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【贅沢の極み】
秋の味覚としてすっかり定着している洋ナシは、外見にはそぐわない上品な甘さと溶けるような食感、芳醇な香りが特徴です。有名なラ・フランスに負けず劣らず、洋ナシ達が揃い、その魅力に迫る「食べ比べ」と「生産者訪問」が間もなく始まります。
ゆと森倶楽部を後にし車を走らせると、今朝から降っていた小雨はすでに止んでいました。澄んだ空気と時折眩しい木漏れ日が心地よく美しい。この景色が蔵王連峰の麓に広がる自然であり、訪れる人々を引き付ける魅力なのでしょう。そんなことを感じながら会場のございんホールに到着しました
さぁ、いよいよ本日のメインイベント、洋ナシの食べ比べです。食素材研究部会の成田部会長から洋ナシの甘さ、酸味、食感、香りといった4つの要素に点数をつける「食べ比べシート」が配られ、人気品種から希少品種までなんと10種類もの洋ナシが並んでいます
続いて、日本ナシとの相違点を切り口に洋ナシの特徴や最大のポイントとなる追熟のこと、食べごろサインの見分け方のお話へ進みます。参加した皆さんはメモを取ったり、うなずいたりしながら聞き入っているようです。食素材研究部会と産地交流部会のメンバーが、静かに、黙々と、一心に皮を剥いた洋ナシを一つずつほおばると、甘~い!美味しい~!といった参加者の甘美な声
すべて平らげ一番のお気に入りに挙手してもらうと、第1位に輝いたのはジューシーで女性に大人気のゼネラル・レクラーク。第2位は豊な芳香と甘さのドワイアンヌ・デュ・コミス。皆さんそれぞれお気に入りが見つかったようでご満悦の表情です
最後に訪れたのは、本日いただいた洋ナシの生産者山家さんが営む不忘果樹園。循環型農業や低農薬、独自の品質管理などご夫婦でこだわり農業に取り組んでいます
私たちは早速、好みの洋ナシを袋一杯に買い込み、山家さんとの会話も弾んで楽しいひと時を過ごしました。そのうえオマケもたっぷりいただき感激です。本当にありがとうございました
こうしてひと通りの日程が終わり、一日を振り返ってみると、午前中からそこかしこで食べ続けていた気がします。と同時に、地元宮城の畜産物や農産物に触れ、味わい、楽しみ、ありがたいほど贅沢な体験だったと思えるのです。
未体験の野菜ソムリエさん、来たれコミュニティへ
文 食素材研究部会 尾形 直子
【今回の西洋ナシ10品種】
ラ・フランス、ゴールド・ラ・フランス、カリフォルニア、
ドワイアンヌ・デュ・コミス、ゼネラル・レクラーク、シルバーベル、
グランド・チャンピオン、カスケード、コンファレンス、エルドラド
【不忘果樹園】
宮城県刈田郡蔵王町円田字駅内54-1
電話0224-33-2310