こちらではお馴染みになるタラノキの冬芽です。ネックレスのような葉痕も特徴的でトゲトゲも痛そうですね。積雪の中からニョキッと伸びている姿をよく見かけます。
(撮影日 2023/2/6)
こちらではお馴染みになるタラノキの冬芽です。ネックレスのような葉痕も特徴的でトゲトゲも痛そうですね。積雪の中からニョキッと伸びている姿をよく見かけます。
(撮影日 2023/2/6)
ミツバツツジの仲間の冬芽は色も形も似通っていますが、以前に同じ場所でユキグニミツバツツジの花を見たので、写真の冬芽もユキグニミツバツツジだと思います。日当たりの影響か成長度合いの違いかは分りませんが、色合いが赤っぽい冬芽と黄色っぽい冬芽が見られました。
👇先端が尖ったツリバナの冬芽と一緒に。
👇赤くてぷっくりとしたツノハシバミの冬芽と一緒に。
👇どんぐりの仲間の漏斗部分だと思いますが、ユキグニミツバツツジの枝の間に挟まっていました。
(撮影日 2022/12/26)
枯れた大きな葉がまだ枝に付いている箇所がありました。冬芽や枝には短毛が密生していて触ると気持ちよさそうです。小さなハート型っぽい葉痕の形も面白いですね。
(撮影日 2022/3/14)
こちらではよく見かけるヌルデの木の冬芽です。ネックレスのような葉痕に囲まれたもこもこの黄褐色の冬芽は、なかなか特徴的な姿だと感じます。
(撮影日 2022/3/12)
先端の球部分が黒ずんだ腺毛が枝に見られるので、ミヤマウグイスカグラのようです。枝に等間隔で残っている平たい部分は、イメージで托葉かなと思っていたのですが、葉柄の基部が広がり互いに合着したものだそうです。2枚目をトリミングしてみると、細長い葉柄部分がちょこっと残っています(3枚目)。合着した葉柄の基部は、イシミカワの托葉と雰囲気が似ていますね。
(撮影日 2022/3/5)
積雪の中から1本の枝が顔を出していました。樹高が低い木などは雪に埋もれて枝先が顔を出すことがありますが、このような姿もなかなか面白く感じます。パウダースノー状の雪がキラキラと光っていて、冬の情景としても趣がありました。
※タイトルを「ヤマウルシ(冬芽)」としていましたが、葉痕などをよく見てみると、オニグルミの冬芽でした。頂芽だけを見てヤマウルシだろうと思い込んでしまったようです^^; ヤマウルシの冬芽は、機会があれば以前に撮ったニワウルシと共にまた投稿しようと思います。
思い込みは良くないと思いつつも、たまにこんなやらかしをしてしまいます。お騒がせしました。
(撮影日 2022/1/8)
色合いや質感、造形は人工的に作ったオブジェのようにも見えます。大笑いした口のようにも見える葉痕も特徴的ですね。若木でしたが、明るい色の樹皮はよく目立っていました。
(撮影日 2022/1/7)
冬芽や葉痕を観察するにあたって定番にもなっているオニグルミです。葉痕の縁の形と中に見える3つの維管束の跡は、スマイル顔や羊顔にも見えて愛嬌があります。冬芽部分はウール素材のとんがり帽子のようにも見えますね。
(撮影日 2021/12/14)
似ている2種が近くにあったので並べてみました。2種とも落葉樹ですが、枯れ葉が落ちることなく枝に結構残っていました。落葉しないで枝に葉が残ることを枯凋性(こちょうせい)と言い、ブナ科によく見られるそうです。
👇ブナ
イヌブナの冬芽と比較すると、芽鱗の数がイヌブナよりも多くなり、やや太めです。芽鱗の先端は白くなりますが、白色と褐色の間に灰色が入り、3色のグラデーションとなるようです。枝に残っている枯れた葉は厚ぼったく、表面にテカリがあります。
👇イヌブナ
ブナの冬芽と比較すると、芽鱗の数がブナよりも少なくなり、やや細めです。芽鱗の先端は白くなり、白色と褐色の境界線が比較的くっきりしていて、2色に分かれているように見えます。枝に残っている枯れた葉は薄く、葉の丸まり方がブナよりも強く出るようです。
(撮影日 2021/4/7)
ヒメヤシャブシの細長い雄花序の冬芽は、ハンノキやハシバミの雄花序の冬芽と比べると、長さが短くツヤツヤしています。ヒメヤシャブシの長い柄の先に付く垂れ下がる球果も特徴的です。ハンノキ属の球果は年を越えても枝に残る事がままあります。
(撮影日 2021/4/6)
常緑低木のエゾユズリハの冬芽です。葉柄や冬芽の赤色とツヤツヤとした常緑の葉の緑色が目を引き、低木という事もあり、遠目でもエゾユズリハが生えていると確認できます。エゾユズリハは葉にある側脈の数がユズリハの葉よりも少なくなるそうです。
(撮影日 2021/3/11)
山型で暗紫色をしたハリギリの冬芽です。鋭く尖った太いトゲも痛そうですね。幹の直径は細めでしたが樹高が3.5mくらいあり、白い樹皮と共に幹途中に生えた鋭いトゲもよく目立っていました。
(撮影日 2021/3/9)
別日に撮った同じウコギ科のタラノキとコシアブラを比較として載せてみました。種は違いますが、冬芽の形などどこか共通する雰囲気を持っています。
👇タラノキの冬芽。
👇コシアブラの冬芽。
細長く丸みを帯びたユリノキの冬芽です。若い頂芽は丸芯のマジックペンのような雰囲気があります。王冠のような割れた蒴果もしっかりと残っていて、ちょうど目の高さの近くに蒴果があったのでパシャっと1枚撮ってみました。
(撮影日 2021/3/4)
1日1冬芽。アワブキ科アワブキ属のミヤマハハソの冬芽です。冬芽の大きさは5㎜くらいと小さく、毛むくじゃらでカニ爪のような形をしています。二重丸のような葉痕の形もまた面白いですね。種名の「ハハソ」はコナラの別名やブナ科コナラ属の総称として呼ばれる名で、ミヤマハハソの葉の形がコナラの葉に似ているところから付いたそうです。
(撮影日 2021/2/13)
約1ヶ月ほど続けてきた「1日1冬芽」ですが、区切りが良いこともありこの記事で終わりにしたいと思います。冬芽写真は、これからも他の記事の合間に気が向いたらぽつぽつと投稿すると思うので、またお暇な時にでも読んでいただければ幸いです。短い間ですが、お付き合いいただきありがとうございましたm(_ _)m
1日1冬芽。黄土色のもこもこした毛に覆われた冬芽と枝の赤い樹皮が特徴的です。ハクウンボクは裸芽の冬芽になりますが、コブシの冬芽を小さくしたような雰囲気を持っていて、あまり裸芽っぽくはありません。成長すると葉脈が見えてくるそうです。成熟した若い枝の樹皮は縦に裂けて剥がれ落ちますが、写真の個体はまだ成熟しきっていないのか、樹皮の剥がれた姿は見られませんでした。
(撮影日 2021/2/13)