
2人とも調停には至らず、サインして沖縄キャンプに臨んだが、落合GMになって初の保留者となった2人への扱いは変ったという。あるドラゴンズ担当記者はこう証言した。
「GMに逆らったらどうなるか-まるで見せしめ。逆らうヤツは要らないというような感じがしましたね」
平田は1度も一軍のキャンプに呼ばれなかった。そして大島もドラフトで獲得した社会人の外野手(3位・友永翔太=日本通運、6位・井領雅貴=ENEOS)と新外国人のナニータら3人とレギュラー争いをさせられた。
「平田や大島はもう競わせて発奮させるというレベルの選手じゃないでしょう。ルーキーたちとの力の差は歴然」
では何のための競争だったのか。
「コストカットで彼らの気持ちは中日から離れ始めている。おそらくFA権を取得すれば他球団へ行くでしょう。だったらルーキーたちを早く鍛えて、彼らが権利を取得する前にトレードで売ろう-そんな思惑からでは」
事実、キャンプ中にも報道陣の間で楽天・嶋基宏捕手と大島のトレードのうわさが飛び交い、担当記者たちが裏取り取材に駆け回ったという。
楽天の嶋といえば愛知・中京大中京高出身の30歳。國學院大時代から谷繁監督とは親交があり、現在使っているミットも谷繁監督からプレゼントされたもの。しかも落合氏がGMに就任した際に「ポスト谷繁」として獲得リストに挙がっていた選手。キャンプであがったトレードのうわさも、けっしてない話ではないだろう。
3番目のファンサービスも向上したとはいえない。落合GMの考え方も監督時代と同じ「勝つことが一番のファンサービス」-と変わっていない。
「優勝すればファンは(球場に)来る」という考え方はもう古い。各球団はたとえ勝てなくとも、ファンを楽しませ、どうすれば常に球場を満員にできるかを必死に模索している。それは中日も同じだろう。
いま中部北陸圏では『昇龍道』プロジェクトが進んでいる。
日本有数の観光資源を有する中部北陸9県(愛知、岐阜、三重、静岡、長野、石川、富山、福井、滋賀)が官民一体となって観光客誘致を推進するプロジェクトでそのネーミングは能登半島を龍の頭、三重県を龍の尾に見立て、龍の体が9県をくまなくカバーして天に昇っていくイメージに重ね合わされたもの。
今季、広島カープが「帰ってきた男・黒田物語」でブレークしている。そこにあるのは「球団-ファン-選手」の熱いきずな。いま中日が失いかけているものだろう。ドラゴンズは変らなくてはいけない。このままでは『落龍道』。しゃれにもならない。
(今シーズン前の記事より)
もう一度言います!「それでも来季このままで行きますか?」
見ててワクワクした1982年・野性味溢れる軍団、あの“野武士野球”カムバック!
シーズン最終戦、勝つか引き分けで優勝が決まるゲームで、近藤監督は選手の緊張をほぐす為ベンチ裏にビール1ダースを持ち込んだと言われたエピソードなど、面白かったなぁ~。
ドラゴンズSoul取り戻せ!