乱鳥の書きなぐり

遅寝短眠、起床遊喰、趣味没頭、興味津々、一進二退、千鳥前進、見聞散歩、読書妄想、美術芝居、満員御礼、感謝合掌、誤字御免、

赤松啓介      (2000年3月26日赤松啓介氏が亡くなった日)

2014-03-26 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫
   (奈良県庁舎屋上広場から見た興福寺五重塔)


        3月26日





 3月初旬、赤松啓介氏の誕生日を記録していた。
    赤松啓介氏 1909年3月4日-2000年
 2000年の3月26日
 赤松 啓介氏が亡くなった日
  
 赤松 啓介(あかまつ けいすけ、1909年3月4日 - 2000年3月26日)は日本の民俗学者。
 今回は短い記録にて、失礼申し上げます。








コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

赤松啓介氏      1909年3月4日-2000年

2014-03-04 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



 みなさぁん
 今日は、 赤松啓介氏のお生まれになった日でござりまするよぉ^^

  赤松啓介?
  赤松啓介ってだれやのん?
    みたいな声が聞こえてこないでもないのですが…
    知る人ぞ知る…みたいな
    よ

      ば

        い

    のお話で有名な、赤松啓介先生でござりまする。

          はいな^^




 1909年 - 赤松啓介、民俗学者(+ 2000年)




 赤松啓介氏は柳田國男氏について、ある意味、えらく力弁なされておりまする。

 赤松啓介氏は実践に伴い(笑)記されている部分も多いようです。

 赤松啓介先生の本は全集(内、一冊全て)や単行本、文庫本など複数册楽しませて頂いたことがあります。

   一冊だけ記録紹介 2011年7月▼
   『赤松啓介民俗学選集 第4巻 非情民の民俗学』明石書店 岩田重則編 595ページ 2000年
  



 赤松啓介の言葉で、興味深い記述がいくつかありました。
 その一部を紹介しましょう。


 風習や習慣と言っても、隣の村に行けば、また違う。(要約)

 他の民俗学者や小説家に対して、
 地域や人物をそこまで特定して書き上げる必要性があるのか…(要約)

 

 

  
 好きな民俗学者が多くいらっしゃいます。
 赤松啓介氏も注目すべき先生のお一人のように感じまする。



            おわりん^^












 皆様、ご来場ありがとうございます
 昨日は 544名の皆様にお越しいただいておりました^^
 

2014.03.03(月) 2831 PV 544 IP 1524 位 / 1994011ブログ
2014.03.02(日) 3397 PV 622 IP 1213 位 / 1993641ブログ
2014.03.01(土) 3615 PV 454 IP 1657 位 / 1993386ブログ
2014.02.28(金) 2210 PV 401 IP 2139 位 / 1993104ブログ
2014.02.27(木) 2862 PV 424 IP 2052 位 / 1992701ブログ
2014.02.26(水) 2735 PV 447 IP 1907 位 / 1992221ブログ
2014.02.25(火) 2552 PV 453 IP 1733 位 / 1991908ブログ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

88:『江戸歌舞伎役者の〈食乱〉日記』赤坂治績 著  新潮新書 2011年

2013-11-18 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

 (写真は トルコのお菓子 『元祖トルコアイス MADO 本店』 カフラージュウマンのトルコアイス
  ピスタチオだらけだね^^

  キャフタからはモザイク博物館のあるガイヤンテップより遠いカフラージュウマンまで長距離バスを乗り継いで行ったんだ。
  かえれるかどうかですったもんだ。
  なのにラマザーン期間中だったので、トルコ人ったらイランと同じで夜の7時きっかりに、ドライブイン。そこで1時間以上夕食を楽しむんだ。焦ったよ!(ドライブインで食べた煮込み料理はどれもおいしかったけれどね。)
  おかげでホテルに帰着したのが夜の12時前。それも長距離バスを乗り継いで…。
  今から考えると冷や汗物だった。その日のうちにホテルへかえれて良かった。
  ほんと!あほやね☆   
         共に行ったのは、息子…夫はホテルでお仕事をしていました。

  後日イスタンブールを歩いていたら MADOのチェーン店を見つけたよ。
  ほんと!あほやね☆





   88:『江戸歌舞伎役者の〈食乱〉日記』


発行形態 : 新潮新書
頁数 : 190ページ
ジャンル : 芸術・芸能
発売日 : 2011/12/16


赤坂治績/著
アカサカ・チセキ
1944(昭和19)年山梨県生まれ。演劇評論家・江戸文化研究家。劇団前進座、「演劇界」編集部を経て独立。新聞・雑誌に執筆、テレビ・ラジオへの出演や、文化・教養講座の講師も務める。著書に『歌舞伎ことばの辞典』『ことばの花道』『知らざあ言って聞かせやしょう』など。


 三代目中村仲蔵の記した「手前味噌」という日記からみた江戸の食文化
 おぉお~~
 中村仲蔵か!と、『英語で話す「日本の伝統芸能」』に続けて、一気読み。
 中村仲蔵と言えば、松本幸四郎丈を思い浮かべるが、松本幸四郎丈とこの本に書かれた食べ物とは結びつかないな。

 とびっきり!って言う食べ物fではなく独りの歌舞伎役者の【通】ブリが垣間みれて、楽しい本でした。
 著者 赤坂治績氏は今後注目。又他の書も読みたいな!とおもった。





目次 :
第1章 山の幸(納豆汁―座頭の祝儀と勘違い/ 雑煮・おせち―仕初の「仲蔵狂乱」で大出来、大出来/ 焼き竹の子―首と引き換えの美味しさ/ 蕎麦―松茸の出汁で食べる甲斐、信濃 ほか)/
第2章 海の幸(蟹―二代粂三郎に大きな蟹を贈った新肴場/ 牡蛎―玉子と一緒に雑炊にしてくれた五代高麗蔵/ 貝―全国津々浦々、日本人は昔からよく食べた/ 伊勢海老―舟盛の生魚を仲居が目の前で料理 ほか)




幕末の名優三代中村仲蔵、旅した、食べた、記録した。【信州伊那谷:鮎の唐揚げ/駿府鞠子:とろろ汁/伊勢桑名:白魚/越後岩室:鯖の刺身】

七代團十郎の鶴雑煮、瀬戸内の海水むすび、松茸出汁の蕎麦、伊勢の舟盛、糸魚川の鯛の潮煮、由比の鱚の蒲焼、五代高麗蔵の牡蠣雑炊……。幕末の名優・三代中村仲蔵の自伝『手前味噌』には、諸国の珍品、名物の記録が数多く遺されている。食べ物だけでなく、東海道から中山道、越後、伊勢、尾道など、旅興行で巡った土地の人情、風俗も活き活きと描写され、江戸時代がいかに豊かだったか実感できる美味しい一冊。








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

81:『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第3章(2)(191-221)

2013-10-25 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫
            (写真は奈良の 東大寺)



 81: 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第3章(2)(191-221)


 少し知りたい事があったので、 (日本民俗文化大系7から『演者と観客 生活の中の遊び』<第三章> 中世「芸能」の場とその特質……網野善彦の一部を読む。
 本書はわたくしにお気に入りの一冊。付箋だらけだが、今のところ、書き込みはしていない。
 たいへん興味深い内容が多いので、芸能などにご興味のある方にはおすすめいたします。


 見て下さいましたみなさま、ありがとうございます。今回も短くて申し訳ございません。題名に毛のはえた様な記録ですが、ご勘弁下さい。
 



『日本民俗文化大系7 演者と観客=生活の中の遊び』 (小学館 S59・1)
  ・<序章>  口承文芸と民俗芸能……大林太良
  ・<第一章> 儀式の演劇性……谷川健一
  ・<第二章> 民俗芸能の歴史的展開……三隅治雄
  ・<第三章> 芸能の担い手と享受の場
         芸能・演劇胎生の場……池田弥三郎
         中世「芸能」の場とその特質……網野善彦
         芸能を演ずる人たち……守屋毅
  ・<第四章> 口承文芸の世界
         口承文芸の分類……大林太良
         民間文芸の担い手……荒木博之
         日本の昔話の構造……小澤俊夫
         ことばの民俗……柾谷明
  ・<第五章> 民謡と民俗音楽
         民謡の世界……竹内勉
         音楽における日本的性格の変質……小島美子
  ・<第六章> 比較の視座
         民俗芸能の分化と交流……宮尾慈良
         遊戯……寒川恒夫
         口承文芸の比較……伊藤清司


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

民俗学者・文化功労者の谷川健一さんが死去

2013-08-25 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫



 このブログでも何度か記録させて頂きました 民俗学者の谷川健一氏がお亡くなりになられました。

 ご冥福をお祈り申し上げます。



 以前の記録タイトル
 53:『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第1章~第2章(5-140)』
 42:『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第5章(2)(387-416)
 5: 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第3章(2 3)(3 1~3)(222-254)
 1: 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)から「田楽」 (本書より1枚)
 87; 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)から 序文、第一章、第二章
 84; KAWADE・道の手帖『サンカ 幻の漂泊民を探して』2005年 河出書房新社 共著
 134; 『日本発見 第20号 神々の里』よみがえる古人のこころ 暁教育図書
 84; 『民俗の思想 常民の世界と死生観』 谷川健一 著
 8: 同時代ライブラリー202 『柳田國男と折口信夫』   池田彌三郎 谷川健一 対談  岩波書店  

 


 民俗学者・文化功労者の谷川健一さんが死去 (読売新聞ネット配信 より)

 読売新聞 8月24日(土)23時42分配信
 民俗学者で文化功労者の谷川健一(たにがわ・けんいち)さんが24日、死去した。92歳だった。

 熊本県生まれ。東大文学部卒。平凡社で「日本残酷物語」シリーズを担当、ベストセラーに。雑誌「太陽」創刊時の編集長となったが、結核のため退社、在野の民俗学者となった。

 柳田国男や折口信夫らの民俗学を発展させ、沖縄など南島の民俗に日本の古層を探るなど、豊富なフィールドワークに支えられた「谷川民俗学」を打ち立てた。1978年に「地名を守る会」を結成、81年に日本地名研究所(川崎市)を設立し、所長として歴史的な地名の保存運動にも尽力した。

 87~96年、近畿大教授。91年の「南島文学発生論」で芸術選奨文部大臣賞。92年に南方熊楠賞。2007年、文化功労者。短歌もたしなみ、01年、「海霊・水の女」で短歌研究賞を受賞した。

 主な著書に、「青銅の神の足跡」「白鳥伝説」「日本の地名」など。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

53:『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第1章~第2章(5-140)』

2013-08-02 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


 53: 『演者と観客 生活の中の遊び』(日本民俗文化大系7)第1章~第2章(2)(5-140)』



 昭和五十九年 初版

 小学館

 日本民俗学会

 494ページ 4500円

 著者代表 大林太良

 網野善彦
 大林太良
 高取正男
 谷川健一
 坪井洋文
 宮田 登
 森 浩一


 何か気になると手にとる『演者と観客 生活の中の遊び』、今回は以前にも読んだ第1章~第2章を読む。
 読んでいると、なにかしらん落ち着く 『演者と観客 生活の中の遊び』
 日本民俗文化大系は全14巻+別巻 総索引があるのだが、わたくしの所蔵は第7巻のみ
 この本もわたくしの大切な一冊
 付箋がにょきにょき角を出している。




第1巻 風土と文化―日本列島の位相
第2巻 太陽と月―古代人の宇宙観と死生観
第3巻 稲と鉄―さまざまな王権の基盤
第4巻 神と仏―民族宗教の諸相
第5巻 山民と海人―民族宗教の諸相
第6巻 漂白と定着―定住社会への道
第7巻 演者と観客―生活の中の遊び
第8巻 村と村人―共同体の生活と儀礼
第9巻 暦と祭事―日本人の季節感覚
第10巻 家と女性―暮らしの文化史
第11巻 都市と田舎―マチの生活文化
第12巻 現代と民族―伝統の変容と再生
第13巻 技術と民族(上)―海と山の生活技術誌
第14巻 技術と民族(下)―都市・町・村の生活技術誌
別巻 総索引








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

51: 『三三九度 ―盃事の民俗誌 日本的契約の民俗誌』神崎宣武 岩波書店

2013-08-01 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


 51: 『三三九度 ―盃事の民俗誌 日本的契約の民俗誌』


神崎宣武

岩波書店,
2001 年
221 ページ

 データーベースより
酒と盃は、契約の場には必須である。日本社会ではかつてさまざまな儀式で盃事が行われていた。結婚式の「三三九度」にはじまり「親子盃」「兄弟盃」「襲名盃」など、ひとつの盃を当事者と参列者で回し、約束事を固めるそのスタイルは、無形ながら拘束性を持つ契約事であり、生涯を契る儀式である。ムラ社会の盃事から、テキヤ・ヤクザ世界の襲名儀礼に到るまで、日本的契約の伝統をさぐる。

盃の酒を三口で飲み、それを三度繰り返す三三九度。日本社会では結婚式のみならず、「親子盃」「兄弟盃」「襲名盃」など、約束を固める儀礼として盃事が行われてきた。民俗学者であり現役の神主でもある著者が、ムラ社会の盃事からテキヤ・ヤクザ世界の襲名儀礼に至るまで、フィールドワークと文献を駆使し日本的契約の伝統を探る。小さな盃と酒から見たユニークな日本文化論。


目次
序章 吉備高原上の祭礼
1章 輪島・「お当渡し」の盃
2章 テキヤ社会における盃事
3章 親子盃と兄弟盃
4章 祝言での女夫盃
終章 日本文化としての「盃事」


『三三九度 ―盃事の民俗誌 日本的契約の民俗誌』を読了。
 盃や酒にまつわる神事や行事や作法を、糸色な立場から描く。
 著者は宮本常一氏の元で民俗学を学ばれたという。また、赤松啓介氏、柳田國男氏(本に記される順)の名が出てくるのも興味深い。
 また。昭和五十年ことからフィールドワークとしてテキ屋さんなどを取材。よって、わたくしたちのいかにも関わりのないお話しに触れることができるのも面白い、

 3章 親子盃と兄弟盃では他の民俗学の本にも出てくる事柄が示され、また、時間を見つけてそういった本も楽しみたいと感じた。

 また。本書二は小笠原式礼法としての三三九度に触れられていた。しかし、同一日にわたくしが読んだ『小笠原流礼法入門』(小笠原清忠)とは若干異なっていた。話はさらに飛ぶが、『○○往来』(影印)の「小笠原流礼法」の書かれた部分。これをコピーに取り半分くらい読んだまま、置き去りにしていることを思い出す。読まねば…。

 本題とは離れるのかもしれないが、終章 日本文化としての「盃事」に良いことが書かれていたのでい録しておこう。

  せめて年に一度、正月くらいは家族の間で、新年の無事を祈念して盃事を執り行ってはいかがだろうか。………。内輪でも少し改まって挨拶をかわす、その僅かな礼講時間を大切にしようではないか。何も、その一つだと言って懐古趣味だの復古趣味と大げさに構えることはない。例えば、酒を飲み干したその盃の器面の湿り艶がすっと底部に吸い込まれる。実は見事な景色であり、日本人がもつ美意識のようなものがうなずける………。………。  (『三三九度 ―盃事の民俗誌 日本的契約の民俗誌』 213ページより引用)

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

45: 『日本近代思想大系18 芸能』より 『粋興奇人伝』  仮名垣魯文、山々亭有人 合輯

2013-07-05 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


  45: 『日本近代思想大系18 芸能』より 『粋興奇人伝』  仮名垣魯文、山々亭有人 合輯


 

 

 先月書いていたように旅行の移動中、気が向けば鉛筆を片手に『粋興奇人伝』を読んでいた。
 全てを読みけれなかったが、今月初め、無事読了。
 フォトショップが満タンでスキャンさえままならなかったので、記録が今になる。

 これは『日本近代思想大系18 芸能』に載っていたもので、全てでは無いが、印影が載せられている。
 ここっでは拡大しているが、本書では名刺よりも小さく印影部分はずいぶん読みづらい。なので、鉛筆に助っ人をお願いしたという次第。
 解説を見てみる。

 解題 文久三年(1863)春、粋狂連と興笑連に属する二十三人の作った三題噺が、各自の経歴と肖像画を添えて発表された。題答は「粋興奇人伝 完」。裏表紙には「粋興奇人伝」を中央に、右に「仮名垣魯文、山々亭有人 合輯」、左に,「春廼屋幾久校合/一恵斉芳幾画」
とし、下に「宝善堂梓」「竹堂書」と記す。………とあった。

『粋興奇人伝』
 洒落た落ちが絶妙で、見事に粋な計らいの面白さ。
 運の良い方は古本屋で手に入るかも…。

 

 

 
 

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

36:『ケガレ』 波平恵美子  講談社学術文庫 2009年(1985)

2013-06-05 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


 36:『ケガレ』




講談社学術文庫

著者: 波平恵美子

発行年月日:2009/07/13

ページ数:318

定価(税込):1,050円


  講談社公式HPより ▼
内容紹介
日本人の民間信仰に深く浸透していた「不浄」の観念とは?

民間信仰において、ケガレを祓う儀礼は頻繁に多様な形で行われていた。人間の不幸は、ケガレ=不浄に原因があると考えられ、生活の隅々にまでその指標が浸透していたのである。死=黒不浄、出産・月経=赤不浄、罪や病、境界・峠という空間等、様々な民俗事例にあらわれたケガレ観念の諸相を丹念に追い、信仰行為の背後にあるものを明らかにする。

文化人類学では、人間の文化は自分たちを取り巻く世界を構造化するものであるとする。その構造は、その文化を担う人々によって明示されている。それとは気づかぬまま、人々はその構造に従って認識し行動する。優劣を付けたり、差異化さらには差別したり、グループ分けしたり、強い関係、弱い関係を結んだり、関係を結ぶことを拒否したりする。少くとも、1980年代までの日本文化では、世界を構造化する大黒柱にケガレという指標を用いていたといえる。ケガレは差異化のもっともわかりやすい、そして、時には感情に訴え、身体反応までも引き起す強い指標であった。――<「学術文庫版まえがき」より>

※本書の原本は、1985年、東京堂出版より刊行されました。


目次
第1章 「ケガレ」観念をめぐる論議とその重要性
第2章 民間信仰におけるケガレ観念の諸相――黒不浄・赤不浄・その他
第3章 空間と時間とにおけるハレ・ケ・ケガレの観念
第4章 「災因論」としてのケガレ観念と儀礼





 先日から楽しんでいた『ケガレ』を本日読了。

 たいへん充実していた!  (って、かんそうになってないなぁ~)


 ケガレ関係では宮田登著の『ケガレの民俗誌』や他にも多く取り上げられている。

 本書身かなり重複した部分があるが、興味深く読み進んだ。


 やっぱり、民俗学関係の本は面白いわ☆


 そういえば以前購入した宮田登全集(半分)ば、まだ手づかずのものもあるなぁ
 是非読まねば!




 やっぱり

 時間を大切にしたい☆
       そこに辿り着く☆







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

26:『越後ごぜうた文藝談義』2003年 新潟大学大学院現代社会文化研究科

2013-05-09 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


 26:『越後ごぜうた文藝談義』

 鈴木孝庸
 新潟大学大学院現代社会文化研究科ブックレット新潟大学編集委員会
 新潟日報事業社
 2003年12月
 70p 1000円+税



 以前にも読んだ『越後ごぜうた文藝談義』を時間をかけて読む。
 ここ十日で読んだ本は三冊
 未だ、ながーーーい読書スランプが抜けぬ(笑)

 なじみの演目や読んだものが多く載っていて興味深かった。
 時間の都合、詳細は省略。


[目次]
第1章 「ごぜ」とは、「ごぜうた」とは(盲目女性のプロ芸人
「瞽」という字 ほか)
第2章 ごぜうた『葛の葉子別れ』(話の背景・話型
『葛の葉子別れ』の内容 ほか)
第3章 盲目の女性と芸能(ごぜの起源伝承
盲目女性芸能人の記録 ほか)
第4章 物語の口演技法(物語構成の最小単位
決まり文句 ほか)
第5章 日本文芸の伝統とごぜうた(段物の口演技法の特徴
段物に道行なし ほか)

 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

182: 『日本の異界をのぞく 妖怪絵巻』別冊太陽 2010年 小松和彦監修 平凡社(資料5枚)

2012-12-22 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫


  182: 『日本の異界をのぞく 妖怪絵巻』


別冊太陽『妖怪絵巻』

小松和彦監修

『妖怪絵巻 日本の異界をのぞく』

 平凡社

160ページ 定価2,415円(税込)



 わたしの読みたい物を五つ選んでみました。(写真は本書よりお借りしました。)▼

『大江山絵詞』『酒天童子絵巻』『土蜘蛛草紙』『稲生物怪録絵巻』『融通念仏縁起絵巻』『百鬼夜行絵巻』など、
 日本が誇る第一級の妖怪絵巻を多数収録した、
 異界物語入門の決定版。



 是害房絵詞
   天狗草紙
   能楽『是害(善界)』


 化物草紙


 稲生物怪録絵巻
   肝試しに百物語
   70を過ぎた頃、次々化物が…何事もなく、うっしっし…(^^)


 会談三組盃 山東京伝作 江戸時代
   三部構成
  『塁』(かさね)づくしのような内容あり(左下)
   


 化物年代記  江戸時代




 先日から楽しんでいた『妖怪絵巻 日本の異界をのぞく』を読了。
 一枚の絵でもずいぶん長い時間、構図くるくる 目を走らせて遊べた。
 結構質の良い写真がわんさか、詞書も読める大きさの物が多く、嬉しい一冊。
 別冊太陽は注目すべし…みたいな感じ。

 今年になって読んだ絵巻物が驚くばかりに多く載せられており、懐かしく面白く興奮気味に時を過ごす。


 読みたい物がいくつかあった。
「是害房絵詞」は『天狗草紙』に集録されているかもしれない。
「是害房絵詞」「化物草紙」「稲生物怪録絵巻」や 「会談三組盃」「化物年代記」を読みたいが、早稲田大学さまにあるかしらん(^^)?
     探すべし探すべし
 山東京伝作のお話は時々古書屋さんに出ているそうなので、
     見つけるべし見つけるべし


 水官図『三官図』項目を手がけられたのは、中国関係あこがれの先生のお一人 中野美代子氏
 内容おもしろいわ文章お上手だわ!やっぱりすごいわ☆

 
『日本の異界をのぞく 妖怪絵巻』
 興味のある方にはお勧めしたい一冊です☆







コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

170:『日本の美術92 絵馬』(「不動利益縁起」紙絵馬が!)河田貞 編 至文堂 1974年

2012-11-24 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

  170:『日本の美術92  絵馬』

 河田貞 編

 至文堂

 日本の美術92 

   絵馬 

   絵馬とは/春日大社と絵馬/上代の絵馬ほか

 1974年

 850円







 
『日本の美術92  絵馬』を読む。

 本書は以前 大阪市立美術館のショップで購入したもの。

 積んどく(^^)だけだったが忘れた頃に手にとってみる。読んでみると、面白い。

 絵馬本来の役目や掛け絵の話しには大きくうなずく。

 役者絵等はドキドキし、小型絵馬の説明で天理大学付属天理参考館 常設展 奉納絵馬 祈願絵馬の展示を思い浮かべる。

 気になることが多く載っていたのでメモをとった。長くなるので、ここでは省略。


 写真二枚は中央公論社出版 続々日本絵巻大成 4 『頬焼阿弥陀縁起・不動利益縁起』より「不動利益縁起」より

 本書『日本の美術92  絵馬』には陰陽師が祈祷際に立てられた祭壇にはられた紙絵馬が描かれており、たまたま「不動利益縁起」の同じ部分(場面)が載っていたので、中央公論社出版 続々日本絵巻大成をお借りした。


 確かに紙絵馬が三枚はられている。

 なんだか嬉しい。

 


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

96: 『江戸諸国百物語』東日本編 (ものしりシリーズ―諸国怪談奇談集成) 人文社

2012-06-20 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫
   (写真はイラン テーキィエのタイル画)





 96: 『江戸諸国百物語』東日本編 (ものしりシリーズ―諸国怪談奇談集成)




 人文社

 2005年

 152ページ ¥ 1,995





 人文社 データーベースより ▼

 百物語、民間伝承、民話などから怪談や奇談、妖怪による怪異を諸国ごとに分け集成した怪談集。【目次】(「BOOK」データベースより)奥羽(陸奥国・陸奥(青森県・岩手県)/陸奥国・陸中(岩手県・秋田県) ほか)/坂東(上野国(群馬県)/下野国(栃木県) ほか)/東国(甲斐国(山梨県)/伊豆国(静岡県) ほか)/北国(越後国(新潟県)/佐渡国(新潟県) ほか)/上方(伊勢国(三重県)/志摩国(三重県)/伊賀国(三重県)/近江国(滋賀県))この商品の関連ジャンルです。本 > 人文・思想・社会> 民俗> 風俗・習慣

 ぶよう堂 データーベースより ▼

 江戸時代の怪談、奇談、妖怪による怪異を、諸国ごとに掲載。古地図、錦絵、絵本、絵巻で、江戸の怪異の神髄へ迫ります。全国に散らばる謎や不思議に満ちた伝説の数々を都道府県別に紹介。古墳や遺跡をめぐる謎、各地に残る不思議な信仰、埋蔵金伝説、英雄たちにまつわる物語、未確認生物の目撃情報などなど、ロマンとミステリーが満載






『江戸諸国百物語』東日本編 (ものしりシリーズ―諸国怪談奇談集成)を読む。

 おもしろかった。





 本書には『化物絵巻』や 竹原春泉の『絵本百物語』を紹介されていた。『諸国百物語』というのもあるらしい。よみたいなぁ~☆



 

 『諸国百物語』とは ウィキより▼


『諸国百物語』(しょこくひゃくものがたり)は、延宝5年(1677年)4月に刊行された日本の怪談集。
 全5巻、各巻20話構成で、全百話。
 著者、編者ともに不詳。江戸時代に流行した百物語怪談本の先駆けといえる書物であり、その後に刊行された多くの同系統の怪談本にも大きな影響を与えたといわれる

 
 
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

88: 『中世京都と祇園祭』脇田 晴子 中央公論新社 私的メモ(能楽に関係のある鉾)

2012-06-10 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫

記録だけ  

    88: 『中世京都と祇園祭』


 脇田 晴子 著 

 中央公論新社

 1999/06/25

 234p  819円

 データーベースより ▼

詳細
毎年、夏の京都で華麗、豪壮に繰り広げられる祇園祭。
その本源は、大都市住民が恐ろしい疫病罹災から免れるために催した祇園御霊会である。
現在の祭りの中心は、町々の山鉾巡行に移っているが、神社を出発して、町の御旅所に遊幸する神輿渡御も重要である。
二つの祭りが付かず離れず別個に進行する特異な祭りの成立と変遷をたどり、貴賤が参加し、都市の共同体を結成する人々の主体性が作り上げてきた信仰と祭りの事績を語る

目次
第1章 祇園御霊会のはじまり
第2章 御旅所と神輿渡御
第3章 疫神の二面性
第4章 祭りを支えた人々
第5章 山鉾巡行の成立と展開



 三日間かけて『中世京都と祇園祭』を読了。

 中央公論社の日本の絵巻『年中行事絵巻』の部分図が多用されていたので、機会があれば中央公論社の絵巻を見てみたい。

 

 興味深いことが多く載っていたが、そのうちひとつ二つだけメモしておこう…☆



 祇園社           148-153
  犬神人(いぬじひと)  弓弦(ゆんづる)を売り歩く
    説
    犬蓼などのように似て非図の呼称
    牛頭天皇の従者で犬の末裔

    天皇行幸の時隼人が先導
     →国境や道路の曲がり角で犬の鳴き声を発した

  神人がいた神社には犬神人がいた可能性が強い
  犬神人は乞食や重病人を支配して、一大勢力を気づく
  



 能楽に関係のある鉾     212-215

   芦刈山
    原典『大和物語』
    能楽『芦刈』

   菊水鉾
    能楽『菊慈童』『枕慈童』

   木賊山 とくさやま
    本書には記述はないが、能楽『木賊』  観世流謡曲続百番集『木賊』(四番目) 315
                        信濃路遠き旅衣~信濃路遠き旅衣~
                        日も遥々の~  心かな~

   黒主山
    能楽『志賀』

   橋弁慶山
    『義経記』か能楽かはわからない

   天鼓山
     本書には記述はないが、能楽『天鼓』

   自然居士山 じめんこじやま
     放下僧の元祖といわれる少年姿の説経師
     放下鉾も同様
     能楽『放下僧』
  


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『産地民俗再考 社会変容を見据えて』野本 寛一 氏

2012-05-23 | 民俗学、柳田國男、赤松啓介、宮田登、折口信夫






   「国際博物館の日」記念講演会  

    『産地民俗再考 社会変容を見据えて』近畿大学名誉教授 野本 寛一 氏


    

 野本 寛一氏の講演二時、お聴きかせいただき、有意義な時間を過ごさせていただく。




 関係者のみなさまに感謝申し上げたいと思います。ありがとうございました。
 拙ブログご来場のみなさま、ありがとうございます。今回も簡単な記録のみにて失礼いたします。



 奈良県立民俗博物館HP より ▼
 内 容
    
 奈良県立民俗博物館では、国際博物館の日を記念し、過疎化が進む奈良県南部の民俗文化の蓄積の深さを辿り、今後のあり方と博物館との関わりを考える講演会を開催します。




 野本 寛一 (のもと かんいち 1937年2月14日 - ) ウィキペディア ▼

 日本の民俗学者である。近畿大学名誉教授。國學院大學文学部卒業。
 主な研究テーマは環境民俗学
 フィールドワーク重視の研究手法に忠実なことで知られる。

1937年 - 静岡県に生まれる
1959年 - 國學院大學文学部卒業
1988年 - 文学博士(筑波大学)
1994年 - 近畿大学文芸学部文化学科教授
1996年 - 近畿大学付属民俗学研究所所長
2004年 - 柳田国男記念伊那民俗学研究所所長
2007年 - 近畿大学名誉教授



『焼畑民俗文化論』(雄山閣)
『稲作民俗文化論』(雄山閣)
『生態民俗学序説』(白水社)
『海岸環境民俗論』(白水社)
『共生のフォークロア』(青土社)
『四万十川民俗誌』(雄山閣)
『熊野山海民俗考』(人文書院)
『軒端の民俗学』(白水社)
『言霊の民俗』(人文書院)
『近代文学のフォークロア』(白地社)
『山地母源論』(岩田書院)
     ほか




          奈良県立民俗博物館

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする