切られお富!

歌舞伎から時事ネタまで、世知辛い世の中に毒を撒き散らす!

五月文楽公演の休演・代役など・・・。

2008-05-11 16:45:00 | 恋する文楽
昨日観に行く前に知ってはいたけど、綱大夫休演ですか・・・。確か、四月の大阪でも最後に休演されてたような・・・。ちょっと心配ではありますね~。

住大夫にせよ綱大夫にせよ、あまり声量に恵まれた大夫ではないと思うんだけど、結局、浄瑠璃って声量の問題ではないってことが、劇場に通ううちに分かってしまうものですよね~。

なにしろ、通っているうちに若い大夫の語りでは物足りなく感じてしょうがなくなってしまうんですから。

語りだしの切っ先の鋭さを感じる住大夫に比べて、地味に語りこんでいく風な綱大夫のよさって、わたしは最初よくわからなかったのですが、落語でいうと八代目三笑亭可楽みたいな渋さがあるということに気づいてから、ようやく面白さに気づいたという鈍感なわたしです・・・。

声量たっぷりだった廃業した十九大夫、歌うような明るさのある嶋大夫と、切り場語りそれぞれの個性は、文楽を観に行く楽しみの一つですし、綱大夫の健康回復をお祈り致します。

それと、相三味線の鶴澤清二郎の三味線が聴けなかったのも、ちょっと残念でした。

ところで、昨日、文楽の「鎌倉三代記」を見て、「歌舞伎と随分違うんだなあ~」ということを再確認。

一応、渡辺保さんの『歌舞伎の型の魅力』を読んでいたので、多少理解はしているつもりでしたが、実際の舞台を観るのと頭で判っているのとは大違い。

そういうわけで、もう一回見に行くことにしてしまいました。(わたしも、もの好きだなあ~。)

それと最後に、千歳大夫って代演の多い人ですよね~。

代演というとほとんどこの人という印象すらありますね~。期待されてる人なんでしょうし、よく勉強もされているということか・・・。このひとの声って、見た目と違って女性的な感じがするなあって、いつも思うんですが、いかがでしょう?

というわけで、とりとめのない話でした・・・。

         ☆   ☆   ☆

(国立劇場の発表)

竹本綱大夫 病気療養のため休演致します。
代役は下記の通りです。

         記

『鎌倉三代記』三浦之助母別れの段  竹本千歳大夫


竹本網大夫襲名10年大夫60年の軌跡「酒屋の段」「熊谷陣屋の段」
竹本綱大夫(九世),鶴沢清二郎,鶴沢清志郎
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