朝おきて台所に行くと、調理台の上をアリたちが歩き回っていた。
洗濯をしようと風呂場を開けると、昨日娘が抜き忘れた湯船に、でかいクモが浮いていた。
ひとつきほど前から、卵を抱えたアシダカグモがいるのは知っていた。
天井にいたり、押し入れにいたり。
びっくりはしたけれど、私たちは「クモ母さん」と呼んで、特に邪魔あつかいはしなかった。
わたしの手のひらよりも大きいのだよ。
昨夜はなんだか落ち着かないで、かさこそしていたけど、気にも留めず眠った。
「おお、卵が孵る前に力尽きたか」と段ボールの切れはしで掬おうとするが早いか、八本の脚でどかどかのぼってきた。
さすがにちょっと怖かったので、「あんたはちょっとここにいなさい」とお勝手のたたきに切れはしごと置いて、洗濯機をまわし、弁当と朝食を作りはじめた。
今までせっかく家に棲んでいたのだから、追い出す気にはならなかった。
Sさんにもらったキャベツを使おうとして見ると、緑いろのフンがたくさんついていたので、アオムシがいるのだろうと思い、チョウになるまで育ててやろうと葉っぱをはがしながら探した。が、見つからない。
窓をあけたり子どもを起こしたりするのでちょっと台所を離れ、再び戻ると何かを踏んだ。
ぷちっとした感触だったので、そうかもしれない~~、と足の裏をみたら、やっぱりアオムシだった。オーノー。
今日はゴミの日だったので、さっきクモ母さんを乗せた段ボールも捨てようと、切れはしを持ち上げた。
すると無数のオチビさんたちが、糸をひいてすだれのように切れはしにぶらさがっていた。
あー、そーですか、そーゆーことですか、と大声で独り言を言っていると
娘と夫がやってきて
夫「あれっ、このクモのあかちゃん糸ひいてるよ」
娘「捕食系のクモも、巣をはらなくても糸ひくんだよ」
夫「さすが、博識だねえー。で、なんでそんなこと知ってんの」
と和気あいあいで語り合っている。ああああ・・・。
それで、明日土曜日は息子が学校からカイコちゃんを持ち帰る・・・・。
洗濯をしようと風呂場を開けると、昨日娘が抜き忘れた湯船に、でかいクモが浮いていた。
ひとつきほど前から、卵を抱えたアシダカグモがいるのは知っていた。
天井にいたり、押し入れにいたり。
びっくりはしたけれど、私たちは「クモ母さん」と呼んで、特に邪魔あつかいはしなかった。
わたしの手のひらよりも大きいのだよ。
昨夜はなんだか落ち着かないで、かさこそしていたけど、気にも留めず眠った。
「おお、卵が孵る前に力尽きたか」と段ボールの切れはしで掬おうとするが早いか、八本の脚でどかどかのぼってきた。
さすがにちょっと怖かったので、「あんたはちょっとここにいなさい」とお勝手のたたきに切れはしごと置いて、洗濯機をまわし、弁当と朝食を作りはじめた。
今までせっかく家に棲んでいたのだから、追い出す気にはならなかった。
Sさんにもらったキャベツを使おうとして見ると、緑いろのフンがたくさんついていたので、アオムシがいるのだろうと思い、チョウになるまで育ててやろうと葉っぱをはがしながら探した。が、見つからない。
窓をあけたり子どもを起こしたりするのでちょっと台所を離れ、再び戻ると何かを踏んだ。
ぷちっとした感触だったので、そうかもしれない~~、と足の裏をみたら、やっぱりアオムシだった。オーノー。
今日はゴミの日だったので、さっきクモ母さんを乗せた段ボールも捨てようと、切れはしを持ち上げた。
すると無数のオチビさんたちが、糸をひいてすだれのように切れはしにぶらさがっていた。
あー、そーですか、そーゆーことですか、と大声で独り言を言っていると
娘と夫がやってきて
夫「あれっ、このクモのあかちゃん糸ひいてるよ」
娘「捕食系のクモも、巣をはらなくても糸ひくんだよ」
夫「さすが、博識だねえー。で、なんでそんなこと知ってんの」
と和気あいあいで語り合っている。ああああ・・・。
それで、明日土曜日は息子が学校からカイコちゃんを持ち帰る・・・・。