藤十郎の襲名披露、首相が京都で鑑賞

無責任オトコ・小泉の観劇なんてホントは話題にもしたくないんだけど、さしもの新・坂田藤十郎も「よう、いえんわ～」だろうから、わたしが代弁！

三代目中村鴈治郎改め四代目坂田藤十郎といえば、「日本のシェークスピア」と呼ばれる近松門左衛門の芝居の“権威”でもあるから、海外公演も現役の役者の中では数多くこなしているわけだけど、今年、彼の「近松座・光州公演」が中止になったというニュースはあまり報道されなかった。　

歌舞伎の光州公演中止　ソウル、釜山は開催予定（わたしの記事）

（わたしの記事のリンクはなくなっちゃったようなので、以下に引用。）

「松竹大歌舞伎」の光州公演中止
　ソウルなど韓国の３都市で４月１日から予定されている「松竹大歌舞伎近松座訪韓公演」のうち６日の光州公演が中止となったことが２９日、分かった。舞台制作に当たる近松座によると、光州の公演主催者の判断という。理由は明らかにしていないが、竹島（韓国名・独島）問題での韓国内の反発が背景にあるとみられる。１－３日ソウル、９、１０日釜山での公演は行われる予定。韓国での歌舞伎公演は１７年ぶり２度目。

　出演する人間国宝の中村鴈治郎（７３）は２９日、都内で一座の結団式とけいこに臨み「政治的問題は別にして、文化を通じ、友好を深めたい。歌舞伎の素晴らしさを、お見せしたい」と語った。

［2005/3/30/16:06　日刊スポーツ紙面から］


もちろん、この公演中止の直接の引き金になったのは「竹島問題」なわけだけで、わたし自身もいわゆる「土下座外交」は好きではないのだけれど（竹島問題はさっさと、国際司法裁判所の場に持ってった方が双方の国民が納得するんじゃない？）、たいした根回しやら水面下外交の努力も行わないで、虚勢を張っているだけのコイズミ流「内弁慶外交」（もちろん、これには小泉のみならず複数の国会議員や無責任な地方議会議員も含まれる。）にはもうウンザリ。

暢気に、「日韓関係は良好。今までになくあらゆる面で交流が拡大、進化している。一部だけ見ないで、全体を見て友好関係を発展させていかなきゃならない。」なんて発言をされたって、「あらゆる面での交流」すら、センシティブな外交の場面ではどう転ぶかわからない。

おまけに、わたしはあとになって知ったんだけど、大相撲九州場所千秋楽の表彰式に小泉が出席、「新記録、大記録、見事だ、おめでとう」とのたまったそうですね。貴乃花の時は、その時の怪我が原因で引退！朝青龍も験が悪くて気の毒ってもんだ！？それに、そもそも朝青龍（モンゴル）や琴欧州（ブルガリア）を褒めたところで、あんたの外交の失敗穴埋めなんかできないでしょ！っていいたくなってくる。

そもそも、対中国、韓国では随分強気な小泉が、ロシアのプーチン大統領相手には全然弱気っていうのはなんなんだろう？「北方領土問題」なんて「北朝鮮拉致問題」以上に強気に出ていいはずの問題。それより何より大問題なのは対米政策で、イラク派遣延長、米国産牛肉輸入の早期再開をあっさり約束した上に、「思いやり予算、２年延長」、おまけに、沖縄米軍のグアム移転費をアメリカが要求しているって話はあんまり報道されていない。なにしろ、日本側負担が施設費だけで一兆円超！といわれているし、だいたいからして、在日米軍はＮＨＫに受信料だって払っていない！

無責任にも、話題を呼びそうなところにだけホイホイ姿をあらわし、しょうもないパフォーマンスを繰り返すコイズミ。こんなコイズミに喝采を送っているようでは、民間外交をしている伝統文化関係者の努力を無にしてしまいかねないって思いますね、まったく。

藤十郎の襲名披露、首相が京都で鑑賞 (読売新聞) - goo ニュース