葛城一言主神社

お盆前、私は所用でＮ盆地の南西へ出かけた。
途中、母の里の墓参り。
どうしてもこの近くを通ると、寄って手を合わせたくなる。
実はこの時、もうひとつ神様か仏様に頼みたいことがあった。
それは、母の実家のご先祖様に頼む内容ではないし・・・
祖父と祖母の墓に手を合わせ、帰ろうとしたら、正面に大きく葛城山。
それなら、まだ行ったことのない「葛城一言主神社」の「いちご んさん」に頼んでみようと思った。
ナビを頼りに神社に到着、賽銭を出そうと財布を開けたら小さなコインがない ！
大事なお願いをしたいのに・・・
困ったなぁ～　
両替なんて不細工やしなぁ～
社務所に誰もいてはれへんみたいやし・・・
しばらく悩んで・・・
エエィ！　
「いちごんさん、絶対私の願い聞いてえや！」

※「葛城一言主神社」は、願いを一言だけ聞いてくれる「いちごんさん」として親しまれている。祭神は、古事記や日本書紀の中に見える事代主命。
雄略天皇が葛城山で狩をしている時、この神は天皇と同じ姿で現れ、天皇が「お前は何者だ」と問いかけたところ、「私は善事も悪事も一言で言い放つ神である」と申された。天皇はひれ伏し、その後、共に狩を楽しみ、神は久米川（現曽我川）まで天皇を送って行ったという。しかし、続日本書紀によれば雄略天皇と狩の事でいさかいを起こし、四国の土佐に流されたという事。土佐風土記によれば、その後許されて葛城の高宮付近に祀られたと記されている。
「写真；㊤㊥葛城一言主神社」