うろこ玉絵日記

日々のなにげない一こまを絵日記にしてみました。大阪に近い奈良県在住です。
マウスでかいてまーす。

今年もありがとう

2012-12-31 | Weblog
なんかさ、やってもやっても声とどかないじゃん、て思わせる1年でした。


でもね、これがやつらの手だから。


これから、来年も、再来年も、ずっとずっと、あきらめないよ。


生きるためだもの。
生かしたいもの。



生まれてくるあかちゃんたちに、しあわせになってほしいもの。




今年もブログよんでくださった方、ありがとう。





わたしはくやしくて、ほとんど毎晩泣いています。

たくさんの命が守られず放置されていることに。
たくさんの子どもたちやお母さんお父さんたちが不安な日を送っていることに。


わたしが望む、皆が気持ちよく生きられる世界とは
どんどん離れた方向に民衆や政治がひっぱられていくことに。


そして、自分の非力さに。




来年は、すこしはましな世界にしたい。
絶望のふちにある人が、すこしは希望の見出せる、歩く気力のもてる、
そんな年にしたい。





見せかけの復興や、ちがう意見をいえない絆なんてみんな嘘なんだよ。





気付いてほしい。

おやすみなさい。


明日になって新しい年になっても
みんなが気付かない限りなにも変わらない。




















ゲンありがとう

2012-12-25 | Weblog
はじめて学校の図書館で「はだしのゲン」を読んだ時は、怖くて夜眠れませんでした。


ゲンにはいろいろなことを教わりました。わたしが原爆を知った原点だと思います。(もう一冊は丸木さんの「ひろしまのピカ」です)



いっぺんにたくさんの命を奪い、生き残った人々の人生を狂わせる原子爆弾だけでなく

戦争に反対するお父さんや、朝鮮の人たちを描くことで、軍国主義や植民地支配も批判していたと思います。




子どもたちもよく読みこんで「ギギギ・・・・」とせりふの真似をします。こわいです。




これからも読み継がれることを願います。平和のために。


広島城でゲン(中沢さん)が遊んだユーカリの樹は、被爆した傷をさらけ出しながらも、いまも一生懸命葉を茂らせています。




ゲンありがとう。


いいか、ゲン!むぎのようになるんじゃ!
むぎは、つめたい冬に、あおいめをだして、なんかいもなんかいもふまれて、
大地の中に、つよい根をはりめぐらす。

そして、つめたい風がふきつけても、おもたい雪がのしかかってきても、たおれたり、つぶれたりせずに、
ふまれれば、ふまれるほどつよくなっていく。



とうちゃんの言葉です。











どーなってんの

2012-12-23 | Weblog
がれき処理せず340億円を交付 環境省、14団体に復興予算 (47ニュース)



 東日本大震災で発生したがれきの広域処理をめぐり、環境省が受け入れ先から除外したにもかかわらず北海道から大阪までの7道府県の市町や環境衛生組合など計14団体に、復興予算の廃棄物処理施設整備費として総額約340億円の交付を決定していたことが21日、共同通信の調べで分かった。

 同省が「検討すれば、結果として受け入れなくても交付金の返還は生じない」と異例の通達を出していたことも判明。
このうち神奈川県の4団体は交付条件だった「検討」さえしていなかったことも分かり、共同通信の指摘を受けた同省は不適切と判断、神奈川県分の計約160億円の決定を取り消す方針だ。
2012/12/22 02:00 【共同通信】





受け入れなくても検討しただけで復興のために使われるべきお金が落ちる。

大阪もこれがほしかったんだ。


がれきはもう現地で片付いて、わざわざ運ぶほど残っていないのに。
大阪では4人だけの委員会で来年からの本焼却が決定する。




そしてまだ逮捕された人たちは帰ってこない。



下地さんからの手紙

「・・・中に入ってわかったことがある。
彼らは僕らのことを恐れている。本当だ。
彼らは本当に僕たちのことを恐れている。
どんどん激しくなる弾圧も、やけくそのような起訴も、必死になって僕らを抑圧し、分断しようとするのも、すべて彼らが僕らを恐れているからだ」

「・・・僕らは必ず勝利します。と言うより、すでに勝利しています。
ウソをつく者は、ウソの中に生きるしかない、という意味で、すでに地獄に生きるしかないからです。
僕らは自らが正しいと信じることに忠実に誠実に生きることにおいて、すでに勝利しているからです。
彼ら自身の運命を決めるのは彼らです。それは彼らに決めてもらいましょう。
同時に僕らは飽くことなく、現実を変えるための闘いを粛々と続けましょう」













関電前。

2012-12-22 | Weblog
昨日は子どもたちと関西電力前の抗議行動にいきました。

肥後橋を渡って、ライトアップされた古い堅牢な建造物の合間を歩いていったら、淀屋橋にきちゃいました。
あれえ?とうろうろ歩いて

「違うんじゃない?」と子どもたちに言われながら
知らない世界に放り出された3人組。

すれ違う、傘をさしたビジネスマンの群れ。ここはどこですかあ。




お巡りさんがあちこちに立っていたので、
「関西電力はどこですか」ときいたら
「ええっ、わかりません」と笑顔。

「なんで立ってるんですか」
「あの、イルミネーション見にくる人がいるからね」

関電に行く人の警備じゃなかったんですね。

見渡せば、色とりどりに街路樹に巻きつけられたぴかぴかのライトでした。

ゆったり歩いてるマダムたちも気が付けばけっこういるじゃないですか。


駅でおりて、右にいけば関電。左にいけばイルミネーション。
なんか、反射的に、ああ、だから原発なんて再稼動されちゃうんだよ、と思った。

本当にこの国は、原爆が落とされて、原発が爆発した国なのかい?




また、人に聞いて正しい方向に向かうと、もうけっこう遠くからハンドマイクの声が聞こえてきました。


雨だったけれど、けっこうな人数の人々が集まって声をあげていました。



子どもをまもれ!


どんな大昔でも、どんな小さな部族や集落でも、当たり前に子どもの生命は宝物だったよ。


なんでこんな、当たり前のことを、いちいち声をからして
叫んだり、お願いしたりしなくちゃいけない世界に住んでいるんだろう。


とってもやるせなくて、でも一緒に叫んでくれる人がいるんだってうれしくて、
ちょっと泣きそうになりました。




続けてくれている方々に感謝。


また来年、すこしでもよい世界がつくれますように。
まけないよ~!









おはよう

2012-12-21 | Weblog
娘がかきました。


仕事に行くと、お年寄りや同僚には
「奈良は積もってたやろ。大阪は降らへんでえ」と笑われる。そんな関係なのか奈良と大阪って。



がれき焼却は危険と訴えて逮捕された市民は、まだ勾留されています。




東電OLが殺害された事件で冤罪逮捕されていたゴビンダさんは、いまはご家族と楽しくネパールで暮らされているようです。
それでも失われた15年はかえってきません。
裁判所も警察も検察も、ゴビンダさんに謝ったのでしょうか。
ネパールまで行って家族の前で謝罪したらどうでしょうか。


この国のどこに正しさとか、信じるに値するものがあるんだろうか。


わたしはこれからも子どもたちに
国なんか信じるな といい続けるのだな。



おはよう。それでも、きょうも元気だして。











ひかりとかともしびとか

2012-12-16 | Weblog
昨日は大阪の此花区まで、佐高信さんの講演を聴きにいきました。


パギやんの歌も、はちようびの歌も
スタンダップコメディのナオユキさんも初めてで

三里塚からの訴えや、日の丸君が代強制反対の先生方の訴えも、盛り沢山だったのですが
聴けてよかったです。


「原発あかん・橋下いらん・弾圧やめて!」というテーマのもとにつながった
地道に、権力に屈しない闘いを続けられてこられた方々の報告は心強かったです。

がれき受け入れに反対し、大阪府警に逮捕されたまま出てこられない下地さんはじめ8人の方々への思いや
警察、検察、裁判所への皆の怒りが、ホールには充満していたと思います。



西谷和文さんの維新サル山劇場その2
二枚舌のマーチ2にはおなかいたくなるくらい笑ってしまいました。


福島県に支援に行っている男性からの報告はショックなものでした。

仮設住宅に住まわされている人たちの話なのですが、住宅の入り口には「取材、ボランティア立ち入り禁止」と看板が立てられ
外部との交流や交通が絶たれている状態とのこと。
事故前なら畑にでかけ野菜の顔をみたり、牛や家畜たちの世話をしたりして日々動き回っていたけれど
今は4畳半の部屋になにをするでもなく夫婦で座りきりになっていて、なにもする気が起きないといわれているそうです。

除染といっても、表面の土を少しはぎとっただけで線量はたいして下がらず
そこに30センチくらいの土をかぶせ
「もうここは除染終わりましたので、野菜を作っていいです」と、土地に戻されてしまうのだそうです。



広島にいったとき被爆者の女性が
「わたしたちは国に見棄てられた孤児です」と言っていたのを思い出しました。
また同じことをすすめようとしているのか。もうたまらない。
どうしたらいいんだろう・・・・。





佐高さんの話を聴いたのも初めてだったのですが
テンポがよくて、ユーモアでたくさん笑わせてくれて、
そしてたくさんのことを教えてくださいました。


スポンサーからの圧力でテレビへの出演や発言がコントロールされるということ。
政治家や電力会社は「いい人」をだます。
原発の推進のCMにも「いい人」を使う。

「いい人」は周りのひともよい人だと思ってしまうけれど、
本当に腹黒く卑怯な人物は存在して、その相手と「上品に闘わなきゃ」と言ってる時点でもうわたしたちは負けてしまうということ。

テレビや新聞をみてわかったような気になってはいけないということ。
貴重な情報は自分で選んで、お金をだして得るべきということ(週金の宣伝?^^)。
警察や検察は悪い人を捕まえるところではなく、捕まえた人を悪者に仕立て上げるところだということ。

そのほか、道州制や小選挙区制導入の批判や
二大政党制にたいする危惧など、軽妙にお話してくださいました。



最後に言われた
「わたしは魯迅が好きなのですが、
先に明かりが見えないと歩いて行けないというのではなく
行く先がたとえ暗くても、歩いて行く。

誰か一人の人間が問題をあっという間に解決してくれる、という思いを捨てて
自分たちで明かりを作っていくのです」


といった内容の言葉が心にしみました。



そうだね。たとえ暗くても歩いていくんだ。
みんなでね。












耳をすまして

2012-12-15 | Weblog
最近別のジャンルの本を読んでいて
おなじ言葉がでてきた。


「土地にまつわる死者」


1冊はネイティブアメリカンの本。
もう1冊は大阪の砲兵工廠の本。




死者は死んでも、死んではいないということ。


先祖代々の地で死んでいった人々も
戦争で命を落とした人々も
その場所から、声をつたえている。
なにか、メッセージを残している。

いま生きているわたしたちに、訴えている。


注意深く耳をすまして生きていきたい。


生きたかったけれどいきられなかった人たちのこと、忘れはしない。
声だって、きこうとすればきこえる。





ちゃんときいて生きていくの。命をつなげて。そして作りだしていくの。






下地さんの声明文

2012-12-14 | Weblog
下地さんの声明文です。
11.13弾圧救援会のブログより。




逮捕状の被疑事実は、すべて、事実ではありません。当日現場にいた公安の警察官もすべてを見ていたはずなのに、堂々と事実と異なる被疑事実に基づいて逮捕を行ったことに、とても驚いています。
 なぜ警察がウソをついてまで私を逮捕するのか。それは私が、原発の再稼働に反対し、放射能の拡散に反対する市民運動に参加してきたからであり、とりわけ、運動の中で出会った警察の不正行為についても厳しく批判してきたからです。悪いことはなにもしていません。

 いま、私たちが暮らす日本は、そして世界は、危機的な状況にあります。福島の原発事故はいまだ収束せず、4号機の使用済み核燃料プールが倒壊すれば、日本だけでなく、世界が終わると言っても過言ではない大惨禍をもたらすことになるでしょう。放射能汚染への対応もまったくできておらず、食品その他の流通を通じて、汚染は拡大しつつあります。そんな中、「電気が足りない」とうそぶき、原発を使い続けようとしているのです。すべてが狂っているとしか言いようがありません。

 この半年か1年の間に、政府がどのような施策を行うか、それによって私たちの未来は大きく変わるでしょう。日々、学生たちの顔を見ながら思います。二十歳そこそこの彼らが私と同じ四十歳になる頃、どんな世界に暮らすことになるのかと。そのたびに、今回の原発事故を防げなかったこと、先輩世代として申し訳なく思います。彼らには罪はないのですから。せめて、少しでもマシな世界を残せるよう、微力を尽くしたいと思っています。事故はすでに起きてしまいましたから、時間はあまり残されていません。しかし、希望はあります。

 私は、いま、動くことができなくなりました。でも、諦めてはいません。こうして、私の声を外に届けることもできます。そして、もっと多くのみなさんが行動してくれれば、声をあげてくれれば、きっとまだ間に合います。
 私はとりわけ、私と同じように大学で教えている人、医師や科学者などなんらかの意味で専門家と呼ばれている人たちに呼びかけたいと思います。「無知で冷静さを欠いている」かのように見える市民にこそ学んで下さい。その声が無視され、軽んじられている人のために語って下さい。

 真実は、批判と応答を通じて初めて、姿を現します。政府をはじめとする権威が語ることではなく、その反対側に立ち、権威に対して反問することを通じて真実が明らかになるように行動して下さい。まちがってもいいのです。常に弱い側に立ち、その軽んじられる言葉や存在を擁護し、自らが仮にまちがうとしても、逆説的に、権威との言説の応酬の中で真実が明らかになるように、語って下さい。あなたの専門分野が何であるかは、関係がありません。勇気をもって下さい。

 最後に、私がもっとも深く関わってきた震災がれきの問題について述べます。大阪市は11月末に試験焼却を強行し、来年2月の本焼却開始に向けて着々と準備を進めています。
何度もあちこちで述べてきましたように、震災がれきの広域処理は誰のためにもなりません。それは被災地支援どころか復興予算の横取りであり、かえって復興の足を引っぱります。同時に、放射能をばらまき、かつ、汚染地の人々に放射能を受忍させ、加害者である東京電力の責任を軽減するものです。代償は、私たちの、子どもたちの、そして、これから生まれてくる子どもたちの命です。こんなデタラメな施策が許されていいはずがありません。絶対に止めなければなりません。これまでともに学び、取り組んできたみなさん、諦めずに戦ってください。また、これまで震災がれき問題について知らなかったみなさん、是非、今からでも知って力を貸して下さい。これは、私たちの未来そのものを守るための戦いです。

 私はいつ出られるかわかりません。でも、いつかきっと出られます。姿は見えなくても、心はともにあります。この間、不当に逮捕されている他の仲間たちもきっと同じ気持ちです。みなさんに会える日をたのしみにしています。

2012.12.12 下地真樹






本当は明日の佐高信さんの講演会にも出演を予定されていて
わたしは楽しみにしていたのです。

残念だし、とても悔しいです。


橋下市長は沖縄で遊説し、

「がれきの受け入れ、放射能全然問題ないんです!ないんです!今、ここで普通にこうやって生活していても放射線は浴びてます。この放射線より遥かに、遥かに、遥かに、低い量」
「理不尽な反対運動」
「放射能の教育を受けてないから反対する」
「感情的で人の話を聞かない人達」

などと言っているそうです。




下地さんの、

「無知で冷静さを欠いている」かのように見える市民にこそ学んで下さい。
その声が無視され、軽んじられている人のために語って下さい。

の言葉は、あなたに、わたしにむけられたメッセージだと思います。