切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

内田百 没後45年

2016-04-20 21:18:57 | 超読書日記
困ったときの没後ネタ。愛すべき変人作家というか、高峰秀子がこの人の本を愛読していたってエピソードもよくわからないですね。一種のファザコンだったのかな。小説、随筆もありますが、とりあえず、この人にまつわる映画から・・・。

伝記的な部分も含むのなら、黒澤明の『まあだだよ』なんだけど、このひとの不可解な部分をフューチャーするなら、鈴木清順監督の『ツゴイゼルワイゼン』ですよね。でも、もし内田百が生きてて、この映画を観たら怒るんだろうな~。「わからん!」って。

で、いつか誰かに『阿房列車』シリーズを映像化してほしいですよね。比べるのもなんだけど、『シベリア超特急』だって、シリーズになるんだから、『阿房列車』がシリーズになったって良いでしょう!

で、純粋読書的な体験でいうと、わたしは「白子」という短編が好きです。あの作品の「神様はいる」と言い出す女の登場の不気味さったら!「東京日記」より怖いですね。

あとは、「御馳走帳」か。

なお、三島由紀夫の「作家論」に入っている内田百のくだりが、読書ガイドとして最良です。内田百入門したい方は、三島の解説から先にどうぞ!

PS:内田百文学賞って、受賞作品の梗概を読むと、内田百に愛のある人たちが応募している気がしてよいですね。


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