切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

竹本住大夫のCD。

2005-05-13 08:03:50 | 恋する文楽
実はここのところ、竹本住大夫のCDをよく聴いている。(『合邦』と『沼津』)
先日は国立小劇場で『先代萩』も観てきたし、気持ちはやや文楽よりかな…。

あわせてよく読んでいるのが、『文楽のこころを語る』という本。なかなかわかりやすくていいんですよね。

文楽を観に行ってよく思うのは、三味線の音の響きの素晴らしさというのは生でないと伝わらないなあということ。有吉佐和子の「一の糸」という小説では、ヒロインの目の見えない女の子が三味線の音を聴いて、三味線弾きに恋をするのだけど、ちょっとわかる気もするかな?

といいながら、鶴澤清治のCD買おうかななんて考えている今日この頃です。

文楽のこころを語る

文藝春秋

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一の糸

新潮社

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三味線 鶴澤清治の世界 太棹の魅力
日本の音楽・楽器, 鶴澤清治, 鶴澤清介, 藤舎華鳳, 望月彦東治, 堅田啓輝, 望月太八, コロムビア・オーケストラ
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3 コメント

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三味線の音色 (おまさ)
2005-05-13 13:51:30
こんにちは。

おっしゃるとおり、三味線の音色は、CDではなかなか再現できていませんね。昔のパチパチいうようなLPレコードの方が、まだしも、という気がします。

多分、西洋音楽と邦楽では”音”に対する考え方が違うところから、機材が進化すればするほど、うまく捉えられないのかな?などと思うのですが、どうなんでしょうかね。

ただ、そういう“音”に知らず知らずに慣らされている現代人が弾く三味線の音色もまた、少しずつ変化しているように思います。とくに、歌舞伎舞踊の出囃子の長唄なんかを聴いていると、そう思うこと、しばしばです。
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Unknown (切られお富 )
2005-05-15 15:31:37
おまささん

コメントありがとうございます。



CDでは太棹のベ~ンという、おなかに響く感じがなかなか再現できてないですよね。どうしても、あの感じが聴きたくてついついボリュームを上げてしまうんですが、やっぱりダメですね。



以前、囃子方の堅田喜三久さんのインタビューで、「鼓は昔よりいい音を出す人が出てきたのだけど、太鼓のうまい人が出ない。これは、テープで学習すると太鼓の強弱がテープではわからないからだ」というような趣旨のお話をしていたのですけど、三味線の世界でも近いことがあるのかもしれませんね。

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Unknown (おまさ)
2005-05-16 14:20:52
三味線、特に太棹の一の糸のお腹に響く音は、やはり生じゃないと難しいでしょうね。



「鼓でいい音を出せる人」というのと、「うまい太鼓を打てる人」、喜三久さんの言葉だけれでは、ちょっと真意が計れませんが、強弱とか音程、リズム、そういうものが、無意識のうちに洋楽っぽくなっている、というのは、自分のことを振り返っても、思います。

鼓に比べると、太鼓は、音を出すこと自体は難しくない(はず)ですが、それだけに、“いい音”を作るのは、難しそうだなと、思います。
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