シーズン本番の試合となれば、選手は勝負どころでかかるプレッシャーは練習試合の比ではない。今年の特別なシーズンはメンタルだけではなくフィジカルが非常に心配される。ケガや体調不良などには十分注意する必要がある。
約3ヶ月開幕が遅れ自粛期間中はチーム全体での練習も満足にできなかった。キャンプ、オープン戦を経て、間を置かずに開幕を迎えていた例年と比べ、選手たちのコンディションは明らかに落ちているはず。特に野手のフィジカルが心配…。守備でも打撃でも走塁でも、最初の一歩目で瞬間的な負荷が下半身にかかり、肉離れや膝を痛めることが多くなる。また、投手では脇腹痛。腕の振りの強さ、鋭さに、他の筋肉部位が悲鳴を上げる結果はやはり練習や調整不足からくるもの。中日・又吉やオリックス・山岡が左腹斜筋損傷と診断された。いくら自主トレを積んできても自分のイメージ通りに身体が動かない、動けたつもりでも実際はそういうプレーが出来ないということが起こってくる。今年は変なケガをする選手が増えるんじゃないかという気がする。
最低でも1ヶ月の準備期間は必要だったはず。今シーズンに関しては意気込んで開幕ダッシュの無理をしない方が良いと思う。ゲームを重ねるごと徐々に状態を上げて行くことが最終的ペナント制覇のゴールテープを一番早く切れるのではないだろうか。
過密日程も決まっている。6/19に開幕しほぼ10月いっぱいまでの4ヶ月半。ゲームが予定されてない日数はたったの20日間程。中止ともなれば即日カード後の月曜日に割当てられる。9.10月には移動~移動の9連戦も組み込まれている。コロナ禍、選手等は感染対策を徹底しなくてはならない。チーム内に感染者が出れば即チームの戦力低下となる。遠征先での外出等も制限されることとなればストレスは相当なものとなる。精神的にも肉体的にも今後試合数が増すにつれ非常に厳しいシーズンとなって行くことになる。
NPBと日本プロ野球選手会の事務折衝が6/10オンラインで開かれ、新型コロナウイルス感染拡大による開幕遅れなどへの今季の特例的な対応として、延長を十回までで打ち切ることや、出場選手登録とベンチ入り人数の拡大、トレードなどの新規選手獲得期限の7月から9月末への変更で合意した。出場選手登録は29人から31人、ベンチ入りは25人から26人、外国人選手1軍登録枠は4人から5人とした。選手個々の負担軽減となれば良い。
斉藤コミッショナーの言葉どおり12球団全選手・監督コーチ・チームスタッフ・球団職員の方々、厳しいシーズンとなりますが、どうか国民の皆様に希望と勇気を与えるべく頑張って下さい。