ドラゴンズ再建プロジェクト第6弾
【中日球団 組織を考える】
まずは先日10/7山本昌が引退登板した翌日。中日スポーツでなく中日新聞のスポーツ欄に小さく載ってた記事です。
良くぞここまで書いてくれました。
《竜 組織としての敗北》
1970年以来の3年連続のBクラス。
重い記録が突きつけるのは、組織としての敗北である。
ゼネラルマネージャーをはじめとする首脳陣、監督、コーチ、そして選手。それぞれ、いいところもあれば、悪いところもあった。しかし最も重要なのは、この3年に何があったかだ。フロントは一新。
組織は改編に次ぐ改編。球団としての軸をつくれなかったことが、低迷につながったのではないか。
驚かされた言葉がある。
「編成会議なんて、だいぶやってないよ」。9月初旬、幹部の一人がつぶやいた。今季限りで引退することになったベテラン勢に対し、来季の構想から外れたことが伝えられた数日後のことだ。どんな選手を育て、どういうチームをつくるか。極めて限定的な部分で決まり、球団が一丸となって進むべき方針は見えないまま。一方で不振の責任を問う声は内部から出てこない。
谷繁監督兼選手は3年目の来季、指揮に専念する。自身の引退会見で厳しい口調で話した。「何とか戦えるチームにしていく」。悔しさはチームに声援を送り続けたファンも共有している。来季は球団創設80周年。しっかりした背骨を持たねば、また同じ轍(てつ)を踏む。記念すべきシーズンで輝いてほしい。
(松山義明)
以上、中日新聞記事より
びっくりドンキーですわぁ😱
こんなことってある!編成会議やってないとは?それでは勝てません。選手はどこ向いて行けば良いのか分かりません。
中日新聞に書いてるのだから、この記事信憑性ある。
落合GMは一昨年の就任会見で
「オレは黒子に徹するだけ。それがこのチームを浮上させる1番のポイント。監督の思うように、すべてが同じ方向を向いて出発しないとこの船は沈没する」
“そして結果、沈没した”💧
しかし実際はナゴヤ球場に居座ることが多かったらしく、1軍の球場に自らの目で情報収集に足を運ぶことも皆無とのこと。そうなると当然ナゴドへの訪問も激減したとのこと。
谷繁監督との対話が減った。
今シーズン、あれだけ迷走した采配も落合GMは監督時代に日本一1度、リーグ優勝4度の名将だったなら打開策があったはず。
谷繁監督兼選手落合GMの師弟関係のボタンの掛け違いはいつから始まったのか?
★ブレ始めた組織運営
最近の優良企業では、あえて非連続性の幹部人事(後任者のタイプが前任者とは異なること)でより高い企業レベルに挑戦する例もあると言う。
中日球団の場合はそれとは全く違う後ろ向きの手法だ。監督人事で言えば、落合さんが監督を務めていた時代は毎年Aクラス入りし、2年連続リーグ優勝を果たしたが、「監督の人気がなく、主催試合の観客動員数が年々減り続けている」などの理由で中日球団は落合さんと契約更新せず、後任にOB会長を務めていた70代の高木さんだ。一般企業でいえば、かなり前に退職したOBが事業本部長に就任したようなもの。また、コーチ陣を全員ドラゴンズOBにしたこともファンなどから失笑を買った。
これには、熱狂的なドラファンである地元の企業の経営トップでさえ、「今どき、こんな人事をするとは……」とあきれていたほどだ。その高木監督はファンからも不人気で、成績低迷も重なり観客動員数減少などで、球団はわずか2年で落合氏を呼び戻しGMに起用した。
球団の方向性がブレにブレている証拠である。
ついでにいえば、過去4代の球団社長も中日新聞社の編集担当役員と広告担当役員が交互に就任する“たすき掛け人事”で、中日グループのベテラン社員からは「今のドラゴンズは広告主導になってしまった」という声がささやかれている。勝負事のプロ野球は「勝てば官軍」であり、こうした話が出るのも成績が振るわないことが一因だと言う記事を目にしたことがある。
★中日球団初のGMが不明瞭な年俸査定基準
落合さんがGMとして球団復帰した13年オフの契約更改で大きな話題を呼んだのが、不振だった主力選手に対する非情なほどの年俸カットだった。業績低迷企業に乗り込んだ外資系経営者の大リストラ策を思わせる手法は「コストカッター」とも呼ばれた。
生え抜きの主力だった井端の年俸ダウンだ。2億5000万円から88%減の3000万円を提示された井端は態度を硬化させ、最終的に退団して讀賣と年俸4500万円で契約した。
13年の井端の成績は100試合に出場して77安打、1本塁打、18打点、打率2割3分6厘。成績不振でダウンは当然だが、長年ドラゴンズで1、2番として井端とコンビを組み「アライバ」と呼ばれた荒木は、同年の成績が出場105試合、75安打、0本塁打、19打点、打率2割2分2厘で、年俸は1億7000万円から60%減の6800万円を提示されている。
数字に表れない細かい査定基準を考慮しても、公平性があった人事査定とは思えず、井端を自主的に退団させるために追いやったように見えたのは、さながらブラック企業の指名解雇のようで、球団イメージとしてもマイナスじゃなかったか?
GM査定は間違ってはないのか?
★ゼネラルマネージャーのあり方
首都圏や関西圏に比べて中京圏にはプロ野球チームが1つしかない為、ドラゴンズ選手は昔から周囲にちやほやされることが多く、どこかぬるま湯的だったチーム体質を変えて、常時優勝争いをするチームを作り上げた落合監督時代の実績は特筆される。
ただしGMは監督とは立場が違う。監督は結果責任を負うが、GMには結果責任に加えて説明責任も求められる。
落合GMの就任2年目で初めて保留者が出た。再交渉でも提示額が変わらず、球団側の姿勢に選手側から不満の声も出たが、西山球団代表は「査定の仕方について十分に説明できたし、選手とじっくり話し合える時間ができてよかった」と成果を強調した。
球団代表の西山氏は、別のスポーツ紙から転職した東京中日スポーツで総局長を務めた後、球団に転じて現職に就いた経歴を持つ。契約保留選手との2回目以降の交渉は、落合GMではなく西山氏が担ったと記事にあった。
人事関連の著書も多い人材コンサルタントは「組織は、核となる人材で動くことも多い。特にキーパーソンとなる人材に対しては、責任者が面談に臨み、徹底的に向き合う姿勢が大切だ」と指摘する。今回の場合、選手と向き合う責任者は球団代表ではなく、GMであったはず!?
「プロ野球の球団は一般企業とは違う」という意見が出るかもしれないが、企業体としての組織運営や人材活用の視点では変わりがない。
ファンの夢や希望を担った選手が能力を発揮して活躍できるか。チーム編成という組織構築の視点で最も責任が重いのは、編成の最高責任者であるGMであるはず。
そこで、私が勝手にドラゴンズ再建プロジェクト第6弾構想です。
◎球団フロントのお仕事
1.マーケティング
2.業務改革
3.組織(意識)改革
意識を正確につかみ、その上で適切な方針を提起し、丁寧な議論をし、決定したことは全員一致して行うこと。
ここ何年か中日球団組織の方々それぞれに自分の立場だけしか考えてない、ある意味「あっち向いてホイ…」でしたね。
有意義な会議して下さい!
◎現場首脳陣(コーチングスタッフ)のお仕事
新コーチ設立案・見直し案
①メンタルコーチ設立
今シーズンのドラゴンズはとにかく、チャンスにピンチにここぞの場面で弱かった!
技術的に問題があったのか?精神的に問題があったのか?
技術は日々の努力練習で身に付くが、メンタル面は実戦から学びとること。後はどれだけ自分の頭の中を整理集中出来るか。プロ野球界だけでなく各方面からのメンタルコーチを招聘を考えて下さい。
②作戦・戦略コーチ設立
戦略コーチと言えば、WBC及び讀賣で活躍した橋上コーチ。彼は野村ID野球の継承者であり2012.2013讀賣で球界初の戦略室を設け、セ優勝に貢献している。あの頃の讀賣、原さんの采配がズバズバ冴えていた。
ドラゴンズバッターは配球が読めない選手が多く感じてます。急務です。(平田・福田など)
③育成専任コーチの充実
現在、昇竜館館長兼育成野手総合コーチの松岡功祐氏は現在72歳、年齢的に館長だけで良いのでは?
現役を引退したばかりで選手の年齢に近い人材(ドラOB)が良いと思う。
*《3軍制度の構築》は次回に提案したいと思います。