切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

『接吻』 万田邦敏 監督

2009-06-16 19:30:00 | アメリカの夜(映画日記)
だいぶ前にDVDで観たんだけど、いたく感動いたしまして、一応、感想っ。

書き出しが前の記事と一緒だけど、ほんと、最近観た映画のベストですね~。

だから、予断を与えたくないので詳しいことは書きません。

ラストシーンの衝撃は成瀬巳喜男監督の『乱れる』のラストカット、高峰秀子の生々しさ以来!

あるいは、増村保造監督の『清作の妻』の若尾文子か!

この監督の映画って、一本目の『UNloved』をガラガラの渋谷ユーロスペースで観て以来、ひさびさ。そのときはこの監督の演出意図がよくわからなかったのだけど、この映画で確信しましたね、コレは増村保造演出の今日的再活用術だって!

とにかく、設定がリアルかリアルじゃないかみたいな野暮なことを言うのはやめて、生々しい女がそこに映っている、その瞬間こそがリアルなんだ!ということを信じさせてくれる、これぞまさに映画!!

というわけで、強力推薦!!オススメです!小池栄子万歳!!

PS①:なお、『映画の授業』という本のなかで、万田監督がドン・シーゲル監督『ダーティ・ハリー』を分析しています。興味のある方はどうぞ!

PS②:以前書いた記事で、万田監督の映画と魚喃キリコのマンガに共通点があるということを書きました。興味のある方はどうぞ!

・『南瓜とマヨネーズ 』 魚喃キリコ 著(以前書いた記事)


接吻 デラックス版 [DVD]

ジェネオン エンタテインメント

このアイテムの詳細を見る


(参考)
乱れる [DVD]

東宝ビデオ

このアイテムの詳細を見る


清作の妻 [DVD]

角川ヘラルド映画

このアイテムの詳細を見る


映画の授業―映画美学校の教室から
黒沢 清
青土社

このアイテムの詳細を見る


UN loved [VHS]

バンダイビジュアル

このアイテムの詳細を見る
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『少年メリケンサック』 宮... | トップ | 『証言・フルトヴェングラー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカの夜(映画日記)」カテゴリの最新記事