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6月22日(日)、食素材研究部会の今年1回目のイベントが行われました。
テーマは「素材のおはなし ~夏を乗り切るトマト活用術~」。
トマトにはいろんな力がありますが、今回はその中でも美容と健康にスポットを当てたお話でした。さらに今回は9種類ものトマトの食べ比べも準備しました。
前半第一部を美容と健康のお話、後半第二部をトマトの食べ比べタイムとしました。
講師は食素材研究部会メンバーの野菜ソムリエ、成田浩子さん。
第一部は『夏を乗り切るトマト活用術』と題し、夏に起こりがちな3大トラブル“夏バテ”“熱中症”“日焼け”の回避方法として、旬の野菜「トマト」に焦点を当て、その活用方法を紹介しました。
夏バテによる食欲不振にはトマトの酸味と旨味が食欲を増進させる効果がありますし、汗による脱水症状にはトマトで水分とミネラル補給ができます。
また、参加者の皆さんが熱心にメモをとっていたのが日焼け対策。美白化粧品によく用いられる“アルブチン”に勝るとも劣らぬ、トマトの赤の色素“リコピン”の美白効果を紹介しました。
みんな真剣です。
お子様もしっかり聞いていました。
美容の話題はやっぱり気になるのでしょうか??さすが女子。
ためになる話がいっぱいでした。
でも、みんな気になるのは、すぐそこにある、色とりどりのトマトトマトトマト、トマト。
さあ、後半第二部はいよいよ「実食」です。
今日準備したのは全部で9種類。
桃太郎トマト。ミニトマト。中玉トマト(シンディスイート)。アイコトマト(赤・黄)。高リコピントマト。オレンジまこちゃん。アメーラトマト。アメーラルビンズ。
こんなにいろいろあっても、ただ漠然とあれが美味しいわこれが好き、で終わってしまってははちょっと淋しいですね。
そこは食素材研究部会です。
甘み、酸味、外見、色など、いくつものテイスティングポイント(仮称)を記載した食べ比べシートも準備しました。
リコピンたっぷりって感じですね。それもそのはず、これは中まで真っ赤の「高リコピントマト」です。
どれがおいしいかなぁ。
ねえあなたはどれが好き?
私はこれかしら。
どれから食べようかな。
一つ一つ品種を説明しながら、その場で糖度も測りました。
とても興味深かったのは、必ずしも「美味しい!」って感じたトマトが糖度が高いとは限らないことです。
トマトのおいしさは糖度だけでは測れません。糖度と酸度のバランス、そしてトマトのうま味に個人の嗜好が加わり、その人にとっての「おいしいトマト」が決まるのです。
参加いただいた方の食べ比べ評価シート。
みなさん、こんな感じでめいめい舌に全身の神経を集中させて食べ比べしてくれていました。
こんなに真剣に味覚の全部を使ってトマトを、素材を味わうってこと、なかなかない機会ですよね。
アンケートでは次のようなお声も寄せられました。
「一度に9種類のトマトが食べられて色々と勉強になりました。
今まで食べたことのないアメーラはとても甘く驚きました。
オレンジまこちゃんは色がとてもきれいで興味をそそられました。
シンディースイートは味が濃く食べないとわからない味です。
糖度の違いから、特に甘いものはケーキに飾っても良いと思いました。
偏見を持っていた部分もあり実際試食するとまた別の見方も出来るので、今後も企画して欲しいと思います」
トマト尽くしの1時間半でした。
今回は試食だけでなく、栄養や機能性の説明に止まらず、夏メニューにトマトをどのように取り入れればより効果的かを具体的にお話させていただきました。
一つでも二つでも、皆さんのすこやかな生活のヒントになれば、と思います。
お忙しい中ご参加いただいた皆さん、大変ありがとうございました。
また講師をしていただきました成田さん、ためになるお話ありがとうございました。
今回の参加者アンケートでは、「いろんなぶどうの食べ比べ」がしたい、なんていうリクエストも寄せられました。
食素材研究部会ではこれからも「素材」の持つ魅力に迫る、楽しいイベントを実施していきたいと思います。
これからもよろしくお願い致します。
(文・写真 食素材研究部会 遠藤敬 )