切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

雑誌 『東京人』の文楽小特集!

2006-08-13 07:06:25 | 恋する文楽
毎月買ってるわけではないんだけど、雑誌『東京人』で文楽の小特集が載っていますね。来月の国立劇場の「仮名手本忠臣蔵」はチケットを確保済みだけど、記事を読むと、文楽もこれから大変な時代を迎えようとしてる印象だな~。

記事自体を読むと、文楽の好きな人にはそれほど目新しい内容はなかったりするんだけど、気になったのは吉田文雀さんの言葉。

「私も七十八歳になり、膝を悪くしてよう歩けません。(吉田)玉男さんも出られなくなったし、ここ数年で私の次の世代がばたばたといなくなったのも淋しい限りです。」

今回の忠臣蔵の由良助は吉田蓑助さんが務めるわけだけど(ただし、九段目は勘十郎)、本音をいえば一段でもいいから玉男さんで観たかったというのが文楽ファンの気持ちだと思う。

文雀さんの舞台の昇り降りも最近はかなり辛そうだというのは、正直感じていたけれど、これからどうなっていくのやら?

ここ二年くらい、ベテラン陣の休演が目立つようになってきたし、太夫・三味線・人形それぞれのパートが一段飛びの世代交代を強いられる時代が近いのかなって気もしますね。で、そのとき今のファンのどれくらいの人たちが付いていくのか?

わたしはもちろん付いていきますけどね!

そんなわけで、気になった方は雑誌をどうぞ!九月の公演がやっぱり待ち遠しい!

雑誌「東京人」公式HP

PS:来月号の小特集は溝口健二。ちょっと気になってるんですよね。
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