切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

フジ、ライブドアが提携合意。

2005-04-19 07:34:25 | TVピープル
結局、誰が勝者なのかは議論が分かれるのだろうけど、とりあえず大負けはしなかったホリエモン。日本の企業社会の壁や政財界というものと互角に渡り合った32歳という意味では凄いとは思うのだが…。
(以下、私の感想。)

・一部の(中年)識者のなかに、ホリエモンには理念がないとか、旧体制に対してもっと闘えとか言っている人が見受けられるが、ナンセンス。彼は商売戦術としてやっているので、<理念VS日本の企業社会>みたいな、昔の今井正とか山本薩夫の社会派映画みたいな図式は違うような気がするのだが…。

・この間、盛んに登場したM&A専門家と称する人たち。この人たちって昔のバブル期の経済評論家とかわらない人種かなという印象。要するに、企業買収に関する専門用語(それも概念としてはたいして難しくないものばかり)は出てくるが、なぜ昨今IT企業が映像版権を持っている企業と近づこうとしているのかといった産業情勢にはまったく無頓着で、たんなる金融技術論のみに終始しており、こういう人達を盛んに登場させているテレビは、ことの本質に一向に近づこうとしていないと感じた。(いわゆる「株」雑誌の企業分析がかなり浅い産業分析に依拠しているのと似ている。)

・結局、一般の市民生活にはまったく影響のないこの話題に大量の時間を割いたニュース番組、号外を出した新聞。一方、国会では国民的な関心が極めて薄い「郵政民営化」問題。この間も国民年金など社会負担は増えているわけで、もっと生活に密着した、報道すべき問題があるのではと思うのは私だけか?なにやら、喧騒のあとの虚しさばかりが残るのだけど…。

堀江社長「想定内」フジ会長「じくじたる思い」和解会見 (朝日新聞) - goo ニュース
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1 コメント

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泰山鳴動・・・でしたね (不老愚 助光)
2005-04-19 18:55:23
結局一番得をしたのはリーマンブラザーズでしょう。何もせずホリエモンやフジテレビに大汗をかかせて黙って百億もの利益が転がり込んで来たのですから。

ホリエモンもフジテレビの乗っ取りは出来なかったから勝ちとは言えないでしょう。

フジテレビは一千四百億円もだして自社の株主にどう説明するか、またTOBに応じた人達にも納得の行く説明ができるのか。

日枝会長もその点「忸怩たる思い」と非を認めて居るからには未だひと悶着あるんじゃないでしょうか。マスコミ各社の過剰報道も併せてとんだバカ騒ぎでしたね。
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