うろこ玉絵日記

日々のなにげない一こまを絵日記にしてみました。大阪に近い奈良県在住です。
マウスでかいてまーす。

第43回 釜ヶ崎夏まつり

2014-08-13 | Weblog
1972年から始まったお祭りは、今年までとぎれることなく続けられて、43回目を迎えるそうです。


単身日雇い労働者の多い釜ヶ崎でのこのお祭りは、労働者が自分たちの権利を確認し、勝ち取るための闘いの一環でもあったし、
ふるさとから離れた人、帰れない人たちのためのお盆のような行事でもあり、
年に1度のとても大切なものなのです。


釜に暮らす労働者、元労働者の平均年齢も60歳を超え、アパートに入り生活保護で暮らす人も増えましたが
路上で暮らさざるをえない人も数多く存在します。


会場の三角公園には、演奏を行うステージの脇に祭壇が設けられ、今年釜で亡くなった人たちの名前が貼り出されます。

お祭りの最終日には、亡くなった仲間たちの名前をひとりひとり読みあげるのです。釜の人たちは、この時間をとても大事にしています。






13日から15日まで、三角公園ですもうあり、カラオケ大会あり、盆踊り大会ありのこのお祭りにぜひいらしてくださいね!

わたしも神奈川から思い切って引っ越しては来たものの、なかなか生活になじめずに苦しかったとき、釜のおっちゃんらの存在にあたたかく励まされてきました。
だからわたしにとっても、釜はとても大切な場所です。


15日はフルーツサークル(娘と息子がギター、友人がカホン、わたしがボーカルをつとめますバンド)もステージで歌わせてもらえます。
12時からの「福島を忘れない!反原発ライブ」の枠で、13時くらいの出場になると思います^^




17時半からはなんと加藤登紀子さんのライブもあります!キャー!

たのしみです。









八月

2014-08-04 | Weblog
8月だから、あちこちで子ども達に平和教育とか、フィールドワークが行われてるでしょうね。


戦争の被害すら今は知らされていない子が増えているけれど、教える人たち、どうか自国の被害だけでなく、この国が他の国の人々に与えた加害のことも、教えてほしい。


子どもの心は、大人が思ってるよりずっと柔軟で、賢く、頼もしいと思う。


アジア諸国との友好というなら、過去に与えた壮絶な加害の事実をこの国の子どもたちに教えるべきだ。そこからしか始まらない。


子どもたちに事実を教えないということは、アジア間の平和など本当は為政者は望んでいないということだ。常に仮想敵をつくり、緊張状態をあおるほうが都合がよいからだ。

そして今現在起きている、わたしたちも加担している虐殺や差別、排除からも目を逸らされるようになる。加害への想像力がすっかり削がれていく。




自国の被害ばかり教えて、と思うけれど、かといって政府が戦争における日本人被害者を手あつく守ってきたとも言い難い。
「世界で唯一の被爆国」の言葉だけが空疎に都合よくお題目のように唱えられ、原爆の被爆者は高度経済成長による発展の影に棄ておかれた。


そして核の平和利用という名のもとに原発が過疎の町に建てられていった。
いま再び原発事故によってうみだされた被曝者たちは棄民されている。


歴史は繰り返す。


広島で出会った被爆者の女性は「わたしは国に棄てられた孤児です」とわたしに言った。
同じことを繰り返している。



もっとなかったことにされ冷遇されているのは、徴用され、原爆投下時に日本にいた、現在朝鮮民主主義人民共和国に在住する原爆被爆者、韓国に在住する原爆被爆者、なのだけど。




加害も差別も、過去のこととして終わっているのではない。今日へとずっとつながっている。