銃乱射事件について思うこと。

アメリカの銃乱射事件について思ったのは、こういうひとって、どこの国にもいるんだなってこと。やってることは無茶苦茶だから問答無用なんだけど、日本も銃の所持が解禁されたらこういう人はたくさん出ますよ。だから、あんまり狂人とか例外扱いしないほうがいいんじゃないかって思うなあ、わたしは。（その方が、対策について、ちゃんと考えられるのでは？）

バージニア工科大で乱射、３２人死亡　米最悪の銃撃事件(朝日新聞) - goo ニュース

どうも気になったのは、この事件のせいで一部の在米韓国人が「当分、韓国人とは名乗れない。日本人か中国人というしかない。」といったというような話に過剰反応している、国際感覚のない似非右翼みたいな連中が、ネットには結構いるってこと。

じつは、わたしも海外旅行で日本人ではないふりをしたことが何度かあるけれど、日本人というとぼられて、中国人とか韓国人と名乗ると大丈夫だっていうのは、旅行経験がるひとなら結構有名な話ですよね。

そんなわけで、海外では国籍とか出自って、妙な作用をもたらすものだし、有象無象ひしめくアメリカ社会ってことを考えれば、「しばらく韓国人と名乗らない韓国人」がいたところで、海外処世術としては、わからなくはない話でしょ。

それに、身近で考えたって、日本でもある国の人が犯罪を起こせば、その地域で犯罪者と同国人だとは言い難かったりするというの、よく判る話。ある意味、そういう、外国人差別を平気でやらかしかねないのは、むしろ日本人の方かもという疑いも起こるわけで、簡単な非難なんてできないんじゃないかって思うな。

そんなわけで、韓国が絡むと過剰反応する人たちの国際感覚の疑わしさが、改めてよくわかった事件でしたね、個人的には。（わたしの推測では、地元から出たことがないとか、ひとりでは海外旅行に行けないような、極めてローカルなメンタリティの連中が、こういう似非右翼の正体なんじゃないかと思うけど。）

あと、ついでだから言っておくけど、小林よしのりくらいしか歴史にまつわる本を読んだこともなく、日本の伝統文化についてまったく無頓着なくせに右翼ぶってる連中って、昔から大嫌いなんですよね。

昔は、「あんた、右翼か？」なんていわれたわたしだけど、不勉強で変な連中と一緒にされるのは嫌だから、「左傾化しました」って言うようにしています。

ついでのついでで言っておくと、国立劇場の独立行政法人化にちゃんと反対した人って、どっちかっていうと左寄りだったわけで、今日の伝統保存に貢献しているのがどちら側で、伝統破壊的市場主義に賛成してるのは誰なんだっていうのは、ちゃんと論じられるべきなんじゃないかな？

ＰＳ：わたしは、この事件の犯人の姿に、『タクシードライバー』のデニーロを思い出したんだけど、違う映画の影響だったんでしょ？でも、映画がなくても、似たような犯罪をやったよね、このひと。

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