うろこ玉絵日記

日々のなにげない一こまを絵日記にしてみました。大阪に近い奈良県在住です。
マウスでかいてまーす。

横須賀の定例デモ

2010-11-29 | Weblog
非核市民宣言運動・ヨコスカの定例デモ
 
「基地のない街へ」は、11月28日・ウエルニー公園(京急汐入駅下車ダイエイ隣) 

午後3時半集合・4時出発ですどなたでも参加できます。一緒に歩きましょう。




と、HPにはありました。
@あしがらのピースツアーで新倉さんからお話をうかがって以来
これまで約400回も毎月続けられているデモは、どんななのかとても知りたくなり
昨日、子連れで参加してきました。


原子力空母ジョージワシントンは11月24日朝、横須賀を出航しました。



15時半から16時までは、公園でバンド演奏(よろずピースバンド・よろピー)や
「北朝鮮の延坪島への砲撃に抗議し、米韓合同軍事演習と日米統合演習の中止を求める声明」についての説明など。

この声明は、宛先は
防衛大臣
自衛艦隊司令官
在日米海軍 横須賀基地司令官
となっていました。
デモのあと、送るそうです。

知らなかったのですが
米韓合同演習は11月28日から12月1日までで
そのあとは日米統合実働演習があり、これは12月3日から10日まで。
とても大規模で、憲法9条のある国なんて言えないな、こりゃという状況です。

参加兵力は、自衛隊が約34100名、艦艇約40隻、航空機約250機、
米軍が約10400名、艦艇約20隻、航空機約150機。
指揮をとるのはハワイにある第13空軍のハーバート・カーライル空軍中将、
自衛隊は折木統合幕僚長だそうです。


この声明で、北朝鮮の砲撃に抗議し、
また、南北間の緊張を緩和させるためには軍事力でなく対話が必要であるとの考えから
軍事演習の中止を訴えるということでした。


参加者は、はじめは20人くらいでしょうか。
でもこのあと合流する人が増えて、結局40人くらいになりました。

ずっと「よろピー」の人々がギターやタンバリンで歌って、演奏しながら歩いています。
シュプレヒコールもないです。
あったらヤダナーとちょっと思ってました。


みんなで
「原子力空母の横須賀配備NO」
「基地はいらないどこにも 沖縄にも神奈川にも横須賀にも」
「普天間は移転ではなく閉鎖です!」
「原子力空母とは暮らせない」
「米韓合同演習は緊張を増すだけ G・ワシントンの参加反対」

などの、たぶん新倉さんが作った、すっきりしたデザインのプラカードを掲げながら
おしゃべりなんかもしながら、ぷらぷら歩いていきました。



公園を出て、まずJR横須賀駅近くの「海上自衛隊横須賀地方総監部」へ。
声明を読み上げているあいだ、わたしたちは柵にプラカードをぺたっと貼りつけてました。

でも、柵から建物までは遠い・・・。見えてるかな。聞こえてる?
それでも、以前はまったくこんなアクションも認められなかったそうです。





そして、国道沿いを歩いて、今度は「米海軍横須賀基地」前へ。
デモ警備のおまわりさんは、3~4人。
一生懸命、車を誘導したり、ときどき大きな声をあげて連絡を取り合ったりして、せわしないです。


国道を挟んで、正門前にわたしたちは立ち止まり
門の前の警備員たちと向かい合う形で数分、立ち止まっていました。
今度はこの声明を、牧師さんが英語で読み上げます。
出だしは Dear Friends でした。


もうこの頃には日も沈んで
車のライトがスピードを上げて走りぬけて行き
町の店や看板のネオンはキラキラしていました。

おまわりさんの振り回す赤く光る誘導灯や、鋭いホイッスルや
声明を読むマイクの声や

わたしたちのほほをすり抜けていく冷たい風が
もうまったく冬らしい夜になっていました。




みんな速度をあげて過ぎて行く中
プラカードを掲げた人たちだけが立ち止まって。

ほんとうに、このまま大きな戦争が始まるのかもしれない
そんな気持ちになる瞬間でした。



演奏を続けながら行進は繁華街へ向かいます。
クリスマス用なのか、樹木がイルミネーションで眩しく彩られていて
街ゆく人も、とても多いです。
バスを待っていたり、店先で立ち止まったり、信号待ちをしていたりする人々の中を
歩いていきました。

人気のない公園までたどりつき、デモは解散となりました。
みんなにこにこして、楽しそう。常連がこんな多いなんてすごい!


非核市民宣言運動・ヨコスカの発行する「たより」連載のエッセイ
「潮風の町から」が本になったお祝いの会に、ちょっとだけ出て帰ってきました。
参加されていたみなさんは、やっぱりにこにこで。
「ここの人たちみんな家族みたい」と言った言葉が印象的でした。


12月は26日の日曜日ですよ~。
興味ある方、ぜひどうぞ!



newspaper

2010-11-26 | Weblog
朝日新聞
本日の夕刊
ニッポン人脈記 語り継ぐ戦場、7に
絵鳩さんが載りました~。

smatさん記事を送ってくださってありがとうございまーす!



19日の、2には中帰連と受け継ぐ会の記事が載ってまーす!
ここに載ってる荒川さんは友人です~。

みてね~♪


(22時追記)
昨夜、同じく中帰連の金子安次さんが急逝されたと、さきほどメール連絡で知りました。
金子さんにお会いしたときのブログ

寂しいです。
いままでお話きかせてくださってありがとうございました。
大変な働きをされたと思います。
勇気をもって伝え続けてくださった金子さんのこと、忘れません。

朝の五感

2010-11-24 | Weblog
明け方帰ってきた猫が開けた窓から
細く冷たい空気が流れてくる

露のにおい
濡れた葉っぱのにおい
冬のにおい

まだ眠っている子どもたちを見おろして
窓を閉め、猫に餌をやり
外をながめる
どんよりと雲はたちこめているけれど
東の空はすこし明るい

空のうえのほうは勢いよく風が吹いて
空気がどうどうと流れているのだろう

そんな音がきこえるような気がする


わたしはコーヒー
夫と子どもたちは野菜のスープ
真っ白い湯気をあげて台所が働きだす


頭がやっぱり少し痛い
首筋が重い


あ、と思い出して
昨日観にいった日本画家・堀文子さんのインタビューが載った本を探す
友人から借りっぱなし


ページを繰る
薄くなった指の皮膚に紙はするどい


つづき

2010-11-24 | Weblog
現在92歳の堀さんのことば

本物の女たちの 美しい生き方 ニッポン・ビューティ 講談社より


今、世の中が明らかにおかしくなっておりますね。
欲張りな人間が地球上を支配して、天空まで変えてしまって。
地震も台風も異常気象も、人間がやってきたことの結果かもわかりませんよね。
それに、日本のこの状態は危ない。
わたくしの経験した時代にそっくりですから。
今度、戦争が起こりそうなときはどうすれば阻止できるかと、ずっと考えていました。
女とマスコミがしっかりしていれば平和を守れると思ってきたんです。
けれども今の日本は、その両方が経済の僕になってしまいましたね。
わが子を守るより欲しいものを手に入れたり、金持ちになるほうを選ぶ女が増えている。
日本人が壊れています。子を殺す生物なんていませんよ。
昆虫だって、そんなことしてません。
生物であることを忘れてしまった人間は堕落するばかり。


でも、わたくしは人として、1㎜でも上昇して死にたいんです。
だから自分を甘やかすわけにはいきません。
死ぬまで現役の職人でいるつもり。
ラクではないけれど、そんな生き方が好きですし、ラクって鈍いでしょう?
鈍感は、盗みよりも嫌い(笑)。
その点、自然は鋭敏で、自分の仕事を怠りません。
ほら、放っておいても日々姿を変える、この木々の美しさをごらんなさい。







インタビュー時90歳。大磯在住です。
どんな話し方をされるんだろう。想像しながら。「ごらんなさい」の言葉にぞくぞくする。












休日

2010-11-23 | Weblog
息子がかいたシマリスです。


日曜日の「ミツバチ・・・」上映会は、無事に多くのお客さんに観ていただくことができ
とても佳い一日になりました。

物販や軽食コーナー、たいへんにぎわいました。びわ茶とか干しタコとかね!
祝島の豚さんのソーセージをはさんだホットドック、最高でした!

菊次郎さんパネルも好評で本当によかったです。


鎌仲監督は初めてお会いしましたが
気さくに子どもにも大人にも話しかけて笑っているような方で、
周りの空気をなごませる雰囲気を持っていました。


ドキュメンタリー映画を撮ろうというきっかけになったのが
イラクでどんどん死んでいく子どもたちに立ち会ったことだ、と
人生初めての修羅場だったという現地の病院の話、空襲で幸運にも助かった話など
小柄でにこにこしている姿からは想像しにくい、重い話を伺う事ができました。

原発いらないな、と多くの人が考えてほしいという言葉
わたしもそう思う。
自分がつかう電気をなにからつくるのか、選びたい。

祝島の人を応援したいです。
島の人びとの営みのシーンは、何度観ても涙がでそうになります。




ユーロスペースでも来年2月上映決定です。
まだご覧になってない方は、是非!HP



今日はパネルを返却に行きました。
平塚総合公園でインコやシマリスを見て
美術館で今日までだった堀文子さんの展覧会をみてきました。




あしたは映画デスヨ!

2010-11-20 | Weblog
明日は「ミツバチの羽音と地球の回転」小田原上映会です!

詳細はこちら。川東タウンセンターマロニエですよ!


祝島の特産物の販売が、わたしも楽しみです♪
びわ茶、干しタコ、タコの燻製、びわシロップ漬け、びわジャム、切干大根などなど・・・。

今日わたしは菊次郎さんの写真パネルをお借りしてきました。
自作パネルが見られるのは、貴重なんですよ~~。



そしてそして、鎌仲ひとみ監督。

超がつくほど多忙なスケジュールをぬってお越しくださるのです。
どんなお話がきけるか、とっても楽しみです。

わたしは一日スタッフで会場にいます。
ぜひぜひ、いらしてくださいね~~!!!!








アップルパイ

2010-11-13 | Weblog
今日は、息子の親友Sすけが泊まりにきています。

二人はガンダムのプラモデルをつくりながら
ずっと絶え間なくおしゃべりをしてます。

ほんとに仲良し。



編み物にも飽きて、暇をもてあました娘とアップルパイを作ることにします。
このあいだsmatさんちで頂いた奥さま手製のタルトタタンが、すごくおいしかったんだ。

うまくできるかな。
紅玉をむいてる娘です。


上下りんご色だね。



絵鳩さんと森さん

2010-11-10 | Weblog
撫順の奇蹟を受け継ぐ会 第9回神奈川証言集会 に行ってきました。



第1部:戦争犯罪人から人間への軌跡

横浜の証言集会ではおなじみの絵鳩毅さん(97才)です。


元中国帰還者連絡会会員は、今年に入ってもう何人も亡くなっています。

歳をとれば、当たり前なのですが、
時間の流れとともに先輩であり仲間である方々がいなくなっていくのは寂しく、心細いものです。
最年長の絵鳩さんは、ますますお元気。耳も目も悪いと言われますが
いつもの調子でしっかりとした声で証言されました。


わたしが絵鳩さんと初めて会ったのはたしか5年くらい前ですが
そのときより元気になってる気がする・・・。

帰りの電車で、
教師をしていた時の教え子が80代でね、といたずらっぽく笑って
この前同窓会して、僕100まで生きるって約束したの。あと3年、と指を出してみせました。


会場からの、絵鳩さんの従軍した中国に慰安所はあったか、という質問に
将校クラスは日本人女性が相手をし、兵士は中国人、朝鮮人女性、計3か所あった、と答え
自分も一度だけ、中国人女性を利用したと告白しました。


今まで絵鳩さんからそんな話はきいたことがありませんでした。
なんだか身内みたいな気持ちでいたので、やはり動揺しました。

いつも紳士で優しく、チェック柄のスーツをきちんと着こなす絵鳩さん。
軽蔑なんかしないよ、でもやっぱり、ちょっと悲しくなって、なんども思い出しました。




第2部:世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい

森 達也さん  作家・映画監督です。

森さんの生のお話は初めて聞きました。面白かったです。
死刑廃止国のノルウェーを取材したDVDを見せてもらいました。
囚人と看守たちが一緒にランチしたり、囚人が自由に台所で調理をしたり・・。

閉じ込めるのではなく、社会とかかわりを断つのではなく
逆に外で奉仕労働をさせたり、社会復帰のために人やモノやおカネを十分に与えたり
日本では考えられない世界がそこにはありました。
被害者のケアも、日本よりも丁寧に、こまやかに行なわれているようでした。

ノルウェーの殺人率はとても低いです。
日本も、ほぼ変わらないのではないか、と森さんは言います。


それなのにこの国は、凶悪な犯罪が増えている、とか
恐怖だけが増幅する社会になっていると・・・。ほんとにそうだね。

わたしは絵鳩さんたち1000人ちかい兵隊さんが入り、
人間的な扱いを受けた撫順戦犯管理所が、
きっと平和のヒントになるとずっと思って、活動の応援をしています。


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以下宣伝です!朝日の夕刊とってる方はぜひ!

今月17日から朝日新聞で
「にっぽん人脈記 語り継ぐ戦場」という
連載がスタートします。
夕刊一面と聞いています。

日ちにまではまだ分かりませんが
中帰連と受け継ぐ会も出る予定です。

ぜひご覧くださいませ。
ただし事件が起きればとぶそうです。